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┗1999.因果応報に委ねて翳す落首の花(凍結)(91-95/154)

|||1-||||リロ
91 :グリムジョー
2009/04/15(水)10:24:33

結局、全員が被害者で誰が悪ィとかそんな事実は存在しちゃいなかった。

__は俺の神経を逆撫でしてきたが、俺にそう仕向ける為だったんだと理解出来た。
本当は俺に重ねていたあの野郎に逢いたかっただけだ。



…誰かを護るなんざ、ただのエゴ。
誰もが傷を負い、誰もが拭えない過去を持って生きて来た道を、誰かが閉ざすとしたなら「そいつに傷を負わせた本人」が責任を取らなきゃならねえ。




彼処のケリはついた。
非道な野郎にだってココロがあった、それを支えたあの野郎にも、昨日彼処に姿を現した__の過去に関わった野郎にも、彼処の連中全員にココロはあったンだ。




護る事は、考えさせられる事。



また一つ、学んだ事実。

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92 :グリムジョー
2009/04/15(水)19:22:27




太陽は意地悪だから、其の姿を直視する事を赦してはくれない。
直視しようものならば、その眩い光で視力を奪う。
そうして時に唐突に姿を消し、長く引きこもったと思えば気紛れに姿を現す。



まるで、  のように。


昔、とある野郎に言われた言葉。
なんで、このタイミングで思い出したのかは分からねえ。




月は気紛れに優しさを与える。
柔らかい光は直視する事を赦しても酷くか弱く、朧であって、日毎に変わり行く其の姿故に時には冷たい印象を与え、時には人のココロを騒つかせる。
それは理性の下に潜んでいた狂気を呼び覚まし、全てを狂わせる。


月の答えはまた、今度。






太陽と月の話を俺にした彼奴は、結局月が何なのか…誰に喩えたのか教えず終いで姿を眩ませちまったがな。


太陽も月も、別にどうでも良い。
退屈さえしなければ、どうでも良い。


──…月、か。
俺は何も考えず、同胞を月と称したが…あの言葉を踏まえれば同胞は“月”じゃねぇ。

俺にとって“月”っつーのはよ、何処でも自己主張する太陽とは違って、穏やかで何処か神聖なモンだと認識してる。

この認識でも、同胞を“月”と喩えるのは間違いなのかもしれねぇ。










──…恐れている。
俺が何かを恐がるなんざ、何年以上前の事だ。
恐ぇと思っちまうから、自然と拒絶の姿勢をとっちまう。



それが酷く滑稽で無様で、何より“らしく”ねェ。
──ハッ!笑っちまうぜ。

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93 :グリムジョー
2009/04/16(木)21:58:21

何かと「猫科」っつう理由で弄られるのは何故か。

──…なんでだ!




桜の木で爪研ぐなよ?とか…てめえに言われなくても研がねえよ!






一々言い返す為に唇を開くのも面倒臭ェ。
また任務に赴かなきゃならねえ身としちゃ、怒鳴り散らす体力すら温存しときてえ気分だ。





そんな俺の目が映すのは、変わり映えのねえ日常。

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94 :グリムジョー
2009/04/17(金)19:02:33


借りてきた猫のような生き方は飽きた。


一度きりの手前の人生、好きな事をして生きたい。
だから、先ずは手前自身の一部を解放。



流石、求めていた解放を成せた心は落ち着くぜ。

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95 :朽木ルキア
2009/04/17(金)21:05:29

久し振りに私の出番だな。
私が再び目覚めてから今日まで、殆どを破面に任せていたがご指名とあれば現世に降り立たぬわけにもいかぬ。



私は恋仲の甘ったるい喧嘩の仲裁などをしてやるほど、お人好しでは無い。
破面曰わく「勝手にドンパチやってろ、くだらねえ」だ。
好きだから喧嘩をするのか、嫌いだから喧嘩をするのか、斯様な事の深い部分を見れば良いものを。

──…真の事など本人達以外、知り得ぬ事だ。
私に、貴様等の心が分かる筈は無いだろう。
勝手にやって、勝手に結果を導き出せば良い。
言い争うという事は、互いに互いの意見を「聞いている」という事なのだろう?
意見を言わず、何もかもを胸の内に溜めて…他人の言葉に揺らいだ過去を持つ私が辿った道は最愛のものを疑うという、最低な行為だった。


周りをも疑い、一人疑心暗鬼に陥り、挙げ句の果てには…最愛の者を試すという行動に至ったのだ。


好きであるが故に。
本当に惚れていたが為に、な。





昔話は此処まで。

貴様等に聞くぞ。



行動が気に障るのは何故だ?
好きや嫌いという感情が沸くのは何故だ?

──…少なくとも其の対象に対して「興味」を抱いて居るからでは無いのか?
全く興味の無い、眼中にすら無いのならば対象の言葉も姿も、あまつさえ生死すらも気になる事はあるまい。


更に聞くぞ。


共に居るだけで幸せを感じるのは何故だ?
笑顔を見るだけで嬉しくなるのは何故だ?
立ち居振る舞いの細かいところまで気になるのは何故だ?
言葉に喜び、悲しみ、怒り、涙するのは何故だ?





己で考えろ。
答えは貴様等で見出せ、私は知らぬ。


私が言えるのは此処までだ。








独占欲
執着心


それは、我々がとうの昔に忘れてしまった感情。
否、無理矢理捨て去った挙げ句にそのまま忘れてしまった…と云うべきか。



取り敢えず、貴様等は貴様等の好きに振る舞え。
私のコレは声援だ。

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