綴一覧
┗2746.Oscuridad(105-109/174)
▼|
前|
次|
1-|
新|
検|
書|
リロ
105 :
ウルキオラ・シファー
2011/09/11(日)19:29:19
> 暗。閲覧注意。
残された者は悔いる。
生き残った者は悔いる。
あの時、ああしていれば。
如何してああしなかったのか。
自分がああしていたならば。
悔いは杭と成り、
胸を抉り、孔を拡げていく。
死は二つに大別出来る。
晴天からの落雷の如く、何の前触れも無く突如訪れるもの。
花が萎れていく様に、命を蝕んでいく様が眼に視えるもの。
何れも視た。
一度ならず。
俺は未だ生きている。
何故、俺は生きている。
見送ってばかりだ。
あの日。
意識保った儘腹腔を裂かれ、臓器が抉られていく感覚。
痛みも恐怖も無い。
絶え間無く血流が失われていく所為だろう、酷い寒気を感じたが。
やがて、其れも無くなった。
五感全てが薄れていく。
何も無い。
何れ訪れる俺の死は、どちらだろうとずっと思っていたが。
やはり死は、空虚だ。
其の時。
一面の白亜の向こうに、蒼い焔を確かに視たのだ。
消え入りそうな意識の中。
あの鮮やかな色彩は何だ。
嗚呼。
俺は、俺は。
あの色を知っている。
途端に開ける視界。
白い天井、無機質な灯り。
己の息を吸い込む音。
強く握り締める、両の拳の感覚。
急に動いた所為で腹腔から血が溢れたのだろう、周囲が矢庭に慌しく騒がしくなった。
此度も、俺は生き残った。
残された者は悔いる。
生き残った者は悔いる。
同じ思いを、お前に抱かせなどするものか。
悔いを抱えて、俺は生きる。
(2012/3/11)
> Mem/ento Mo/ri
[
返信][
削除][
編集]
106 :
ウルキオラ・シファー
2011/09/19(月)23:27:01
寝返り一つ。
穿たれた虚孔は永劫埋まらない。
だが、とても穏やかだ。
今宵もお前を出迎える。
[
返信][
削除][
編集]
107 :
ウルキオラ・シファー
2011/09/25(日)13:20:26
お前以外、何もいらない。
グリムジョー。
……、幸せだ。
[
返信][
削除][
編集]
108 :
ウルキオラ・シファー
2011/10/01(土)14:08:24
何が起ころうとも、必ず此処に戻るのだという意志。
存外、強い力を持つものだと知った。
有形にしろ無形にしろ、何かに意識を揺さ振られ其れに固執するなど、冷静な思考や太刀筋を鈍らせる不要なものに過ぎんと考えていたのだが。
やはり、其れだけでは無い。
脆弱さは、強靱さでもある。
お前が力をくれた。
[
返信][
削除][
編集]
109 :
ウルキオラ・シファー
2011/10/06(木)12:04:54
眼に視えぬ数多の事象。
其の形はヒトそれぞれ。
[
返信][
削除][
編集]
▲|
前|
次|
1-|
新|
検|
書|
リロ
[
戻る][
設定][
支配人の部屋]