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┗1999.因果応報に委ねて翳す落首の花(凍結)(90-94/154)
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リロ
90 :
グリムジョー
2009/04/14(火)18:41:47
…畜生、気安く俺に触んな。
無性に腹が立つ。
俺ァ今、機嫌が悪ィんだよ。
繋げるだけ繋げて、中身を見ようとしねぇ。
テメエは一度たりとも、俺を見ちゃ居ねえ。
お遊びも程々にしやがれ。
──…ぶった斬るぜ?
テメエに必要なのは俺じゃねえ。
何より…俺が誰かに触れられる事は禁じられてンだ。
もう、てめえの元には帰らねえ。
いきなり姿を現して、俺に植え付けたココロを揺さぶるだけ揺さぶって、また背を向けンだろうが。
確かにてめえの遣り口と俺が今まで多くの連中にした事は変わらねえ。
だから責める事もしねェ。
だからもう、放っといてくれや。
今更、遅ぇんだよ。
テメエに叩き付けるのは、永遠の「サヨナラ」だ。
だが、てめえと出逢えた事は誇りに思う。
有難うよ。
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91 :
グリムジョー
2009/04/15(水)10:24:33
結局、全員が被害者で誰が悪ィとかそんな事実は存在しちゃいなかった。
__は俺の神経を逆撫でしてきたが、俺にそう仕向ける為だったんだと理解出来た。
本当は俺に重ねていたあの野郎に逢いたかっただけだ。
…誰かを護るなんざ、ただのエゴ。
誰もが傷を負い、誰もが拭えない過去を持って生きて来た道を、誰かが閉ざすとしたなら「そいつに傷を負わせた本人」が責任を取らなきゃならねえ。
彼処のケリはついた。
非道な野郎にだってココロがあった、それを支えたあの野郎にも、昨日彼処に姿を現した__の過去に関わった野郎にも、彼処の連中全員にココロはあったンだ。
護る事は、考えさせられる事。
また一つ、学んだ事実。
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92 :
グリムジョー
2009/04/15(水)19:22:27
太陽は意地悪だから、其の姿を直視する事を赦してはくれない。
直視しようものならば、その眩い光で視力を奪う。
そうして時に唐突に姿を消し、長く引きこもったと思えば気紛れに姿を現す。
まるで、 のように。
昔、とある野郎に言われた言葉。
なんで、このタイミングで思い出したのかは分からねえ。
月は気紛れに優しさを与える。
柔らかい光は直視する事を赦しても酷くか弱く、朧であって、日毎に変わり行く其の姿故に時には冷たい印象を与え、時には人のココロを騒つかせる。
それは理性の下に潜んでいた狂気を呼び覚まし、全てを狂わせる。
月の答えはまた、今度。
太陽と月の話を俺にした彼奴は、結局月が何なのか…誰に喩えたのか教えず終いで姿を眩ませちまったがな。
太陽も月も、別にどうでも良い。
退屈さえしなければ、どうでも良い。
──…月、か。
俺は何も考えず、同胞を月と称したが…あの言葉を踏まえれば同胞は“月”じゃねぇ。
俺にとって“月”っつーのはよ、何処でも自己主張する太陽とは違って、穏やかで何処か神聖なモンだと認識してる。
この認識でも、同胞を“月”と喩えるのは間違いなのかもしれねぇ。
──…恐れている。
俺が何かを恐がるなんざ、何年以上前の事だ。
恐ぇと思っちまうから、自然と拒絶の姿勢をとっちまう。
それが酷く滑稽で無様で、何より“らしく”ねェ。
──ハッ!笑っちまうぜ。
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93 :
グリムジョー
2009/04/16(木)21:58:21
何かと「猫科」っつう理由で弄られるのは何故か。
──…なんでだ!
桜の木で爪研ぐなよ?とか…てめえに言われなくても研がねえよ!
一々言い返す為に唇を開くのも面倒臭ェ。
また任務に赴かなきゃならねえ身としちゃ、怒鳴り散らす体力すら温存しときてえ気分だ。
そんな俺の目が映すのは、変わり映えのねえ日常。
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94 :
グリムジョー
2009/04/17(金)19:02:33
借りてきた猫のような生き方は飽きた。
一度きりの手前の人生、好きな事をして生きたい。
だから、先ずは手前自身の一部を解放。
流石、求めていた解放を成せた心は落ち着くぜ。
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