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綴一覧
┗2848.伽藍(1-5/61)

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1 :阿散井恋次
2011/01/15(土)08:14:31

惚気、気侭綴り、随時編集中…




主に一人語り
愛とか独占欲とか、色々。
たまにおかしい妄想有り。



2011.1.15 始動………同日、即バレ(笑)


2011.2.13 甘いちょこ記念日と半年目の祝い

改めての愛の告白と甘いちょこ。…………幸せ。



最愛
>>>2790


彼の研究者に捧ぐ。自由に侵入し眺め呟き存分に書き散らして良し。というか全部あんたのもの。


伽藍に在る闇も光も、唯一あんただけ。

>>>2900

愛し君へと繋がる螺旋


2011.11.13 最終更新 表題変更

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2 :阿散井恋次
2011/01/15(土)08:23:56

とりあえず夜が明けた。

朝陽が眩しい。…眠い。


俺の恋人は照れ屋でたまに威張るが、基本的に可愛い奴で、たまに噛みつきたくなるくらい甘い。
いやホント。
噛む側から甘い香りに甘い味に、甘い声…。

甘えたがりな癖に、素直に甘えられないあんたにベタ惚れ中な俺。

もっと甘やかしてやりてぇな。

多分まだ寝てる。
その寝顔にキスして、触って…しまいに起こして「煩い」って面倒くさそうに押しのけられてぇ俺ってやっぱ変態?

いやいや、多分「愛」。

朝から恋しくて愛しい。俺の大事な恋人。


随分前から恋人がひっそりと此処に綴りを持ってた事には不覚にも今日まで気付かなかった。

題名だけは何度も目にした事はあるが、濃厚な愛情の発露や詳細な逢瀬日記を見るとなにやら気まずい気分になってしまい落ち着かない俺は、此処はたまに覗くだけでしっかり見た事はなかったんだが…。

でも恋人の綴りは不思議とどんな言葉も愛しくて。

俺には内緒、とひっそりと綴っているのも愛しくて。
日記的なものが苦手な俺が自分の綴りを持ってみようかと思わせる程で…

きっとすぐバレる気がする。

しばらくは知らんぷりして、ひっそりとニヤニヤしてくれたらいいなあ、と晴れた空に祈ってみたり。

さて、とりあえず朝飯にするか。
正月の残りもんを片付け無いとな。

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3 :阿散井恋次
2011/01/15(土)09:33:25

蜜柑の皮を剥いて屑籠にポイと棄てる。勿論、実は食う。
冬の楽しみの一つ。

食おうと思えば春でも夏でも食えるが、やっぱり冬の蜜柑は特別。

甘い蜜柑も酸っぱい蜜柑も。みんな好き。

瑞々しい蜜柑を口に運びながら。恋人との出逢いとその後を思い返す。


割合最初の頃に、「未だに忘れられない相手がいるから、本気になるのが怖い。」そう正直に伝えた。
まだ未練がある、って意味じゃなくて。振られて置き去りされたままの「好き」って想いや共に過ごした時間、それから愛された記憶。そんなものが上手く消化出来ない…そういう事を伝えたら、自分もそうだと。俺の弱い部分や甘い部分、みんなひっくるめて俺が好きだと言ってくれた。

そんな風に…ありのままの俺を受け止めてくれたあんただから、素直に甘えられた。

ガタンゴトンと、ゆっくり進む現世の電車みたいに。時に一人で、時にあんたと二人で。空いた車内で、混んだ夜に。差し込む夕日を一緒に見たり、うたた寝するのに肩を貸したり。吹き付ける雪が窓硝子に結晶貼り付けるのを指差したり。
俺の見てるものを送ったら、喜んでくれるあんたが愛しい。

互いに同じものを見て一緒に過ごせる事が嬉しい。楽しい。

あんたは、俺とは逆にあまり執着せず軽い付き合いを繰り返してきたって言ってたな。自分は酷い奴だった、とも。

でも、俺にはそんな風に思えなくて…。
あの時も、今も。あんたは何時も優しくて、愛情深い。思いやりもあって愛嬌もある。ああ、でもちょっとだけ優柔不断かな。
何時も俺ばかり好き勝手して…あんたは俺に合わせて我慢してんじゃねぇかな…ってたまに心配になる。
聞いたら、そんな事無いって否定してくれるんだけどな。

たまには、俺が「ええええっ!?無理無理無理っ!」とぶんぶん首を振って嫌がるような事もしていいんだぜ?…たまになら、とこっそりとヘタレな呟きをしてみたり。

結局、蜜柑食ったら腹いっぱい。
また眠くなってきた…。

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4 :阿散井恋次
2011/01/15(土)20:31:41

夢を見た。

あったかい日差しの新緑の季節、一体どこの国かと思うほど牧歌的な風景。
さわさわと風に揺れる草が心地良い丘には家族連れのピクニックらしき人々。可愛い彼女を連れたカップル。小さな子の手を引いた親子。ゆっくり歩む老夫婦。
みんな笑顔で、楽しそうで。のんびり弁当食ったり散歩を楽しんだり。

そんな中をあんたと二人、手を繋いで散歩して。結構な傾斜の丘を降りながら時折、足下よろけたりするのも楽しく繋いだ手は、俺よりちょっと小さめなそれを機嫌良く握ったまま俺は鼻歌なんて歌ってて。
あんたもまんざらじゃないのか、特に文句は聞こえず、繋いだ手を振り払いもせずに一緒に散歩してるそんな夢。

丘を降りるとふわふわもこもこの羊が居て子供が触ってはしゃいでんのをあんたはじっと見つめてて、特に何も言おうとしないけど、ああ、羊に触りたいんだな、って何故か分かって。
俺も足を止めて、子供が羊に飽きて親のとこに走ってくのを少し離れたとこで待ってて…何も言わないあんたが無表情な顔をしながら内心そわそわワクワクして勝手に順番を待ってるのをにやにやしながら見てて、このにやけた顔に気付かれたらきっと肘鉄入れられるんだろうな、って思ってるような…そんなしあわせな夢。


最近、いい夢が多いな。うん。

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5 :阿散井恋次
2011/01/15(土)21:07:10

愛してる、と言葉にしなくても好きって気持ちがあれば大丈夫。伝わってると思ってた。

考えたらそんな訳無いんだよな。俺ってホント馬鹿。

執務や日常が忙しくなると蝶が減る。
お互い様だから仕方ない、そんな風に考えていつもあんたに甘えてた。

ほとんど不満も文句も言わないあんただけど、逢えないと寂しいのはお互い様らしく。逢えない日が続くと寂しさが募る。
逢いたい、と駄々をこねて時間作って貰って…抱き締めて初めて気付く。

俺よりあんたの方が参ってんじゃねぇか、と。

慌てて抱き締めて世話焼いて、たくさんキスして…ようやく、寂しかった…とぽつり洩らすあんたに俺は安堵の息を吐く。

あんたの場合は、「寂しい」と口に出来ない時の方がヤバい。
普段偉そうにしているせいか分からないが、あんたは俺に弱音を吐きたがらない。

寂しがらせてごめんな。

もっと気をつけるから。

だから、もっと俺に甘えて、寄りかかって欲しい、と思う。

これは俺の我が儘。それは分かってるが、あんたにいつも笑ってて欲しいから。
寂しいなら寂しいと素直に言えるくらい、俺が頼れる男になりてぇ…と密やかに今年の目標。

あんたには言ってねぇけどさ。

寂しいって言われてから抱き締めるより、もっと早くあんたの寂しさに気付いてやりたい。
それが理想。


言うや易し、だよな。
頑張れ、俺。

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