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┗830.鈴花。(6-10/129)
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6 :
黒崎一護
2007/06/18(月)23:51:18
あんたは言った。
『足を洗いたい』と。
俺は言葉を返した。
『全部失っちまうぞ』
それでもいいと、本望だと言ったのもあんた。
それでいて、いまだにズルズルと未練たらたらで毎日を過ごしてるのもあんた。
なあ、もう解放したらどうだ?
他の誰でもない、あんたを。
あんたから、アンタを。
自分自身を解放してやれよ。
そんなんだから、あんたは進まないんだ。
進まないし進めやしない。
おんなじところをグルグル廻るだけのメリーゴーランド。
…あんたにゃ激しく似合わないモンだ。なんて言ったら怒るか?
けどマジで似合わねえのな。笑える。
あんだけ酷い事しといて、更に追い討ちかけようとでもしてんのか?
ほんとに嫌われちまうぞ?
それでもいいってんなら…好きにしろよ。
俺はただの傍観者。
けれど、あんたに一番近い存在。
あんたと俺は、
一心同体。
半身。
欠片。
一部。
全部。
背中合わせ。
逆さま。
鏡。
同じ。
だから…。
仕方ねえから、最後まで付き合ってやるよ。
俺は導き。
あんたを導く橙の灯火。
けど俺はあんたを導くだけ。
あんたの意思はあんたのモンだ。
導かれてどうするかは、あんた次第。
自ら千切れることを望んだ鎖は、だいぶ錆びてきたぜ?
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7 :
黒崎一護
2007/08/07(火)01:37:06
おまえはまだ、あの口が悪くて不器用で素直じゃねえ『あいつ』を待ってんのか?
あれだけ心を乱されて、蝶を待たせているのに…いや、流石に待ってねえか。
別離の言葉は突然で、それでも忘れることができなかった。
言い出したのは自分なのに、後悔ばかりしてた。
自ら手を離したってのに随分むしがいい話だろ?俺も呆れたぜ。
ただ素直に、言えばいいじゃねえか。
触れたいと。
言の葉を交わしたいと。
謝罪をしたいと。
なんで俺があんたの代わりに言わなきゃなんねーんだ?ったく、ビビってんじゃねぇっての。
けど、最後に飛ばしあった蝶からだいぶ時間は経った。あいつが未だに此処を覗いているかは俺も知らねぇ。
最後の賭け、だな。
胸の前にぶら下がってる銀色のプレートは、太陽の陽に照らされて眩しい。
夏の夜は涼しくて、風がふけば無数の鈴がリンと木霊する。
なあ…もう背を向けるのはやめてさ、前をむけよ。
『最強の死神から』
『小さい死神へ』
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8 :
更木剣八
2007/08/30(木)23:21:03
てめえに問う。
何故待つ?
俺がどんだけ最低な死神なのかしってんだろ。
このまま嫌ってくれりゃそれでよかったんだ。
俺を忘れ、新しい想い人を見つけ幸せになってくれりゃそれでよかったんだよ。
なんで待っていられんだ?
もう俺を待つな…もし昔の関係に戻ることができても、俺はきっと同じ事を繰り返すだろうよ。
だから待つんじゃねえ。
そういや、俺はお前を待たせてばかりで何もしてやれなかったな。すまねえ。最初から最後までお前を寂しがらせてばかりだな。
今までの俺の行動でわかんだろ?このまま俺を待ち続けても、お前は昔と変わらず寂しい思いを味わうことになる。
それでも伝えてぇ事があるなら、蝶を飛ばせ。
いつ見れるかわからねぇが、ちゃんと見てやるぜ…花。
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9 :
更木剣八
2007/10/03(水)01:15:13
あれから季節はめぐり、もう秋になっちまったな。
風邪はひいちゃいねえか?てめえは無理すんなっつっても無理をしやがるから気が気じゃねぇぜ。
俺はな花、もう足を洗おうと何度も考えた。だがその度にてめえの顔が浮かんじまって踏ん切りがつかなかったんだ。
勘違いすんな、てめぇを責めてるんじゃねえ。
優柔不断な俺がダメなだけだ。
花よ…俺は綴る事はできても、もうどこかでてめぇと逢うことはできねぇよ。
またてめぇを傷つけそうだしよ、上手く話せる自信がねえんだ。
笑っちまうだろ?
この俺が何餓鬼臭ぇこといってんだってな。
だからよ、もしてめぇがまだ俺に伝えてぇ事があるなら、乱入してもいいぜ。勿論てめぇ限定だがな。
乱入するかどうかは、それはてめぇの自由だ。
好きにしろ。
だが何もなけりゃ、今まで通りでいいさ。
スルーするのも有だな。
お前と過ごした日々は、俺にとっちゃかけがえのないモンだったぜ。
ありがとよ、花。
てめぇに詫びる。
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10 :
更木剣八
2007/10/11(木)00:49:10
ああ、寒ぃ。
こんな日は何もしたくねえ。
酷くめんどくせぇ感じだ。
気晴らしに強ぇ虚でもぶった斬りてえが、んなもん都合よく現れるもんじゃねえし。
…やれやれ、日頃使わねえ頭なんざ使うもんじゃねえ。
乾いた掌からは砂が、
裂けた口からは紅が、
これが俺の姿。
真っ赤な修羅道を好み、己の命すらはかりにかける。
凹凸の激しい刀剣は、まさに俺自身。最高の相棒。
さあ、どう攻める?
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