匣･旅立ち - 覚書帳

綴一覧
┗2807.匣･旅立ち(81-85/110)

81 :テスラ･リンドクルツ
2011/09/25（日）20:33:48

高い岩壁を越え、広がった先は「無法」が生きていた。統治される前の虚圏の姿であろうか。長居をするには厄介な縄張りの中に居たものだから牙鎧士になったはいいが遠く迄見渡す暇は無く、白い森は視界には入らなかった。

何時か、念願叶い見つける事が出来たなら、その時僕は何か変わってしまうのだろうか…。なんて、期待し過ぎか。

今は身体を絞ろうとする恋人をボリュームある食事で阻止する事が密かな楽しみ。
何時も残さず食べてくれて有り難う。

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82 :黒崎一護
2011/09/30（金）07:06:46

仕様が無ぇだろうが、俺だって日曜は一日ゆっくりお前と過ごしてぇって。

それが出来ない分腕振るってせめてお前の胃袋満足させようとしてんだぜ？時間取れなくて悪いな、俺の休み云々は気にしなくていいからお前はドーナツでもホットケーキでもたらふく食って太れ。

後もう一つ、「我慢はするな」だとよ。

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83 :テスラ･リンドクルツ
2011/10/09（日）01:19:21

消耗した君を起こしたくは無くて、こちらに。
その寝顔だけて僕はこの安穏を確認出来る。それは怠惰だと嗤う声も今は無視しよう。

僕の事で理性と欲の狭間で葛藤を繰り返す君の姿が愛しくて、無用だと全てを包んで葛藤を忘れさせたい。

その反面、君の全てを崩し、折角分けてくれた視界も塞いで繭の様な温いまどろみの中へ閉じ込めてしまいたい。そんな葛藤も僕もまた繰り返す。

時にこれが狂気へと変わらぬかと恐れる。
どうか、僕が欲に負け望まぬ形に堕ちてしまったら、僕の事を突き放して欲しい。
それが出来ない場合は、切り付けてでも目を覚まさせてくれ。

共に生きる為に僕も必死だよ。

にしても参った。明日声が出ないままかもしれないな。

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84 :テスラ･リンドクルツ
2011/10/12（水）08:08:25

贈り物宜しく首に赤いリボンを付けて同じラッピングをされた箱に部屋にあるクッションと一緒にそいつも入れた。
君に届く迄にリボンは外していそうな気もするな。あれの抱き心地は決して良くは無いだろうが、多少でも気が和らぐなら価値はあるか。
ただ一つ、バラガン様の霊圧に耐えられるだろうか、部屋から出るなとは繰り返し忠告したが半分も伝わっている気がしない。

僕は君を待つとしよう、カタログを沢山用意して。

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85 :テスラ･リンドクルツ
2011/10/14（金）22:40:14

一年目を祝って、さて君は気付くかな。

>>>2892融解温度

僕の視界の半分を担う君の目はとても眩しくて美しい。もう頼まれても返さない。
匣の内側から融かされて行く感覚。僕だけが味わえればいい。
早い一年だったと振り返る。この匣には収まり切らない程の思い出が沢山ありました。僕の輪郭が融けてしまう程君で充実した至福の時、有難う。

之からも、君と共に。

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