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┗3204.繭綿(187-191/200)

|||1-|||書|リロ
187 :ザエルアポロ・グランツ
2016/05/23(月)20:50:54

『恋』と謂う感情が湧く時点で素晴らしい事なのでは無いかと思う。

如何、と謂って来た奴と試してみたが、僕には向かない物なのだと痛感するに留まって仕舞った。


──────────


噫、でも――。

最後で在ろう恋を思い起こすと心悸で眩暈を覚える。


──────────


其の方面の経験が乏しいとね。
視界の鮮明さに欠けるんだ。

何も色恋で人付き合いが完成すると思っては居ないけれど、其れでも経験を積んで居る人ほど極彩に囲まれて居る様に視える。
数有る経験の中でも特異な物なんだよ。

然うする事の何たるかを知って居る人の感覚は知らない人には難しい物だし、逆も又然り。

全体的に、色が一ツ二ツ抜けて居るんだ。


──────────


否、済まない。
別に数だけを経験とイクォールで結んだ訳じゃあ無いんだ。
其れがたった一度の恋だとしても、時時の感情の動きやら、振り幅やら。
細大合わせた事象への対処、思考を加味して『経験』と謂う言葉で済ませたんだ。

人付き合いは自分に色色な物を齎してはくれるけれど、其の中でも一番親しい友と恋仲が齎す物は特別な物なのでは無いかと思う。
内一ツを僕は咀嚼する事が出来なくて駄々を捏ねて居るだけで。

自分の視界しか視えない癖に色が足りない気が、漠然と。

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188 :ザエルアポロ・グランツ
2016/05/24(火)20:45:31

概念とは覆される物。


──────────


迚もじゃ無いが、理解出来ない。
世界の中で息をするなら自らが背負う可き責任を意識しなければ為らない。


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『おまえの考えは哀しい』

君に何が理解る?

僕は何も理解らない。

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189 :ザエルアポロ・グランツ
2016/05/24(火)20:45:43

>『コード:692 Ⅱ』

首肯したがる認識。
否定したがる意識。

彼の深層は如何にかして大脳を騙せない物かと藻掻いて居る。

気付いて仕舞った様相。
理解して仕舞った実情。


彼を逐い遣る世界に鉄槌を。

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190 :ザエルアポロ・グランツ
2016/05/25(水)20:02:25

本当に然うで在れば幾らでも遣り様は有ったのだけれど、ね。

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191 :ザエルアポロ・グランツ
2016/05/25(水)20:02:36

思い出の中を游ぐ君はどんな顔をして居る?

然うだね。
もっと早く君を自由にしてあげれば佳かった。


──────────


本当、厭に為る。

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