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651.自サイトにUPした小説があまり相手にされないので、こっそりここに書いてみる。
 ┗20

20 :nipper774さん
投稿日:12/11/25 15:54:45 ???


百合子は袋の中身を取り出した。

拳銃だった。

 ※

一方。
男……渡瀬のもとにも、1人の青年が駆けつけていた。

「すみません、渡瀬さん。遅れちゃって」

駆けつけて来た青年は、息を切らせながら頭をさげた。

「遅えよ」

渡瀬はベンチから立ち上がると、頭をさげる青年を見おろして声を荒げた。

「すみません」

「まあ、いい。それより小川」

「はい」

青年……小川は頭をあげた。

「俺がお前を雇った理由は分かってるよな?」

「はい。私の、拳銃の腕を見込んでいただいたからです」

「その通りだ。お前が拳銃を使えば、ウチの組に敵対する邪魔者を、確実に暗殺できる。だから雇った。それでな、さっそく、お前の腕を借りるときが来たんだよ」

「ホントですか」

「ああ。まずはこれを見ろ」

渡瀬は、ベンチの真ん中の席に置いてあった袋を取ると、それを小川の胸に押しつけた。

小川はそれを受け取る。

「中身を確認しろ」

渡瀬はまわりに視線を配りながら、そう言った。小川の方は見ていない。

「はい」

小川は袋の中に手を入れ、中身を取り出す。

取り出されたものは……。

マフラーだった。

小川は訝しげに首をひねると、とりあえずマフラーを袋の中に戻した。

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