諏訪八幡も照覧あれ

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┗2038.諏訪八幡も照覧あれ(66-70/70)

66 :井上織姫
2016/02/23（火）00:10:57

もう消えちゃったと思ってた。

やっぱり諦められないんだ。
すぐ手の届く場所にいる2人。

足りないあの人。
今は何処にいるのか分からないあの人。

もう時効だよね？

今でも思い出すの。
最後の日、屋上で明け方まで2人で話をしたこと。
あたしはきっと大切なことに気付かなかった。
壊したくなくて壊れたくなくて。
でも壊してしまったのはあたしだった。

また会えないかな。
もう、会えないのかな。

黒崎くん。
今、貴方は何処に居ますか？

無神経だとしても
勝手だとしても
あたしはまた黒崎くんに会いたい。

いつかの仲良し3人組の井上織姫って言えば黒崎くん、思い出してくれるかな？

今でも忘れてないよ。
貴方は忘れていたとしても、
あたしは忘れてない。

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67 :阿散井恋次
2016/02/29（月）12:43:41

自室に戻れば机上に綴り。
傍に鯛焼きと置き手紙。
長え間持ち出していた事に対する侘びらしいが。
別に俺ァ困っちゃいなかったのによ。

ボチボチ。
気紛れに。気の向く儘に。

長え冬眠は是を以って終いとする。

甘え香
霞む空
生温ィ風

季節が一つ、行っちまう。

噫、
俺は

傍に居てえのに
袖振り払う

オメーが帰る場所は此処しかねえと解っちゃいるが
流石の俺も疲労困憊。
俺ァ何を択びてえのか
最早其れすら解ンねえ。

何遣ってンだかな。

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68 :阿散井恋次
2016/03/15（火）08:24:25

朝っぱらから相好が崩れちまったじゃねえか。

たいみんぐ…っつうのか？
俺等の縁は長えこと繋がっていた【だけ】じゃねえんだなァと納得。

何れだけ長え時間が流れても、変わらねえ存在が在ることに深く感謝。
…柄じゃ無えが。

手前じゃ気付か無え程、手前の身に馴染んじまってるにも関わらず、
忘れちゃならねえ肝要な事。
手前と向き合う切欠を呉れたお前等に感謝。

何もしてねえっつう言葉は要らねえと、先に言っておく。

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69 :阿散井恋次
2016/03/21（月）20:58:58

俺ァ糞みてえな死神なんじゃねえかっつう思考が止まンねえ。

解ンねえんだよ、俺には。
其処此処を緩みきったツラでほっつき歩いてる奴等はよォ、
【何故其奴を撰んだのか】
明確な答えみてえなモンが云えンのか。

永劫其奴を護ると
愛すると

俺にはンな誓い立てられる訳ねえ。
誓いがあるから永劫と腹括れンのか。
永劫と腹を括るから誓いが成立すンのか。

解ンねえよ、俺には。
撰べねえよ、俺には。
決めらンねえんだ、結局。

寝覚めの悪ィ夢を見た。
アイツは泣きながら詫びていた。

憎みたか無えだろう。
恨みたか無えだろう。
本心ならば、
アイツは受け入れてえ筈だ。

受け入れられねえ手前を
不甲斐無えと
申し訳無えと
アイツは手前を責めてンだろう。

解ってやって呉れや。
何も出来ない手前が不甲斐無えのは俺も同様だが。

>私信
隊長が紡いだ其の言葉が俺に宛てられたと仮定して紡ぎます。
戻る心算は然して無かったんス。
唯、手前の想定を超える程、随分と俺は追い込まれちまったらしく。
手前が如何してえのか、何を択びてえのか、手前の感情すら見失っちまいました。
此の儘、強引に生きて何かもを見失いたくねえし、失いたくもねえんで戻って来たんじゃねえかと自負しています。

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70 :井上織姫
2019/08/01（木）00:21:55

日付跨いじゃった。
お久し振りです。最期のご挨拶に来ました。

最初に思い出すのは、とても似ている二人のこと。
何度か伝えたと思う。
貴方達二人を見ていることが好きでした。

色々あって。本当に色々あって。
あたしは"知らない場所"には足を運ばないのに、貴方を見つけて。
どうしても話したくて勇気を出して踏み込んだ。もう会えないのかな、貴方にも。

それから突然現れたあの人。
突然過ぎる訪問。
まさか貴方と出会えると思ってなかったあたしが、どれだけ驚いたか自覚してるのかな？
海岸で朝まで棒倒ししたの、覚えてる？

それから。
桜色の髪色の小さな死神さん。
黒髪と赤髪の男前な死神さん。
あたし、貴方達のこと好きでした。
もっとたくさんお話ししたかったなぁって心残り。

それから。
黒髪の死神さんと、黒髪の可愛い名前の死神さん。
お元気ですか？
もうきっと、この声は届かないと思うけど忘れてないよ。

あたしは素敵な人たちに囲まれた幸せな時間をこの世界で過ごして来ました。
いつも必死だったよ、みんながあんまり素敵だったから。

時間は止まってくれないね。
流れていく時間の中で今は懸命に生きています。
貴方達に出逢い、ここで過ごした時間は掛け替えのない宝物です。
あたしをあたしに導いてくれてありがとうございました。

ずっとずっと、忘れない。
あたしの大切な人たちへ。

ありがとうございました。
そして、願わくばこれからも宜しくお願いします。

とびきりの愛を込めて。

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