別れの居場所を残して寂しさを切り離す【満了保存！】

前編からの続き。

後編

カイロウドウケツに｢カイロウドウケツ｣て名前がついて僕が笑うとこまで語ったね。

えーと。

なんでこんな名前ついたかーいうと、このガラスの筒っぽの中に勝手に二匹エビが住んでんねんな。

こいつらはね、他の生き物から身を守るために子供のうちにカイロウドウケツん中に入るのよ。
ほんでカイロウドウケツの食べ残しとか食うて成長するのね。
★ちなみにカイロウドウケツ側はエビに住まれることに特にメリットはない。片利共生。

子供のうちはオスとメス決まってへんくて、大人になると雌雄が決まるのさ。

で、やがて二人は2～3cmくらいに大きくなって、カイロウドウケツから出れんくなるのさ。

そんで子を成して、子供は別のカイロウドウケツへ…。

これが｢共に生き共に死ぬ｣夫婦として見られたーいうウツクシイデキゴトらしいねんけど、僕は赤ん坊の内から覚悟決めたネオニートに近いものを感じなくはない。

ついでに偕老同穴しとるエビの方にカイロウドウケツてつけてやれと思わなくもない。

おまけ

…でね。

ここから僕が好きな話。

通常は二匹のエビが住み着くカイロウドウケツやねんけど、希に三匹目が入ってまうことがあるらしいねん。

オスと、

メスと、

あとお前なんやねん。

一生このガラスの花籠のカイロウドウケツから出られへんし、目の前ではいちゃラブ夫婦生活♡始まるし、可哀想www