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┗2830.燕がゆく*改(6-10/91)
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6 :
志波海燕
2010/12/22(水)23:55:21
>猫が鳴く。
仕事帰り、寒さに肩竦めながら歩いてたら小さな毛玉が二つ。
まぁ毛玉より先に光る四つの目玉見付けてビビったんだけど(笑)
近くに行ってみりゃ、夜にも関わらず寄り添ってニャーニャー鳴いてやがる。
じっとこっち見て鳴いてんだよな。
何となくしゃがんで呼んだら二匹して擦り寄ってくるじゃねぇか。
俺を見上げて何か伝えるみたいに鳴いてる。
でも俺は猫じゃないから判ってやれなくて、何か複雑な気持ちになった。
別にどうでもいい事言ってんのかもしれねぇ、でも何か必死に伝えてたらって思ったら悲しかった。
そう思わせる位必死に鳴いてやがったんだ。
俺には、そんなに必死に鳴かなくていいんだぞ、て言って頭を撫でてやる事しか出来なかった。
途中で別れて来ちまったけど、まだアイツ等は鳴いてんのかな?
それが今も気になる。
アイツ等の声が俺以外の誰かにも届けばいい。
そしたら何時かきっとアイツ等の求める返事をしてくれる人が現れてくれるんじゃねぇかな。
きっとアイツ等みたいに密かに、それでも必死になって声を枯らしてまで叫ぶ人がいるんだろうな。
想いを伝える為に、とか、理由は人それぞれだろうけど。
アイツ等の声も、声を枯らす人の想いも、いつか誰かに届きゃあいい。
誰の耳にも届かないまま、声を枯らして叫び続けるのは辛いから。
>----------
今日も疲れて帰って来たみてぇだ。
それでも会いに来てくれる彼人は、本当に優しい人だと思う。
そんなアンタに会えた俺は幸せ者ッス。
でも体調崩さねぇか心配なんスよね、本当。
嬉しいけど、あんま無理しないように言わねぇとな。
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7 :
黒崎一護
2010/12/28(火)03:58:02
眠れねぇ。
明日早いの重々承知なんだが…
彼人の事が気になって寝れねーよ。
ちゃんと会って俺の気持ち伝えたい。本当はいっぱい伝えたい事もやりたい事もあるのに。
時間って残酷だよな。
いや、俺の使い方が下手なんだけどよ。
でも、一つだけ言えるのは
どんな時だって俺は彼人と一緒に居たいってこと。
他の奴なんて興味ねぇ。俺はアンタが好きなんだ。
アンタしか見えてないんだぜ?
出来る事なら寄り添ったり…その、色々してぇけど、いざ本人目の前にすっと出来ねぇんだよ。
俺の馬鹿。
でも、もう我慢出来ないし、気持ちストレートに伝えちまうかも。
その時は、笑わずにしっかり受け止めてくれよなっ。
好きだぜ、ずっと。
本当は会った時から、ずっとな。
>ちゃんと直接言うから待ってろ!
話しも、ちゃんと聞くからな。
>おやすみ、俺の__。
今日も一日想ってた。
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8 :
黒崎一護
2011/01/01(土)01:13:05
ついに新年だな。
さっきまで過ごしてた刻が、もう去年か。なんか変な感じすんぜ。
>なぁ、
去年はお前が居てくれたから、素敵な一年になった。
お前が居てくれなかったら何も思うところなく年明けてたと思う。
でも今年は、誰かを…お前を想いながら年明けられた。
一緒に居てくれてありがとな、恋次。
本人目の前にしたらあんま言えねー俺だけど、本当に、本当にお前が好きなんだ。
今年は一緒にいっぱい想い出作ろうぜ。
甘党なお前の為に、二月位にチョコだって作ってやるよ。味の方は責任持ってやんないけど。
年末、一緒に過ごせなくてごめんな。
今年も、来年も、ずっと一緒にいて下さい。
大好きだ。
>俺の心は、ずっとお前に向いてる。他の人何て写さないから。
だから、お前の心も俺だけを写してくれよ
>なんて、
過ぎた我が儘言ってみる。
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9 :
志波海燕
2011/01/08(土)01:56:57
止まらねぇ、
止まらねぇ止まらねぇ…─
溢れる想いも、溢れる涙も
何もかんも止まらねぇ。
枯れたもんだと思っていた筈の涙も、こころに変化が現れた時点で枯れてはなくなっていたらしい
止まらねぇ
俺の視界にぼやをかけやがる、しゃらくせぇ。
泣くなんて性にあわねぇ。
あわねぇ、けど…
ケジメをつける為の涙と思えば悪くもねぇな。
泣いて泣いて泣きはらして、いっそ涙なんてここで枯らしちまえば、きっと独りに戻っても苦しかねぇ。
心の歯車が止まる。
ゆっくりと、でも確実に
ギリギリと音を立てて、俺の胸を締め上げて痛みを伴いながら。
好きだった、いや、好きだぞ。
苦しい想いさせちまって悪かったなぁ。お前には不釣り合いだったみてぇだよ、俺は。
今までありがとな。
どうか、素敵な人と廻り合い、幸せがお前に訪れますように。
>水天逆巻け、
そう告げて
自ら巻き上げる水流と共に
流れる涙も捨ててしまおう
涙は俺にはあわねぇよ
そろそろ泣き止まねぇと、格好わりィ。
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10 :
黒崎一護(虚)
2011/01/08(土)14:14:11
直接蝶を返しゃしねぇ、
これは俺のケジメだ
直接会っちまったら、また不様に擦り寄っちまうかもしれねぇから。
だから返事はここに。
綴りを変えたのは、あまりにも王の心が荒れるから。その度に俺も胸が締め付けられる想いになる。
だから、心を守る為の自己防衛。
お前もそれを承知で王に話を持ち掛けたんじゃねーのか?
王はお前の手を離した。
お前も王の手を離した。
もう涙も自分で拭う。
手を離した時点でもう遠いんだよ。
王はお前への気持ちを胸の奥深く、ずっとずっと奥深くへしまった。
だから、お前も早くしまえ。
もう胸が痛むのはごめんだぜ。
王は暫くここに顔は出さねぇ。
ケジメをつける為に、最後にもう一度言うぜ。
>さようなら
と
>ありがとう
をな。
>----------
少しでもいい
お前に幸せを願って欲しかった。
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