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┗2847.ハチ、ハチ、ハチ(30-34/34)
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30 :
阿近
2011/05/29(日)00:00:25
長雨で気が滅入るのは犬も同じらしい。
珍しく晩酌中につまみ目当てでもなく擦り寄る仔犬。
傍らの存在は、ただあたたかかった。
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31 :
阿近
2011/06/07(火)14:52:37
なぁ、犬っころ。お前のその牙に何の意味がある。
肉を裂く事も、骨を断つ事も無い牙に。
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32 :
阿近
2011/08/23(火)14:30:32
すっかり積もった埃を叩き落とす。
遠くで間の抜けた子犬の嚔。
変わる事、変わらない事。
変えた事、変えていない事。
夏の陽射しに焼かれ、全て褪せてしまえば良い。
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33 :
阿近
2011/11/23(水)11:55:41
仔犬が犬と呼べる風貌にまで変化する間、俺の前に姿を見せる犬共も随分入れ替わった。
姿を見せねえ奴らの現在を楽観すべきか悲観すべきか、決めかねる。
幸福を祈る。字におこした途端、これほど陳腐になる言葉も珍しい。
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34 :
阿近
2012/08/16(木)16:12:01
図体ばかりはでかくなりやがった仔犬。
中身が変わってねえのは明白。
相変わらず
常に腹を空かせ、
些細な事で腹を立て、
つまらない事で臍を曲げ、
あっという間に機嫌を直し、
気まぐれに俺に鼻を擦り付け、
所構わず惰眠を貪る。
この阿呆の呼び名は「仔犬」で充分だ。
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