bur・i・al - 覚書帳

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86 :日番谷冬獅郎
2009/12/22（火）09:18:00

『恋』も『愛』も、
通り越して来た。

鳴りを潜めた
互いの形代。
今の俺達を
繋ぐものは、何だ。

思い出してたぜ、
何時だってな。
否、
『思い出す』てのは。
どうにも
俺の真意から
微妙にズレて居る。
『過去』と呼べる
代物じゃねえからな。
だからって、
暫くの間
沈み捲ってた俺が、
『現在進行形』を
主張するのは、
尚更の事、変な話だ。

強そうに見えて、
…否、実際の処、
強いんだろうが。
其の反面、
非常に脆い影。

リアルを投影する
銀幕で在れたなら。

思想の自由、
選択の自由。
演目は、
お好きな様に。

降らねえ降らねえと
思って居た銀雪も、
此処数日で確りと
聖夜へ向けて
舞台を誂えた。
贈り物は大幅に
遅延が見込まれるが、
まァ気長に待て。

あの姿は、
正直嫌悪感に塗れて、
息を吹き込むのも
一苦労だったんだが。

──其れでも。
お前の知る『俺』は、
俺の中に在る。
一生消えやしねえ。

これからも、
気紛れな鱗翅を
待ってやってくれ。

.

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87 :日番谷冬獅郎
2010/09/25（土）14:07:30

久方振りに
交わした言の葉。
思わぬ邂逅。
共有する記憶。

過去は、過去。

だが、
俺の中では
総てが繋がって居て、
其れは
絡む数多の絲に
付随する、今。

俺の原型が
此処に在ると、
改めて悟った瞬間。

思い入れが違う。

縛られてる訳でも、
棄てられずに
しがみついてる
訳でも無く。
懐かしいとさえ、
思わねえ。
あの時懐いた
嫌悪の激しさも
消えずに燻った儘、
未だに
尾を引いて居る。

引き千切った鱗翅は
数知れず。
残って居る鱗翅も、
脆く、弱い。

失くしたくねえ。
喩え、片道でも。

今は唯、
この悪循環から
抜け出せる様に、と。

天翔ける竜を
仰ぎ見つつ。

代わる何かが、
其処に在れば良い。

.

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88 :日番谷冬獅郎
2010/12/07（火）09:20:45

案外消えねえモンだ。

鱗翅は途切れて、先の約束も儘ならねえ状態ではあるが、不思議と心配はしねえ辺りが俺達だろ。

其れよりも何よりも。

漸くと前に踏み出したは良いが、予想外の展開に軋む胸奥に閉口する。
別に、其れが目的じゃ無かった筈だろ。

踏み出したのは、受け入れる為か。其れとも、其れが欲しくて踏み出したのか。
其の答えは、俺自身にも解らねえ儘だ。
樂になろうとは思わねえが、軋み叫ぶ要因をはっきりさせてえ、てのが正直な処ではある。

久方振りに心波立たせる現状に、先を知ってる俺の其れは謂い様の無え期待で充たされ、息苦しさを加速させる。

喩え、どんな姿で何処に在ろうとも。

感じる総てが、
俺のモノだ。

.

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89 :日番谷冬獅郎
2011/01/06（木）05:51:04

遅れ馳せながら。

『謹賀新年』

年末近くに襲来した一年分の嵐の如き幾つかの出来事が、年が明けてみれば総て落ち着いた件。
しかも其の総てが丸く収まった、てのは。
幸先が良いのか、其れとも其の逆なのか。

一昨日届いたお前の鱗翅は、未だ此処に。
昼頃迄には、飛ばす様にする。だから、もう少し待て。

年を重ねて以前より細くなっても、しぶとく切れずに残る。
目を合わせるどころか、姿さえ互いの前に現した事も無えのに、気付いたら交わって居る。
恵まれて居ると其れ等の鱗翅を撫で遣りながら、この『世界』からは逃れられねえ事を、改めて理解する。

俺のこの躰が喪われるのは、恐らくは未だ先の話ではある。
が、
其れ迄潜った儘だと思った筈が、其の内本格的に表に引っ張り出されそうな予感を、どう受け止めるべきか。

上手く事が運ばずに苛つくのも、黙って転がされてやるのも。
久方振りのアレのせいだとの自覚はある。
だが、此処迄来ておいて煮え切ら無え儘に終わるのは、御免だぜ。

閉ざした領域迄。

引き摺り込んで遣る。

.

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90 :日番谷冬獅郎
2011/02/05（土）16:20:41

流れ、流れて。

記憶も薄れた。
其れでも、
棄て切れねえモンが
あるのは、
今更な話だ。

氷の壁を一枚隔てた
向こう側で、
蠢く朧な輪郭が
誰のものなのか。
今となっては
知る由も無えが。

今も昔も
変わらねえ俺が
此処に在る。

…どうでも良いが。
親記事の編集が一切出来無え事態に愕然。
俺の関わる鍵は、総て統一させてた筈だ。

今更ながら、遠い記憶にげんなりする。

.

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