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┗3220.醒めない夢と冷えたレモネード(30-39/59)

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39 :牛/沢
2023/04/02(日) 22:58

薬が効かなくなってきた。本当は元から効いていなかったのかもしれない。楽になれると信じたかっただけで、結局なんの変化も無く水槽に沈んだままふやけているだけなんだ。自分の心の内なんて医者にも話したくない。


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38 :牛/沢
2023/03/29(水) 22:30

一日着た衣服が肌に纏わりつく居心地の悪さに目が覚めた。泣き疲れたのか貴方の腕の中で眠っていたらしい。ぼやけた頭で記憶を手繰り寄せるけど、貴方が焦りと苛立ちをぶつけるように部屋の扉を開けてきた事しか思い出せない。連絡手段を絶たれ仕方無く赴いたのだろう。俺が居なくなるかもしれない心配より、思い通りにならない事への怒りが先立った様だった。籠の中の想い人より自分のプライドを優先するんだ。そう理解した瞬間から目の前がぐらりと歪んで、そこからはあまり覚えていない。必死で抵抗したのか、たださめざめと泣くしかできなかったのか。どちらにせよ、また失敗である。この期に及んで“貴方の体温がいちばん落ち着く”と思ってしまった俺の負け。


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37 :牛/沢
2023/03/26(日) 02:30

アカウント消した。何か反応くるかな。
おれにもやっと自由な道がひらけるかもしれない

なんて、無駄な足掻きでした。

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36 :牛/沢
2023/03/24(金) 16:43

布団に溜まった香りを吸い込むのが好き。寝起きは特に匂いが濃くて、貴方より早く目を覚ませたら胸板へ額を寄せて肺いっぱいに美味しい空気を取り込む。知りたくもない柔軟剤やボディソープの匂いが無いのは何よりも嬉しい。


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35 :牛/沢
2023/03/21(火) 16:57

俺の中にある貴方を想う気持ちに相応しい名前がなくなってしまった。明確なのは醜く歪んでいる、という事。
腰を抱き寄せるその手は煤汚れているように見える。嘘に塗れた唇を重ねられると肌が粟立つ。気安く近寄らないで欲しいのに、貴方が居ないと俺は成り立たなくて、跳ね除けた傍から縋り付いてしまう。対極にある筈の感情が等しく並び、内側から腐敗が進むのを確かに感じた。
貴方はきっと全て理解っている。気まぐれに傾けたグラスの底でぐちゃぐちゃに溺れている人間へのエクスタシーで満たされている。そして俺は次々に注がれる毒を甘んじて浴びている。貴方が悦ぶなら、それはきっと幸せなことなんだろうと、溶け出した思考が導いて。


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34 :牛/沢
2023/03/18(土) 21:04

ouah-ouahの黒猫へ
確保。満足。


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33 :牛/沢
2023/03/18(土) 18:15

あんたに被害者面かくことがどうして出来る?


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32 :牛/沢
2023/03/17(金) 08:16



何も考えられなくなって、貴方の全てが正しい気がして、完全に麻痺していた俺は何事も無かったかのようにいつも通り暮らした。仕事へ家を出て、帰り際に貴方と落ち合って、適当に飯を済ませたら俺の部屋で一緒に布団へ滑り込む。一緒に買い物へ出掛けたり、一緒にゲームをしたり、何の変哲も無いしあわせな日常を送った。

以前と変わらない俺の様子に貴方は油断していた。俺が全てを諦めて、自分の行いは赦されたと思っていたのだろう。ある日いつものように俺の部屋へやってきた貴方は、シルバーの指輪を外し忘れていた。
心が壊れるのは簡単だった。蓋をしたはずの悲しみが首を擡げ、目の前をどす黒く塗り潰していった。

以前とは何も変わらない。ただ、知ってしまった、というだけで。最初から、俺は貴方の恋人でもなんでもなかったのだ。


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31 :牛/沢
2023/03/06(月) 22:45

さみしい

あの人は、きっと俺をすきじゃない


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30 :牛/沢
2023/03/03(金) 17:01




別れたくないと食い下がったのは貴方の方だった。別れるも何も、俺達は始まってもいなかったじゃないか。この人は何処まで俺をコケにするつもりなんだろう。俺にだって、一人の人間として愛される権利くらいあるはずだ。

いや、どうだろう。そういえば関係を持ち始めたそもそもの動機に誠実さなど微塵も無かった。ただ己の欲求を満たす為だけに曖昧な一時を求めて、そんな関係を持つ事はこれまでの人生で一度や二度だけの話では無い。
ツケが回ってきたのかもしれない。人と向き合うことから逃げて、甘いところだけ貪った罰なのかもしれない。そんな考えが浮かぶようになっていった。

『今までの言葉は嘘じゃない』
『うっしーは俺の事嫌いになれないでしょう』
『俺だって本気だった』
『絶対に方を付けて迎えに行くから、待っててほしい』

突然行き場を失った恋心を人質に捕った貴方の勢いは増すばかりだった。貴方の所為で心は傷付き、傷付いた心を癒せるのは貴方しかいなかった。貴方という居場所は幻で、それでも俺の居場所は貴方にしか齎せなかった。

受け入れるにはあまりにも酷い現実の所為で、言葉の真偽を見定める事にも、後悔に後悔を重ねる事にも、貴方を拒否し続ける事にも疲れ切ってしまって、結局俺のすべては貴方の思うまま、今に至るまで操られている。


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