揺籃 - 覚書帳

綴一覧
┗2673.揺籃(95-99/118)

95 :阿近
2012/03/27（火）05:28:46

>>94,0

夢見月に天水で濡れる梅花、懐旧の念に駆られる季節には話し方も昔へ戻しましょうか。
俺という名の藪を好む歌詠み鳥へ。

三年前の春は独り寝に慣れていました。
俺にとって色恋というモンは厭わしく、同衾相手を探しに遊び歩くなんてことにも興味が無かった。
それでも、花冷えは物憂い夜を連れて来るようで、指先の冷たさがもたらす侘びしさがやけに身に染みた。

なにひとつ変わらない日々を過ごしながら霖雨の時期が訪れるも、ある日を境目に春夜の悩みとは別のものに時折悩まされるようになりましたよ。

恋しくて眠れねえ。

覚えていますか？紫陽花の花弁と葉を穿つような雨降りに貴女にした悪戯を。
知っていますか？二度目に逢った日に貴女に触れられたときの俺の心悸の速さを。

独りの恐怖に戦慄いていた野郎も、一人の女に眷恋するあまり眠れないと幸福な悩みに文句を垂らす始末です。
早急に拳骨のひとつやふたつ俺の頭に食らわせてくれませんかね、所謂幸せ惚けした脳髄に響くくらいの強さで。
ああ、噛みつきたいだの言っていた喉仏はご自由にドウゾ。

そして朝、布団から出て離れたくねえと駄駄を捏ねるような男になったのは貴女のせいです。

それに夜、可愛らしい寝顔にすら劣情を催す好色漢になったのも貴女のせいです。

全責任を貴女に課しますんで、一生俺の傍にいてください。

こんな面映ゆい台詞も、無いと言ってきた永遠も今日は口に出来る。
俺たちは俺たちなりの永遠を手にしたと思っています。
互いの骨身が無くなろうと、この想いは果てなく続くんじゃねえかと信じたい。

ふたつの心に介在するもの、これを愛と呼んでおきます。
しかし見えねえモンは不確かかもしれません、確かな形にするために言葉で表しましょうか。

好きです、貴女が。

幸せです、俺も。

…甘さってのが足りなければ耳を貸してください。その小せえ尻を触りながら延々と囁きますんで。

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96 :檜佐木修兵
2012/04/09（月）18:22:06

此処で多くを語らないのは俺の体裁を護りたいからじゃねえ。

簡単に済む問題じゃない、それを知っているからだ。

再会してから今日に至るまでお前がずっと隠していた傷、俺が気付いていなかったとだけは思うなよ。

…その色と俺の色を混ぜたらこの色が一番近い。

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97 :黒崎一護
2012/04/10（火）11:15:37

…嬉しい、貰った蝶々を何度読み返しても嬉しい。

さりげない言葉に実は何度も何度も救われてんだ。失いかけた自信を取り戻させてくれたし、俺は俺のままでいいって教えてくれた。

真っ直ぐな男だ、そう感じたのは半年以上も前。

ただ一人の女に直向きに想いを寄せる姿は自然と応援したくなって、成り行きを気にしてちょくちょくあの場所を覗き見してたんだ。

今と違って人を寄せ付けねえような空気を綴りから漂わして…寄せ付けねえっつうかあの人以外に興味無さそうだったから交流は嫌うかもしれねえなと思った。けど勇気を振り絞ってバトンを回したのを覚えてる、それだけ話してみたかったんだよな。

バトンを回した日から数日後、二人の関係の変化に伴って題名が変わった綴りは好きな人と過ごす幸せな日々で彩られてて、それが嬉しくて嬉しくてたまらなかった。おめでとう、本当は題名が変わった日に贈りたかった言葉のひとつ。

去年の十一月、控え室で偶然出会ったあの人はとても幸せそうだった。うろ覚えだけど「彼奴は彼奴を殴る私の手を心配するお人好しだ」なんて物柔らかな態度で話すんだぜ？すげー微笑ましくて、あったけえ気持ちになったんだ。

そして十二月、ダチの姿を見つけて入った控え室で大切な襟巻きを身に着けて、好きな人を思い浮かべながらデレデレしてる人物と遭遇。

そう、それがあんた。

会えるとは思ってなかったから、驚きと嬉しさと緊張でドキドキしちまってて伝えたいことも口に出来ないままその日は部屋を後にしたのを覚えてる。
会いたい人と会えた、それだけで幸運なのに俺の幸運はまだ続いた。大して日にちも置かずにまた会えた上に、あんたから別室に誘ってくれたんだからな。

…部屋を移ってからどんな話で盛り上がったは此処には書かないでおく、俺とあんただけの秘密にしてえ。教えてくれた裏話にびっくり、柴犬は鼻が利くんだな(笑)

年が明けてからのダブルデート。実はあの日の二日後にルキアが泣いた、愛しさで胸がいっぱいだって。二人の仲睦まじい姿を間近で見て、俺たちも二人と同じように幸せだって実感出来たんじゃねえかな。現に俺がそうだった。

…と、思い出を語るためだけに今回筆を執ったわけじゃねえ。漸く本題。

半年を迎えた二人へ、二日遅れだけどおめでとう。付き合ってから半年って感慨深いよな、俺たちもそうだったぜ。
今回俺の姿なのは、誰かさんは優しくて友人思いで、男の俺から見てもとてつもなく格好よくて、一人の女を一途に愛する男だ。二番隊隊長へ既知であろう事柄を伝えるにもあの姿だと素直に言えそうにねえって理由。

本当はダチとして感じる魅力をもっと語りてえ、場所が場所だし周りに教えたくねえから言わねえけど(笑)

これからも末永くお幸せに。伝言受付に邪魔しようと思ったけど、前半は独り言だから此処で。

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98 :阿近
2012/04/14（土）15:20:15

>日録
並んだモンを離したくねえ、書き換える。

>四月十四日
蝶を飛ばす余裕がなく、話したい奴等(いや、方達と書きたいが柄じゃねえ)と話せねえ状態が続く。深夜、話している気分になれるんじゃねえかとある綴りを読み耽っていたところに蝶々が飛んで来た。丁度あんたの綴りを読んでいました、此処でこう言って更に鳥肌を立たせてやろうか。俺もあの方の次、二番目に頁を擦り切らす勢いで読んでいると主張してえ。掛け替えのねえモンを手に入れた、そう感じた日だ。

>四月十五日
手洗いうがい忘れずに。風邪を予防するために書いて洗面台の近くに貼るかと提案し、絵を描きますというルキアに「アライグマを描いてくれ」と頼んでみた。結果、アライグマはグマでも熊にしか見えねえ生物が小さな手から生み出された。なんの動物か未だに識別出来ないが可愛らしいので(描いた人物が)良しとする。よく見るときちんと手で石鹸を泡立てている熊のようなアライグマだ、芸が細かい。

>四月十六日
朝から井上の嬢ちゃんとあの姿で花見。春らしい格好がとても似合っていた。餡子爆弾かと思った丸い玉はどうやら工芸茶だったようだ。茶葉に湯を注ぐと花のように咲き、茉莉花の香気が漂う。茶菓を片手に観桜、長閑で有意義な時間を過ごせた。渾名で呼ばれて締まりのねえ顔を晒していた気がする。夜は阿散井副隊長と雑談。最後の方の驚きの事実に未だに悶々としている。まあ、あいつもいつかは俺に話してくれるんじゃねえかと期待しておくか。

>四月十七日
抱きてえ。今年に入ってからの房事は中途半端なところで止まってばかりだ。虎視眈々と好機を窺っている。

>四月十八日
くそ忙しい。こうやって一言でも書けているうちは余裕がある証拠か。

>四月十九日
お互い忙しく碌に話せねえ日が続く。就寝前の僅かな時間、少しの戯れで活力を蓄える。

>四月二十四日
案の定体調を崩したが回復。現状を知るために控え室と茶室に出向いたが矛盾の多いてめえの描写に呆れる。膝上に本を乗せたまま立ち上がると床に落ちるじゃねえかとあいつが突っ込んでくれりゃいいんだが。返せてねえ蝶はゆっくり返していくつもりだ。

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99 :阿近
2012/05/02（水）20:26:52

妙の変人から。普段やり取りしている俺と浦原喜助で答える。凡人だと嘲ってるみてえだろ、変人は讃辞だ。

>あの人イメージバトン
>日記のルールは守りましょう。
>回された方のイメージを書きましょう。キャラの指定は自由です。(例：〇〇の一護を〇〇のルキアで答えてください)
>答えなくてもバトンは最後まで乗せてください。
妙の浦原喜助について。
>→回ってきましたね(笑)回してきたあの子…第一印象はどうだった？
読めない。なにを考えていやがるのか解らねえ男だった。俺は隊長が「浦原喜助」に抱く心証を重んじて敬語を使わねえ。てめえで言うのもなんだが生意気な俺に嫌な顔ひとつせず接してくれたのを覚えている。
>→成る程。ではその方とは知り合い？若しくは大親友な関係？初めましてだったり？
主従関係。勿論、主人は俺だぞこの変態下男。…と、冗談を言い合える仲。実際どう形容すりゃいいんだか。ああ、お連れさんに誤解されねえよう閨房で語り合うことは絶対に無いと言える関係だ。
>→じゃあ、その人に一言どうぞ。
俺に追従を言わず、嫌い、苦手、弱音を隠さず言ってくれるあんたに綺麗事を交えて接する気はない。あんたが悪いことをすりゃ叱る、俺にもそうしろ。なにが悪いのか、善悪の二元論に答えはなく、その語義の狭義は普遍的じゃねえがそれすらもぶつけ合うことが出来るだろ。
>→その人のイメージカラーは？
信念を曲げず堅固な面は黒。臨機応変、広量な性格は白。偏屈になって人に弱さを露見させたくねえと思っているときは視認出来ねえ空気のような色、透明。
>→あ、恋人だった？
(黙殺)
>→冗談なのに…当たってたらごめんよ(笑)
どこかの嬢ちゃんと同じだが「(笑)」をつけて謝られると謝意を感じねえモンだな。
>ノーマル編は此処まで、次はちょいエロだから。やりたくない人は次に回す人をよろしく、やりたい人はそのまま進もう。
(黙殺…せず筆執り)
>→じゃあ、その人の属性って最初どうだと思った？
房事で突っ込まれる側。
>→つか、君の属性は何？
俺は今の連れも含め、女としか同衾したことがねえ。肉体的にどちらに回るかは言わなくても解るはずだ。
>→で、結局その人の属性って知ってる？
表裏両面。
>→相手をするなら相性良さそう？
(帙を繙き黙殺)
>→まぁわからないよな(笑)じゃ最後に自分のイメージを知りたい人に回しなよ。

>妙
戻すぞ、浦原喜助。

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