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┗2513.トウメイガラス(16-20/73)
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16 :
グリムジョー・ジャガージャック
2009/09/30(水)16:56:31
深く深く眠っている時(ふ。と、)目が覚める。
朝日の昇らない目覚めを迎えて、気だるい体を僅かに捻る。
ベッドに体を預けた状態で薄く目を開くと、再度睡魔に襲われる。
ぼんやりとした意識の中(海のような意識の中。温度は感じねえ。)只それに従って暗闇へと帰る(還る、)。
やがて訪れた眠りの入り口で、俺は思う。
>人間みてえだ。
心地良い感覚の皮を被った記憶。
幾ら経験しようが、覚えてんのは(ほんの、数回分に違いねえ。)。
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17 :
グリムジョー・ジャガージャック
2009/10/02(金)16:31:46
ついこの間、任務でもねえが(つまりは勝手に、)現世へ出向いた。
(退屈。)
現世は良い。
面倒な程モノは多いが、殺風景な虚圏よりゃマシだ。
(自由。)
適当にうろついてたら、(つい最近あいつに教えられて知った、)海へ。
真っ暗な宵闇の中のそれは、底無し沼のように見えた。
(記憶。)
>「似合うと思うぞ。」
青々とした髪を眺めて、普段の無表情の儘、てめえは言った(良く覚えてる。)。
(眩暈。)
脳内を過ぎった情報量に、目が眩んだ。
目の前の景色をぼんやりと眺めて。
(願望。)
>「…帰るか、」
なんて。
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18 :
グリムジョー・ジャガージャック
2009/10/04(日)18:23:40
安堵した。
>「お前は俺より弱い。」
てめえの口から出た台詞に、俺は(苛立ち、と、安心、と、)。
失くすばかりの両腕。
片方を切り落とされた時にもあの感情が頬を掠めた。
恐怖。
戦慄。
煤に塗れた足は骨が折れていて。
掻き集めても、掻き抱いても、与えるモノは痛み(苦痛。死。)。
>俺より強くなれ。
両腕に閉じ込められたら、鋭い刃で俺を穿つ程。
絶対的な強さを誇れ。
俺が壊せないように(束縛よりは成長を望む。)。
>失ったモノ=(誰も彼も)(何もかも)
>両腕=喪失
>両腕÷2=片腕
>片腕=喪失÷2
失うモノも、半分になれば良い(良かったのによ。)。
>勝てねえ(壊せねえ、)。
実感した時は、てめえが俺を壊せよ。
( 何も言わず、冷たい眸で見下しながら、一撃で、強く、深く、けれども形は残る程度に。…贅沢か? )
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19 :
グリムジョー・ジャガージャック
2009/10/09(金)17:08:11
白砂の上。
鋭い刃が舞う。
風が吹く(それを断ち切るように刀が滑る。)。
不意に眼に入った微量の砂。
>滲んだのは、無機質な雫。
俺の姿はどう映った?
>泣いているように見えた奴が居れば良い。
>一瞬後には死んでるだろうがな。
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20 :
グリムジョー・ジャガージャック
2009/11/19(木)11:38:38
ある時は自由気儘にゆっくりと。
たまには息切れする程必死で。
その後はただ足を動かすだけ(所謂「機械的な」動きってヤツ。)だったり。
そうやって歩いて来た道を、思い出したように(直後、思い切って。)振り返る。
すると、道中はあまり意識してねえだろうが、思った以上の距離を歩いてる事が多い。
んで、単純に少し驚く(歩いた距離と、自分がどんだけ雑念塗れなのかっつー事に、驚きと軽い自嘲的笑い。)。
振り返る回数が多ければ、驚きも少ない。
逆に、振り返る回数が少なければ、驚きも大きい(あァ、あいつが言ってたのはこういう事か。反比例っての。)。
>…さて、何回振り返るか。
まァ、死ぬ前に一回。
取り敢えず、今も一回。
あと一回は、あいつがくたばる前にしといてやるか(振り返るのは、二回で十分。)。
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