久しぶり、元気にしてた？いつの間にか年も開けてしまって…、いやいや、忘れてたわけじゃないよ。ただちょっと自分の事で手一杯になってしまって。え？、あー……いや実は、さ、…こ、恋人ができ、マシタ、っていう、。うん、最近ね、よくつるんでた人なんだけど。…生まれて初めて一目惚れしたよ、なんて言われて。こっちもンなこと言われんの人生初だわって、なぁ？俺はこれまで色々あったし、気が進まないから何回も断ったんだけど…押し負けちゃったんだよね、うん。…うるせぇ、惚気じゃねえよ。……まあ、そうね。今度こそ幸せになれんのかな、とか期待してみたりしちゃったりして。いや冗談。とにかくそういう訳だったっつう、うん言い訳。分かってる、ちゃんと顔出すように努力します。……俺にもこの先どう転がるかなんて分かんねえからなぁ…どれくらい続くか見守っててよ。どう？
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56 :
牛／沢
2023/11/20(月) 17:13
どうにか日常を送る。コップは常に満タンで、いつ溢れてもおかしくないと思う。明日は望まなくともやってくるし、人は簡単に終わってくれない。自分の殻に閉じ籠るばかりじゃなくて、たまには誰かと食事にでも行こうかな。
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55 :
牛／沢
2023/10/25(水) 17:18
俺の我儘だけど、と前置きして。友人としていつも通りの会話を続けたいと言われた。どうでもよくて良いよと返してしまった。
だけどそれは、これまでとはテンポも声色も違くて、いつもと変わらない優しい言葉が並べられて、もうこの人にとって何者でも無いことをまざまざと見せ付けられるようだった。
何かを期待していた訳じゃなかった筈なのに、往生際の悪い自分が居るのが嫌だった。
いま、彼はどこで何をしているだろうか。
直接言えなかったけど、今までありがとう。愛していました。どうかお元気で。
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54 :
牛／沢
2023/10/25(水) 17:06
それなのに、最後にひと目だけでもいいから会いたかった。
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53 :
牛／沢
2023/10/03(火) 22:24
ふと、改めて飾り棚を眺める。あの人とお揃いの香水、何年も前から置きっぱなしのドライフラワー、誕生日にもらった特注のスノードーム。
｢男の部屋｣としか言い表せない俺の部屋で、その空間だけが静寂としている。
心はとっくに限界だった。打ちひしがれてどうしようも無い自分を奮い立たせ、この関係に終止符を打とうと、それらしい理由を並べて見せれば、『うっしーがそういうなら』なんて受け入れられてしまった。いつものように食い下がるかと思った。今度こそ言いくるめられたりしないんだからと身構えていた。
貴方は俺を愛していなかったんだっけ。ああ、そういえばそうだった。
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52 :
牛／沢
2023/08/19(土) 16:34
私信まで飛ばしてくれていたとは。遅くなって申し訳ないです。
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51 :
牛／沢
2023/08/18(金) 23:47
認めるにはもう少しだけ猶予が欲しい。今はまだ、布団の端を抱きしめるくらいしかできなくて、
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50 :
牛／沢
2023/07/23(日) 15:18
あの人の好きな芳香剤を自分の部屋に置くようになるのは自然な流れだった。大人っぽい中に甘さを含んだその香りは、あの人自身が持つにおいと麗しく混ざるから。単に自分の寝室へ置くだけでは物足りなくて、会いたい気持ちが膨らむだけだった。
ストックしていた最後のひと箱を開けた。息をする度に胸が苦しい。この香りが途切れる頃には、俺も前を向けているだろうか。
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