Yahoo!ショッピング

綴一覧
┗1919.PETROUCHKA(100-104/168)

|||1-||||リロ
100 :グリムジョー・ジャガージャック
2009/06/02(火)00:18:59

曲がった儘の薬指。
今にも突き破りそうに尖った腰骨。
有る筈の無ェ爪先が触れて気が狂いそうになった。
薄汚れた冷てえ脚を温めたくて仕方が無かった。

抱き締めて
護って

疎んじて
護って

庇って
叫んで
迷い果てた路頭の先で
掻き毟る様な慟哭と共に抱き締める。

お前は自分を誰よりもよく知っており、
本当は誰よりも嫌悪していたのかも知れねえ。
強靭な精神を宿した惨めな弱者。
誇りを失わなかった今生一の聖者。

最期まで笑っていた。
お前は最期まで笑っていた。
俺の腕の中で。

笑顔の裏側を知っていた。
頬の裏側を伝う涙を拭ってやりたかった。
魂が軋みそうな悲鳴を鎮めてやりたかった。

茨の冠はもう無い。
肉の檻ももう無い。
自由になったんだ。

愛していた。
紛う事無く愛していた。

[返信][削除][編集]

101 :ウルキオラ・シファー
2009/06/02(火)00:19:52

>dirge.

閉ざされた墓標で睡る馬鹿な女。
地中深くの常闇に何世紀も囚われた儘で。
繰り返し見るのは悪夢か否か。
お前が謳った平和など星の瞬き毎に消えて逝く。

戦いが生む新たな戦い。
その連鎖こそが俺達の糧。

偽善で蓋して隠そうと、歴史が語る人間の孔。
輪廻の度に失くす記憶に誤魔化され、どうして中々獣以上に悪辣愚劣。

知らずに睡る哀れな女。
愛した男の朽ちた腕。
真の安らぎを永久に手に入れた幸せ者。
穢れぬ御霊に抱かれて、堕ちた土壌の礎となれ。

お前の祈りは愚者達への子守唄。
月の満ちる頃、暁の舟で。


>----- 6/3 19:30

[返信][削除][編集]

102 :グリムジョー・ジャガージャック
2009/06/02(火)00:20:22

…………あーぁァ、Jesus、なんつうこった。
節目の100番目にどんだけ昏ェ咆哮してやがる。
で、何つうか心配まで掛けちまって面目無ェ事態。
心のどっかで独りきりで生きてると思い込んじまってる俺自身に鉄槌。

つうか、よくまァ続いてんなァ…と我ながら。
存外飽きっぽい上、柵が根付く様な面倒事は大っ嫌ェだっつうのに。
近頃は特によく引き際を考える。とかほざいたら前後から牙折れるぐれえの勢いで殴られそうだが、俺はこの世界に向いてねェと常々感じちゃァいるってえのに結局未だ動けずじまい。


何時だったか永遠を見た事があった。
足首まで埋まる砂丘を彷徨っていた頃、遠目に見えるオアシスはまるで桃源郷みてえに美しく映ったモンだ。
時計回りに歩いて無駄だと解れば逆周り、そして再びその逆に。
クソ重てェ脚を引き摺った跡が∞を描いている事実に気付いた時、漸く蜃気楼だと知った。
指の隙間から零れる感触は湧き水と同じだったってのに、どォーりでちっとも潤やしねえ。
呼吸みてえに止めたら死ぬワケでも無ェのに歩き続ける不毛さを呪う。
巻かれた発条こそが永遠か。


>round a round around.
>----- 6/10 4:15

[返信][削除][編集]

103 :黒崎一護
2009/06/10(水)06:06:23



Happy Birthday.

天に。
胸に。


.

[返信][削除][編集]

104 :グリムジョー・ジャガージャック
2009/06/12(金)18:59:23

二律背反
表裏一体
紙一重の砂時計

上にしようが
下にしようが

五臓六腑と孔の中

棘だらけの葛藤と

矛盾ばかりが飽和する。




………靴、脱ぎてえ。



.

[返信][削除][編集]

|||1-||||リロ

[戻る][設定][支配人の部屋]
WHOCARES.JP