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┗2984.流離う欲情(35-39/43)
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35 :
浦原喜助
2019/03/07(木)19:46:55
その目に覇気は無い
その瞳に希望は無い
死んだまま泳ぐこいが
時たま跳ねるのをアタシは知っているのに
見てみぬふり気付かぬふり
凍てるような氷の湖畔で
下駄を履いた指先が
凍傷で腐り落ちそうなのに
見てみぬふり気付かぬふり
凍てるような氷の湖畔で
腐り落ちそうな指先より
寒いのはその尾鰭だと知っているのに
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36 :
黒崎一護
2019/06/18(火)07:37:26
夢を見た。
あいつが俺の目の前に現れて、
泣きじゃくる夢だった。
見かねて差し出そうとする俺の手に
暖かい手が絡んで、引き止める。
刹那、血飛沫と一緒に歪んだあいつの顔を
踏みつけながら俺に微笑むのは、
そんなのはリアルじゃないと
夢の中から俺に言うのは、
>なぁ、ようやく会えたんだ
俺はもうこの哀しみを置いていくんだ
>なぁ、今がその瞬間なんだろう
この場所が消える、その時は啓示だ
>なぁ、自分を赦していいだろう
傷付いたこいを宙に還してやるんだ
>なぁ、
ありがとう、さようなら、俺の痛みよ
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37 :
浦原喜助
2019/06/18(火)07:48:53
この綴りに記した文字のひとつひとつがアタシの心の揺れであり、刀傷であり、創痕でした。
純然たる独り言であり、もはやアタシにも解読出来ない暗号だってあるッス。
しかし…寂しいもんですねェ
永らくこの場所を提供して下さっていた監理人サンには大きな感謝を。
確かにこの場所は、アタシにとって大きな存在ッスよン
居るかどうかも分からない、この綴りを見ている方、そしてここに置き去りになったアタシの感情たちに、サヨナラ。
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38 :
浦原喜助
2019/08/30(金)03:41:59
地獄蝶の導きで、綴じた筈の頁を開く
堅結びが解けて、涙のように糸くずが舞う
ボクを呪いからは逃してくれないんスね
何年も囚われたまま…ボクと、愛しい君は、同じだ
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39 :
浦原喜助
2020/03/07(土)22:22:57
まだ心の何処かにボクの古呆けた感情が閉ざされたまま、ぽつりぽつり滴る血潮のように流れ落ちる涙のようにしっとりとこの手を濡して、…君に差し出す手が汚れている
ねえ
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