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┗3087.おーだーめいど(66-70/135)
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66 :
更木剣八
2014/04/20(日)05:58:38
ある夜の月
ヤチルをつれて見せ物小屋に行った。
賑わう座敷の一角を陣取り、人混みの合間を縫ってお茶やらツマミやらを売ってる売り子に声掛け菓子をヤチルに持たせたら余計にはしゃいで狭い座敷をちょこまかと動き回ってたが。
開幕を告げる太鼓と笛の音、スルスルと舞台の幕が静かに上がると急にピタリと大人しくなって大きな目をまん丸くして見ているのには笑った。
次々と展開する話にどんどん引き込まれてくのが俺の隣で凝っと座ってる小さな身体からも伝わって、お姫様が出てくるとは言え恋話は少し早いかと思ってた俺は意外に感じた。
閉幕後、疲れて眠ったヤチルを背負い、歩く夜道。藍色の空に月が浮かんでいた。
見世物は思ったよりも楽しめたのもあったが、それ以上にヤチルの反応が面白かった。
結局…俺は、誰かと楽しかったなと言い合いたかったのだ。
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67 :
京楽春水
2014/04/20(日)06:13:34
ある日の出来心
小指が紅を挿す、押しつぶされてふにゃりと唇が歪む。
その柔らかさに不意に触れてみたくなっただけ。
だからと言って僕に蛤投げての紅のお裾分けは無いでしょ。
どうせなら口移しが良かったのにとぼやく僕の背後に可愛い七緒ちゃんから急務の書類の束の頭部殴打、眼前の美人さんからは酒粕饅頭を包装紙付きまま口に突っ込まれると言うつれない対応。
だから、今日も書類としっぽり朝の番茶。そんな日。
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68 :
更木剣八
2014/04/20(日)06:17:25
妙な奴
間違えるかよ。名や姿、表面的なモン変えても剣を上段から振る大技ん時に一瞬左手でミネを支える癖とか剣を振る間合いとか油断誘う時の体の動かし方とか癖が全く以前と変わってねぇ。
何だってそんな手間掛けて闘い位しか興味無い馬鹿野郎と戦いたがってるんだか。
敵意や悪意は感じないのがまた不気味だ。
お前、一応向こうの頭だろうが子分放置で何してるんだとか、もしかしてそれ俺の真似かとか、バレないと思ってる浅はかさとかべったりくっ付いてくる所とか色々突っ込み所山ほどなんだが。
まぁ、今んとこ実害はねぇしイイか。
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69 :
阿近
2014/04/20(日)06:25:27
模擬戦後
分析力や適応力なければ技局なんざ勤まらないし、それも局長や浦原さんに比べれば俺なんざまだまだだと思うが、あぁ面と向かって褒められるとちと嬉しいもんだな。
様々な戦術がある中で同じ戦術選択し技術があると見ている奴なだけに悪い気分じゃない。
けどな、知りたい事はまだまだある。知らなきゃいけない事もまだまだある。それがまた愉しい。
ちっと誉められた位で慢心している暇はないそれだけだ。
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70 :
阿近
2014/07/11(金)06:14:57
価格設定。
人を構成している炭素やら脂質やらの物質を鉛筆や石鹸やらの物品に置き換えて換算すると現世の日本円で約五千だったか五万円だっか詳細には忘れたがそんな話を聞いた。そんなモンかと思った。
勿論、人を構成しているのは物質だけではない。取り巻く環境、国やら社会やら 家族やら、その人の生い立ちや技術や思想、魂とかとも言われるそう言ったモノはまた別の価値。
なら、それら加味して今の自分に価値を付けるなら価格を付けるなら幾らだ。
ふと思い浮かんだ。
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