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┗3067.一度だけの。(57-61/85)
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57 :
檜佐木修兵
2012/04/10(火)18:08:08
>天への衝動
舞い上がるように。
そこに見た影は確かに幻なんかじゃなかった。
衝動的にだったけれど、身を任せてもいいとそう思えたその場所。
天を望むその感情でさえ、この心に生まれた衝動のひとつにしか過ぎないのかもしれないけれど。
そこからなら、世界を見下ろすことができるのだろう。
世界に見下ろされるのではなく。
其処からならば。
(乞う理由はとうに忘れた)
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58 :
檜佐木修兵
2012/04/11(水)19:16:49
>蕾
心は蕾と似ている。
最初は自分を守るように、きゅうっと固く閉じていて。
少しずつ、その固く結ばれた身がほどかれほぐされ、花開く。
壊れ物でも扱うかのように優しく繊細にそっと触れられれば。
その身は喜びに震えるだろう。
(淡く色付け)
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59 :
檜佐木修兵
2012/04/12(木)18:47:54
>夢見の国
夢を見よう。
深い深い眠りの底で。
夢を見よう。
浅い浅い眠りの淵で。
夢を見よう。
遠い遠い過去の記憶。
夢を見よう。
遠い遠い未来の幻影。
夢を見よう。
夢を観よう。
夢を視よう。
夢に魅せられて。
(醒めることのない夢を)
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60 :
檜佐木修兵
2012/04/13(金)18:17:44
>曇り空と電線
灰色の空を切り裂くように頭上に張り巡らされた電線に一羽の鳥が羽根を休めるために止まっている。
ポツリ、落ちてきた雫が世界を濡らす。
この世界には目に見えない鉄線が至る所に張り巡らされ、身動きを取る度に肌に食い込み小さな傷を幾つもの作る。
それでも進むのは、この場所に佇んでいても何一つ変わりはしないから。
鳥のように自由に、何にも縛られることなく、この空を泳げたら。
(小鳥は飛び立つ、囀りながら)
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61 :
ウルキオラ・シファー
2012/04/14(土)20:44:29
>月のない夜
変わり始めた俺の中。
その瞬間から少しずつ世界の形は変わっていった。
星は瞬き世界を照らす。
照らされた世界のあちこちで目にする命の息吹。
触れた手のひら。
肌を通して伝わる温度。
(鼓動が聞こえる)
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