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┗2847.ハチ、ハチ、ハチ(11-15/34)
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11 :
阿近
2011/01/24(月)17:59:38
数日、家を空けていた。
仔犬は出た時と同様に寝こけている。
犬は俺に何も期待しない。
俺も犬に何も期待しない。
だから、居心地が良い。
以上、仔犬と昼寝をしてみての考察。
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12 :
阿近
2011/01/25(火)21:32:16
浅い眠り。久方ぶりに夢を見た。
青空。好天。屋外。諸々日和。
千切れんばかりに尻尾を振った仔犬が纏わりついてくる。
俺もなんの気紛れか頭を撫で回す。
遠くに笑い声。花の香り。吹き抜ける風。
空恐ろしい程に、健全を絵に描いたような夢。
目が覚めて暫し呆然。冷や汗を拭う。
夢が現実となった時、俺は果たして嬉しく思うのだろうか。
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13 :
阿近
2011/01/26(水)23:31:22
先日の黒犬とまた遭遇する。
毛艶は見違える程良くなっていた。が、犬の癖に肩を落としたかのような猫背気味。巻いていた尻尾まで垂れ下がっている。
例の深い瞳がそのままでなければ気付かなかっただろう。
黒い毛を擦りきれさせる、真新しい首輪が憎たらしい。
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14 :
阿近
2011/01/27(木)22:14:28
俺に擦り寄る犬が更に増えた。
金色とさえ表現出来る、毛並みの綺麗な犬だ。
触れる事も躊躇われ犬をただじっと見る。
暫く観賞。程なく金の犬に迎えが来る。
振り返りもせず立ち去る金色。
幸福、イコール自信。イコール美。
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15 :
阿近
2011/01/29(土)18:49:31
先日の金犬を思い出し、相変わらず寝こける仔犬を見る。
途端、間抜け面の大欠伸。
美とは程遠い仔犬の幸福は何処だ。
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