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綴一覧
┗3067.一度だけの。(52-56/85)

|||1-||||リロ
52 :ウルキオラ・シファー
2012/04/05(木)20:22:39

>光の道、闇の道

俺のこの両足は、闇の中を進んでいく。
お前のその両足は、光の中を進んでいく。
その足は迷うことなくただ真っ直ぐに進む。
俺の足とお前の足、俺が進む道とお前が進む道が、交わることは許されない。
俺とお前は背中合わせでしか生きられない。
知っていたはずなのに。


(この痛みの正体をまだ知らない)

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53 :井上織姫
2012/04/06(金)20:18:14

>天使の梯子

雲の隙間から地面に向かって射し込む太陽の光の筋を、天使の梯子って言うんだって。
その梯子を伝って天使たちが地上に降りてきて、あちこちで恋の悪戯を仕掛けたりしていたら、とってもとっても可愛いと思う。
ふ、とした瞬間にきゅん、としちゃう幸せは、天使の素敵な悪戯なのかもしれないね。


(背中に羽根が生えたらいいのに)

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54 :ウルキオラ・シファー
2012/04/07(土)19:38:21

>三日月と猫

黒猫が目の前を横切った。真っ直ぐに尻尾を空に向かってちらりと此方を振り返る。
数歩追いかけると立ち止まった黒猫が足元に向かって近づいてくる。
脚に感じる命の温度。命の鼓動。
身体を屈めその小さな頭を撫でると、その身体はするりと手のひらをすり抜けていった。
ふ、と見上げた先に浮かぶ三日月。
黒猫は三日月に吸い込まれた。


(そしてまた歩き始める)

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55 :ウルキオラ・シファー
2012/04/08(日)13:31:42

>楽園

パラパラと欠片となり零れ落ちてゆく、世界の中心。
均衡は崩れ、グラグラと揺れ、崩れ、揺れて。
手のひらに掬い上げた世界の欠片は、何を映すのか。
この世界に足りないものは一体何だと言うのだ。
それさえも見失うくらい、世界は崩れ凍てついている。
この世界に必要なものは一体何だと言うのだ。
それさえも見つけられないくらい、世界は荒れ果てている。
楽園とさえ、呼べなくなった。


(世界はいつしか落園となる)

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56 :檜佐木修兵
2012/04/09(月)18:40:02

>紙粘土の顔

ある日それは唐突に突然に、色も形も何もかもを変形させて。
そう、原型が分からないくらい。
それでも愛しいと思っていたのはその中心となる核となる部分は、どんなに姿形が変わっても不変のものだと思っていたから。
けれど。
傷口は、じくじくと痛み出す。
気のせいだ、と、見て見ぬ振りをしていた傷口は確かな痛みを持って身体の芯を貫いていく。
まるで鋭利な刃物のように。
変わらぬものの方が少ないのかもしれないけれど。
それでも。


(ぐにゃりと歪む)

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