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┗1866.ヒヨコの呟き(86-90/174)

|||1-||||リロ
86 :吉良イヅル
2009/01/11(日)10:07:29

ふと目を開けて寝惚けた声で朝の挨拶。

(あれ?)

不思議に思いながらモソモソと布団から出てみるとお部屋は苺の香り。

(あ…今日もお寝坊してしまった…。)

炬燵の上に置かれた小さなお手紙を見つけて心が痛む。

(あと10分早く起きていればなぁ…)

少し反省しながら僕の大好きな果物を一つ摘んでみた。



最近、少しばかり忙しい日々が続いていますが、こうして僅かでも言葉を交わして貴方を感じることが出来ることが僕は嬉しいんです。

お疲れなのに、僕が寂しくならないようにと何時も気遣ってくださる…本当にありがとうございます。

少し時間が取れるようになったら何をしましょうか?

僕の膝枕でお昼寝など如何でしょう?
のんびりお話したり眠ったり…そんな時間もいいですよね、なんて。


少し遅くなりましたが此処から「いってらっしゃい」を。

今日も二人で頑張りましょうね。

愛情たっぷりの接吻と謎々をひとつ…。
答えは今夜にでも。


~愛しい我君への言ノ葉~
朝寝坊 苺片手に 舌鼓
      手伸ばす度に るるる鼻歌    イヅル

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87 :吉良イヅル
2009/01/12(月)09:46:27

一人ぼっちで旅していた時、何時も寒かった。

幸せ、なんて言葉も全然使いませんでした。
大体、そんな言葉があるなんてことすら意識しませんでしたから、何を失っても平気だと思っていました。
失うことで自分に新しい傷が付けば、その傷が今までの痛みを上回って、何も感じなくなるかもしれないと密かに期待しても、単に痛みが酷くなるだけでした。



貴方と一緒に過ごすようになって、心の中からゆっくり温まっていきました。
二人で寄り添い、支えながらの毎日の中で僕が気付いた事は、こうして「僕らの幸せ」を作っているのだ、ということ。
> 誰が何と言おうと、僕らが二人で作り上げている宝物は本物だと僕は主張します。
幸せなんて誰も見たことがないし、形もないけれど、確かに此処にあるし、これからも進化ながら二人の間に更にあり続けると信じています。


さっき、ある言葉を見て心がズキンと痛んで、体中が冷えていくのを感じました。停止しようとする脳を必死に動かしながら言葉を紡いでいます。
なかなか文章が纏まりませんが、このまま筆を進めてみようと思います。


前に手紙の中で貴方から言われてハッとした事がありました。「辛」と「幸」の形の話です。覚えていますか?
僕の手はあまり使い物にはならないかもしれませんが、貴方の手をしっかりと掴んでいますから、安心してください。僕の好きな、あの握り方です。


嬉しいこと、悲しいこと、良い事、悪い事…全部僕が受け止めます。そう簡単には潰れませんから、大丈夫ですよ。
僕が危なくなるとそっと手を伸ばして支えてくださる貴方の優しさが僕は大好きです。何度も助けていただいています。
僕を温かい気持ちにさせてくださる言葉も、安らぎをくださるその腕の中も、髪を撫でてくださる指先も、貴方の全てが大好きです。

僕らの好きな空が時間はかかっても少しずつ晴れていけば良いなぁとそう願っています。

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88 :吉良イヅル
2009/01/14(水)23:15:02

静かな境内に響く貴方の声は僕の心にも響く。
じんわりと心が温かくなって、思わず涙ぐんでしまう僕。
嗚呼、僕は幸せだなぁ…と実感しました。


ふと、七夕の頃に短冊を見つけた時の事を思い出しました。
あの時もとても嬉しくて、短冊の前で涙が零れたのを覚えています。


何時も僕の事を一番に考えてくださるから、こんなにも僕は幸せです。


これからも二人で手を繋いで歩いていきたいですね。

言葉にならないくらい大好きです。


今夜も鴉さんの待つ温かな寝床に入ろう。
ふわふわの羽に包まれて眠る前にはこっそり「おまじない」も…。

おやすみなさい。愛しています。

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89 :吉良イヅル
2009/01/15(木)05:15:36

> 寝言…かな?


珍しくこんな時間に目が覚めてしまった。


墨の香り?


あ…見つけました。


書かれたばかりの言の葉…。


嬉しいな。


甘えたな僕は早速、抱っこのお強請り。


貴方の傍に居ると身も心も温まります。


だから…また、すぐに…ねむくなる…。


ぎゅっとくっついてもいいですか?


> もう一度、おやすみなさい。

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90 :吉良イヅル
2009/01/24(土)00:54:36

今夜も貴方の腕の中で眠ります。

僕の言葉にきちんと耳を傾けてくださって、言葉足らずの僕の気持ちをしっかり理解してくださる。

嬉しいんです。

とっても嬉しいんです。

足元がぐらぐらしていて、足を踏み出すことすら出来ずにいました。

そんな時に貴方はすっと手を差し出してくださるから、僕は転ばずに真っ直ぐに前に進めます。

暗い闇が怖くても、しっかり抱きしめてくださるから、夜もぐっすり眠れます。

悪夢で少し気分が沈んだ朝でも、貴方と話しているといつの間にか僕は笑顔になります。

凄いなぁ…。本当に、貴方は凄いです。


貴方の腕の中で見上げると綺麗な銀糸と柘榴色…。僕の大好きな色。

僕の大好きな温もりと香りに包まれて今夜も眠ります。

おやすみなさい。

愛しています。

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