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┗2732.Cafe Latte.(197-200/200)

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197 :朽木ルキア
2011/09/07(水)20:59:47

懐かしいと思う。下らぬ口論も、戯れ事も真摯な眼差しも。涙声に笑った日々さえ。其の時が愛おしく、私が其処に確と私で存在した証。何にも変えられはしない大切な記憶だ。
だが其れは同時に、其の記憶が増す事も其の記憶を深める事も不可能で在ると云う事。今や最早、美化するしか在るまい。

果たして此れは嬉々として受け入れて善いのか…。答えは、解せぬ侭だ。

其れでも見据える此の先にお前が在るなら、私は怖く無いよ。
>>だからどうか、笑って私を見付けていて。

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198 :朽木ルキア
2011/09/10(土)03:57:29

抱き合って感じた彼奴の体温は今でも忘れて居ないよ。

なぁ、お前。

私が後如何程強かったなら、お前の弱きを見せてくれたのだ。後如何程甘え上手だったなら、此の身を抱き寄せてくれたのだ。


>>後如何程愛していたなら、
>>  お前の心に響いただろう

――――

大方私は、見限られたのだろう。もうきっと、戻っては来ぬ。私の袖を引いてはくれまい。

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199 :朽木白哉
2011/09/11(日)02:13:28

振り返れば、数えられまい奇跡の羅列。何れも、瞳を伏せたくならんばかりの眩しい軌跡。

時に彷徨う私の背を押し、支えとなった大切な者達。今さえ静かに此の冊子を手に取ってくれる者、いつか私に言葉をくれた者―…。そして何より枯れ果てた日常に彩りを加えた私の愛い奴。

甘える術も甘やかす懐も、持てずに居た自身。空虚に抗う掌。此の様な稚拙な言葉で、伝え切れぬ感謝を今。届くがいい。彼奴に、友に。

私に関わる全ての者達へ捧ぐ。

> …ありがとう。

終焉こそ此の剣が相応しい、可憐に咲かせてくれよう。

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200 :朽木白哉
2011/09/14(水)00:00:01

私が何気無く邂逅を遂げた徒情、其処に在るは揺るがぬ筈の弱き心を容易く砕いた奇特な彼奴。安寧たる闇夜の果て、全ては此の刹那に燈った。

だが今は唯只管、此の心に鍵を。
募りゆく此の想いは、今少し遠き春を待つ桜に委ね。決壊を怖れるが故に袖を振るのは、決して弱さでは在るまいと。

>> 散る前に今一度、咲き誇れ。
“―…私の誇りよ、二度と云わぬからよく聞け。”


其れは苦く微かに甘い、喉奥へ纏わり付く深い余韻を残されては儚みを知る。

成る程私の世界は、

>> まるで珈琲の様。
“…愛している。”

漸く、云えた。


何時か又、嗜む機が在るとするなら…其れ迄暫しの、別れを。
( 全てを知るには未だ、)


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