桜心中. - 覚書帳

綴一覧
┗3075.桜心中.(40-44/48)

40 :卯ノ花烈
2012/06/10（日）17:57:13

【愛読御礼･私信】

　蓮月様
>─────

あら、何時加えて下さったのでしょう。其れに気付いた時は本当に嬉しく思いました。此の様に拙い帳面ですが、今後も宜しく御願い致します。貴方の綴りも愛読に加えさせて戴きますね。
実を言えば当初依り、貴方の帳面は秘かに拝読させて戴いて居りました。
何時の日か機会が有れば邂逅出来ると嬉しいのですけれど。貴方はお忙しい様ですから願い、と云う事にしておいて下さいな。叶った暁には色々と御話しが出来たら嬉しく思います。

　*.Honey Lemon.*様
>──────────

丁寧に言ノ葉を有り難う御座いました。筒も回して下さって重ねて御礼申し上げます。
ファンだなんて嬉しい事を仰って下さいますね、砕蜂隊長。此の様に拙い帳面では有りますが今後も宜しく御願い致します。
砕蜂隊長の帳面は常に丁寧で、拝見すると貴女と彼とが中睦まじく過ごす情景が浮かぶ様で本当にお幸せそうな御二人が微笑ましい。
邂逅が叶う時は言葉を交える事が出来ればと思います。其の時はどうぞ宜しく御願い致しますね。

.

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41 :朽木ルキア
2012/06/12（火）22:57:05

【華掬いし君】

───其れは"混純"の再構成。

私の身体を這う指先、
肌を滑る舌先に自然と身体が仰け反る。

私の爪先に唇を寄せては耳柔に触れて貴方は囁く。
「──死して尚、縛る事を許せ」と。

受け入れる熱が、爆ぜる欲が私を惑わせる。
双眸を閉ざせば、
私と貴方の世界で息遣いに心が震える。

私の上で小さな悲鳴を上げる貴方が
誰よりも愛おしい──嗚呼、其れは貫かれる痛み
悦びさえも越えてしまう程に。

貴方に為らば構わないのです。
如何程縛られ様と私は貴方の御心の儘、

離れる事等出来ないのだから。

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42 :雛森桃
2012/08/29（水）13:51:54

あァ、埃被った帳面を探すのは苦労しました。

──時の狭間で、鵺を抱き眠る夢
私の愛は変わらず貴方の物。

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43 :朽木ルキア
2012/09/01（土）22:18:42

ひらりひらり　ひらりひらり

先急ぐ華やかな花吹雪に魅せられて。

私も亦、脚を向けてみたら其処は

──陽炎に写し世、背に携えた幾千の燈

病に伏せる私の片割れ。
嗚呼、どうか彼女を救って下さい。

誰よりも優しく、清らかな彼女
彼の者を愛するが故に身を引いた彼女

──どうか、救って下さい。

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44 :松本乱菊
2012/09/03（月）20:53:48

貴方との恋に溺れて、
あたしは今日も金魚鉢の水溜り。

貴方が居ないと生きられないわ。

だけど、─────

桜心中、
貴方の腕に抱かれて甘美に堕ちては沈む。

刹那の命為らば、手折って構わない。

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