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┗2903.二人の「F」(92-96/155)
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92 :
Nnoitra Gilga
2012/04/08(日)23:23:12
刃に乗せる珠玉を舌先へ、刻印に馴染む硝子の冷酷を歪んだ口で愉しげに微笑む。
残酷を仮に女神と呼ぶとしようじゃねえか、其奴は氷柱の如き鋭利な笑みで何の躊躇いも無くてめえ達の首を刈り落とす。
勝利と栄光なんざこれっぽっちも与えるつもりは無え、死体に接吻したいが為に笑むんだよ。
絶望っつうモンは期待を根刮ぎ奪う、己が内に巣喰うX。
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93 :
Nnoitra Gilga
2012/04/08(日)23:25:12
腹の内から皮膚下を這いずる悩。
抑止は到達地に代替を置いても収まる事は無え。
殻を砕けねえ代わりに印を刻む事を許した、所有しても未だ其のモンは白い侭。
一を取れば重ねた昼夜は唯の一瞬で白紙に戻る。
其れだけの脆弱さで縛るなんざ不可能、にも関わらず極小に永久を視た。様な気がした。
明日の背は唯の木偶、並び立つのみの代わり映えしねえ一括り。
捨てるのは容易い。
疑心の矛先は一じゃねえ、テメエの脳髄こそだ。
勝利の褒美は望み描くがままの受容で。
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94 :
Nnoitra Gilga
2012/04/21(土)23:09:24
左右に目を凝らした時には既に遅え、其の時にはもうてめえの背後に照準を合わせた後だ。
眼球に俺を捉えたと思ったならとんだ茶番、良く見てみろ、其奴は鏡像だ。
薄い粘膜一枚超えて来な、同一線上の迷宮の中で潜むどれが俺かを。
運良く捕まえられりゃ、其れも唯の紛いモンだ。
そりゃ初めから何一つ正論なんざありゃしねえんだからよォ。ヒャッハァ!
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95 :
Nnoitra Gilga
2012/04/23(月)22:13:26
墓荒らしの崩御。
皇帝失脚。
暗躍の聖職者。
実際には水なんざ無えんだが…在処は何時でも足下の底無し沼。砂に在りながら次元ブッ飛んだロジカルの世界だ。
俺が今更何を喚こうが供物っつう名の死体を山積もうが無形の偶像に祈れるか?
眼を失って尚触感がありゃ未だ生きて行ける。
極上の卓台に首を差し出してやる。
嘗ての予言者の様に総て棄てて此処まで来な。
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96 :
Nnoitra Gilga
2012/05/02(水)00:02:52
さっきまで目の前で泳いでやがった獲物を見失ったが、俺の記憶が正しければ以前にも其れに遭遇した事がある。
一体何処で逃がしたかと脳裏の途を辿る最中に再び視界をちらつく影。
ウロチョロ姿を晒している苛立ちに一突き止め。
───あァ、何だてめえか。
元から何も求めちゃいねえ、価値観の相違で個を推し量る手段は何を今更、人間じゃあるめえし。
生きてるモンに何の意義を見出す?其奴等は死ぬ為に今は息をする、生かすも死ぬも其処に特別なモンは何も無え。
何れ屍、俺も此奴も皆、動こうが止まってようが関係無えんだ。
命乞いの価値こそ其の意味を疑うぜ。
そういや未だしとめ損ねた出来損ないが中に残ってやがった。
心とやらも無え躯に今更風穴が一つ二つ増えても変わりねえだろ。自食か自殺か選べ、新たな論理を生むが為、己が身も糧。
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