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┗2492.ドFの花道(166-170/200)
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166 :
檜佐木修兵
2012/02/05(日)23:48:57
例えば。
今日の晩飯はもやしが食いたいと云う要望に答えて
もやし入りの野菜炒め。
もやしと韮の細巻き春巻き。
牛蒡ともやしと鰯のつみれ団子の鍋。
冷蔵庫の余り物処分も含めて在り合わせの材料で作った飯をがっついて食ってくれる様子や。
例えば。
育ち盛り食い盛りを地でいく食べっぷりに満足したり、取り皿に鍋の具材をよそってやったり。
例えば。
色恋でなく他愛もないもやしに纏わる話で食卓が盛り上がる様相とか。
例えば。
其方が食後の茶を淹れて、此方が食後の林檎の皮を剥いて。
直後の一服する前に風呂の準備を済ませといて。
自然と一緒に入って。
例えば。
顔を見合えば言葉もなく自然と求め合う。
――例えば
例えば――。
言葉は万能で、好きだよと一言。愛してると一言告げるだけで想いは相手に伝わってゆく。
だけど言葉だけが全てではない。
日常生活の一環として食事を用意するとか。
当たり前のように皿を流しに運んで片付けを手伝ってくれるとか。
言葉にしなくても何を遣ろう。次は何をしよう。相手をどう想っているか、態度で伝わるコトが必ずある。
>拈華微笑
>ねんげみしょう
>言葉に頼らずとも気持ちを伝える手段は幾らでも在る。
お前の手をとり、ただ普段通りに目を見て笑んでみせようか。
それだけで言葉では言い尽くしきれぬ気持ちを分かってくれるだろ?
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167 :
檜佐木修兵
2012/02/06(月)00:35:57
誘ってみようか。惑わせてみようか。
目で。
耳で。
鼻で。
口で。
惑わせてみようか。誘ってみようか。
視覚で。
聴覚で。
嗅覚で。
触感で。
邪まな目的を以って好いた相手を誘惑するあの感覚が何かに似てるとずっと考えていた…。
が、最近ふと答えに辿り着いた気がする。
嗚呼そうか。
戦う時と同じ、だ。
満たされぬ欲に駆り立てられて知性も理性も、欠片も無い虚と相対した時。
>穏やかな時間を共に過ごす最中にも垣間見える情欲の高を外そうと相手と向き合う時。
袴の腰帯に然りと括ってある下緒の結び目をそっと撫でてから柄頭に指先を添え、黒色常組糸諸撮巻の
上下交差する糸の締り具合を確かめながら柔らかく鍔と鞘の境目に在る縁へと掌を定め。
>胡坐掻く相手の堅く結ばれた腰帯の結び目をそっと撫でてから膝頭に指先を添え、黒色一辺倒の黒衣の
>上質な生糸の手触りのような布地の触り心地を確かめながら太腿を撫でて再び腰帯の結び目へと掌を定め。
敵に悟られぬよう大仰な声は荒げず気配殺し、縁に添える左手の親指を鍔の内に宛がわせては内切の所作にて“はばき”を外して鯉口を切る。
>相手に次第に早まる鼓動が聞こえぬようにと願い息を殺し、帯の隙間に指を差し込んでは布擦れる音を鳴らしながら結び目をゆっくりと外させる。
淡く光る刀身の切っ先、其れを敵の喉下三寸。寸分の狂いもなく確りと構え定めて相対し。
>僅かに震える腕と指先、其れを相手の喉仏より少し下。此処だけ触るのが勿体無いと確りと場所は定めず触れながら向き合って。
足音立てぬ様、距離を詰めてる事を悟られぬ様ににじり足でじりじりと敵との間合いを次第に狭め。
>もたつく動きで態と足音を立て、距離を詰めてるのを思いっきり判らせるように畳の上を摺って邪魔なのは互いに纏う衣の布切れ一枚だけと知らしめるよう相手に身を寄り添わせる。
そうすればほら。
誘われて
甲高い金属音のような耳障りな咆哮をあげて襲い掛かってくる虚。
惑わされて
>優しい色した双眸が獲物を仕留める肉食獣の如き血走った雄の眼差しに変貌を遂げるお前。
後の事をどう誘惑するかは如何様にも。
突然八相の構えから袈裟斬りで一刀するも良し。
>両肩を掴んで押し倒し相手に跨って嗤うてやろうか。
鍔競り合いからワザと力負けするふりして押し込ませて敵の優勢を演じてやってもいい。
>強気から一転押しの弱い部分をチラつかせて相手が強引に責めてこれるよう御膳立てするのも悪くない。
誘ってみようか。惑わせてみようか。
荒事も
惑わせてみようか。誘ってみようか。
色事も
誘い惑わす際の感覚は一緒。
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168 :
檜佐木修兵
2012/02/07(火)08:37:34
お前の髪が橙色なのも。
俺の髪が真黒なのも。
此の世界では当たり前の色。
>李花白桃花紅
>りかはしろく、とうかはくれないなり
縁を紡ぎ特別に重なり合うようになった橙と黒の特別な交わりも今の俺達には在るがままの日常的な、
色。
>偽らない自然な姿も魅力的なんです。
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169 :
檜佐木修兵
2012/02/07(火)20:31:13
嗚呼そうか。
俺、いま自信喪失中なのか。
自覚すると其れは其れで納得するから在る意味落ち着いてくるが…
ハァ…
>自分だけのやる気スイッチ探さねぇと。
ヘタレスイッチなら簡単に見付かるのに(笑)
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170 :
阿散井恋次
2012/02/10(金)23:14:56
誘惑の仕方って云われたのに感覚って何なんスか。
>>167
>う、煩ぇな…。いいだろ、無い知恵絞って結果。あれが精一杯だったんだからっ。
嗚呼、知恵が無いって認めてんスね。流石ドM。
…とまぁ、そんな話しはどうでもイイんスよ。
>ちょっ、お前ッ!!
ハイハイハイ、それよりそろそろ四月も近づいて来た事ですし、どうします?流魂街で遣ってる剣術道場の今年の新勧ポスターは。
>流しやがって…。…そうだな、毎年恒例のアレでいいんじゃねぇの?
毎年恒例の…始解姿の一護ッスか。
>ん。胴着袴で構えてる姿とか分かり易くてベタでいいんじゃねぇの?
けど何年も同じの使い回しで飽きられてませんかねえ。
>と、思うだろ?此れが結構真似する子供が多いんだぜ。竹刀を突き出して“卍解ッ”とか。
……自分が卍解出来ないからって強調して言わなくたって(ぼそ)
>テメェ…今ぼそっと言ったの全部聞えてるからなっ。後で覚えておきやがれっ!!
へいへい。…んじゃ今年も例年通り一護の野郎が書かれたポス
>お、電話だ。はい、もしもーし。おお、うん。どした……
(手持ち無沙汰中)綺麗な本棚でも無えと思うんだけどなー。交流歓迎とか云われると、どんな煽り文句つけて遣ろうか普通と言い張ってる先輩がうずうずしながら考えてっから覚悟しとけよ(笑)
>おう。其れ伝えとくから。じゃ、お疲れさん。…ってコトで喜べ阿散井。十七ヶ月後の髪の伸びたお前が格好いいから今年のポスターに書いてくれるって奴が現れたぞ。
マジッスか!?え、すげぇ嬉しいんで大歓迎なんですけど、誰が書いてくれるって?
>雛森。
…は?
>だからお前の同期の雛森だって。
…スミマセン。確かあいつの画力って…
>此れが参考資料だ。ほら藍染隊長を書かれた際のイラスト…
…。
>……だーっハッハッハ!!お耽美阿散井ッ。子供達に変な意味で大うけ間違いなしッ(大笑い)
や、全力で勘弁して下さいよっ!!!
>結果どうなるか…。雛森のみぞ知るってな。
余計なオチつけンなこの野郎っ。
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167 :
檜佐木修兵
2012/02/06(月)00:35:57
誘ってみようか。惑わせてみようか。
目で。
耳で。
鼻で。
口で。
惑わせてみようか。誘ってみようか。
視覚で。
聴覚で。
嗅覚で。
触感で。
邪まな目的を以って好いた相手を誘惑するあの感覚が何かに似てるとずっと考えていた…。
が、最近ふと答えに辿り着いた気がする。
嗚呼そうか。
戦う時と同じ、だ。
満たされぬ欲に駆り立てられて知性も理性も、欠片も無い虚と相対した時。
>穏やかな時間を共に過ごす最中にも垣間見える情欲の高を外そうと相手と向き合う時。
袴の腰帯に然りと括ってある下緒の結び目をそっと撫でてから柄頭に指先を添え、黒色常組糸諸撮巻の
上下交差する糸の締り具合を確かめながら柔らかく鍔と鞘の境目に在る縁へと掌を定め。
>胡坐掻く相手の堅く結ばれた腰帯の結び目をそっと撫でてから膝頭に指先を添え、黒色一辺倒の黒衣の
>上質な生糸の手触りのような布地の触り心地を確かめながら太腿を撫でて再び腰帯の結び目へと掌を定め。
敵に悟られぬよう大仰な声は荒げず気配殺し、縁に添える左手の親指を鍔の内に宛がわせては内切の所作にて“はばき”を外して鯉口を切る。
>相手に次第に早まる鼓動が聞こえぬようにと願い息を殺し、帯の隙間に指を差し込んでは布擦れる音を鳴らしながら結び目をゆっくりと外させる。
淡く光る刀身の切っ先、其れを敵の喉下三寸。寸分の狂いもなく確りと構え定めて相対し。
>僅かに震える腕と指先、其れを相手の喉仏より少し下。此処だけ触るのが勿体無いと確りと場所は定めず触れながら向き合って。
足音立てぬ様、距離を詰めてる事を悟られぬ様ににじり足でじりじりと敵との間合いを次第に狭め。
>もたつく動きで態と足音を立て、距離を詰めてるのを思いっきり判らせるように畳の上を摺って邪魔なのは互いに纏う衣の布切れ一枚だけと知らしめるよう相手に身を寄り添わせる。
そうすればほら。
誘われて
甲高い金属音のような耳障りな咆哮をあげて襲い掛かってくる虚。
惑わされて
>優しい色した双眸が獲物を仕留める肉食獣の如き血走った雄の眼差しに変貌を遂げるお前。
後の事をどう誘惑するかは如何様にも。
突然八相の構えから袈裟斬りで一刀するも良し。
>両肩を掴んで押し倒し相手に跨って嗤うてやろうか。
鍔競り合いからワザと力負けするふりして押し込ませて敵の優勢を演じてやってもいい。
>強気から一転押しの弱い部分をチラつかせて相手が強引に責めてこれるよう御膳立てするのも悪くない。
誘ってみようか。惑わせてみようか。
荒事も
惑わせてみようか。誘ってみようか。
色事も
誘い惑わす際の感覚は一緒。