以前NPCのこと嫌いでどうしようみたいな記事を書いたんですが一番やばかったのはこのシナリオですね。連れてったPCの性格の問題なのでNPCが悪いわけではないんですが、どうしても仲良くなれなくて(ならなくてよかったけど)シナリオの進行を妨げてしまう部分があったので反省しないといけませんね。
それからあれや、秘匿で推奨技能がナイフだと伝えられた時の衝撃やばかったですね。つまり振る機会があるってことやん…嫌やそんなん…って思ってたらマジで振る機会持ってこられた。いやすぎ。これに関しては後述します。
第一部『緑の目をした魔女』
お化けが出ると噂の廃墟に肝試しに行くところから始まったわけですが、設定には書いてなかったし考えてもなかったんやけど自PCは怖いの苦手そうだな~という気持ちからおびえてるRPを心がけてました。それを「お前は本当に怖がりだな」と笑って先に行ってくれるHO1かっこよすぎんか?好きだ。
カインとアベルの絵や羨望偏執病という絵画、更には「お気をつけください、将軍、嫉妬というものに。それは緑色の目をした怪物で、ひとの心をなぶりものにして、餌食にするのです。」という一節が有名なオセローまで、嫉妬を題材にしたものばかりで胃が痛かった。というか緑の目をした魔女ってタイトルからもう仄めかされる。嫌やったなあ…。羨望偏執病を見ているときに、自PCが「こういう絵の本物は海外にあるから本物を見ることはできないな」と言ったんです。そしたらHO1が「いつか俺が連れて行ってやろうか?」と言ってくれたんです。でも俺は、育ちの違いだなあと感じて。だって、国内旅行すら満足に行ったことがないのに海外の話なんて、しかも連れていくだなんて、理解できないやないですか。もやもやポイントでしたね。
そのあと友人と少女を助けるわけですが、PCとしては少女の言動に嫌悪感があって、連絡先を教えたくなかったんですね。HO1が交換していたのでまあいいかという気持ちもあり、ここはわがままを通させてもらいました。だって金持ちの考えてること意味わからん。
第二部『ルサンチマンに花束を』
騙されてピクニックに行きました(語弊)。第一部で助けた少女がお礼に、と誘ってくれるわけですが自PCはあの子のこと嫌いやったんでHO1が「一緒にピクニック行こう(ふたりでとは言ってない)」っていう感じで連れていかれました。上手く誘導してくれて助かった…。PCの気持ち的には騙したな!だったんですけど黄色い薔薇の咲く景色は綺麗でとても楽しみました。でも黄色い薔薇の花言葉は嫉妬なんだよなあ…。途中で少女とはぐれて、探しているうちに出会った青年もまたPCの苦手なタイプで、なんでこんな信用ならん奴ばっかなんや!とひとりもんもんとしてました。少女は見つからんしなぜかおつかいは頼まれるし…おつかい終わらせて青年の待つコテージに戻ったらHO1だけ呼び出されるし。青年相手に警戒心めちゃくちゃ出しまくって困らせてたんでHO1になんとか説得して貰っておとなしく待つことにしました。こいつ迷惑しかかけてないな?というか、あれなんよな。明らかにHO1のことしか眼中にないのが分かって気分悪かったのもあります。待ってる間に少女を見つけて捕まえようとしたら「その目の奥にある闇が、好き。とても私に似ているから」と言われて。彼女の瞳は鮮やかな緑で、緑の魔女、にふさわしい容姿なんです。そんな彼女に似ているといわれるのはHO1への嫉妬心を見透かされているようで怖かったし、知られたくない部分に踏み込まれて不快でした。渡されたナイフと呪文、そして「ルサンチマンに花束を。」の言葉。全てが怖くて不快でたまらないのにどうしても手放せなくて、震えるHO1を落ち着かせようとRPしながらも、心のどこかで彼への嫉妬心は膨れてしまって仕方がない。でもそれよりも大事な友人だから、変わらないままでいれると思ってたんやけどな。
第三部『カインも地獄で嗤ってる』
第一部で一緒に肝試しに行った友人NPCが亡くなった、という報せに、ああ、俺も同じことしようとしてるんだ、と思って。懐に隠し持ったナイフの存在感が増した気がしました。そのタイミングでなぜか大事な家族への感情が薄くなって、知らない教室に迷い込んでしまったような居心地の悪さを感じて。どうしてそうなったのかもわからないし、どうしたら治るのかも分からない。謎の喪失感と虚無感でいっぱいで、そんな中HO1に会って、俺もこいつを刺せば楽になるんじゃないか、と思ったりもしました。NPCたちのメールのログに、「貴方は絶対に殺しますよ、そういう人ですから」と書いてあるのを見て、俺にも当てはまるんだなあと。殺しますよ、そういう人だから。今葛藤しているのを見透かされているようで、胸が苦しかった。燃え盛る劇場での問答は、なんというか、上手いこといかなかったけど重たいRPが出来て楽しかったな。しんどかったけど。「自分が自分が自分じゃないような感覚とHO1に対する羨望が憎悪に変わっていく罪悪感と殺したら幸せになるんじゃないかと思っていることへの絶望でぐちゃぐちゃの自PC」って秘匿タブに残してて笑った。ぐちゃぐちゃだったんだな…個人的に「ばけものになる前に、俺のままで死にたい」って言ったのは良かったなあと思ってます。HO1もめちゃくちゃ自PCを生かそうと頑張ってくれてて、優しくてどこまでも敵わないなと思いました。その思いをひどい形で返してしまったのは申し訳ないけど、でも、俺もお前が好きだったから許してくれるよな。
結果両ロスだったんですが、うちの墓に出没するHO1はかわいいからまあいいかな。次があったらもっとお前と向き合いたい。
NPCと話しながら田舎の古民家を探索するこのシナリオはNPCの子とのコミュニケーションをしっかり取らないと難しいような印象でした。こちらとしては生きて帰って欲しいので極力情報は渡したいんですが、いくらおしゃべりなRPをしたところで全く関係ない話をするのもなあ…と思ってしまって難しかったです。
コネシマさんはボクサーのお兄さん、ロボロさんと友人は警官で来てくださったんですが、NPCに泣きつかれた時の反応が三者三様で面白かったです。確かに女子高校生に泣きつかれたら対応に困って当然や…。
それと、コネシマさんにだけ親身になってくれるPCで!って伝え忘れてた気がします。すみません。でもぶっきらぼうな態度の中に優しさもあってとても好きでした。警官のお二人は親身にNPCを守ろうとしてくれたり、話を聞き出していたりと情報を上手く渡せたかな…?という感じです。
彼女に死んでいるという事実を突きつけることで悪夢から覚めるんですが、こちらもそれぞれ違って好きでしたね。コネシマさんはノートを彼女に突きつけて「夢を見るのは終わり」だといい、ロボロさんは静かに諭すように「一人じゃない」と。友人は包丁で彼女を刺して、といった感じでした。夢から出るためだったとしても、どれもNPCへのやさしさがある最後でしたね。
最後の演出でみんな怖がってくれてうれしかったですね!!!初めてホラー用の音素材漁ったのもいい経験になりました。
ただやっぱり核心となる情報が比較的少ないシナリオなので、軽く誘導しないと厳しいかな~と。何もわからないままロストは嫌ですしね。彼女がどうなったのか、どうしてあれで夢が覚めるのか。このあたりが少し後味が悪くて、作者さんの性格がすごくでてるなあと思いましたね。
遊んでくれた皆さんはありがとうございました!楽しんでもらえてほんま良かった。
目が覚めたら知らんとこ居るのはCoCあるあるやな…って始まりやったわけやけど、この時点で身体あちこち痛いわ吐き気するわでどう考えても普通やない状況で一緒に居たのが幼馴染なのは結構心の支えになりますね。それがどうしようもない奴でも。…初手のSANcで最大値出したから説得力ないか。
全身の痛みに強化ガラスの破片、更にはラジオのニュース。得られる情報がどれもこれも交通事故を連想させるものだったから事故に巻き込まれたんかなあとは思ってたけど、あの遺体が隣にいる幼馴染だとは思わへんやん。しかも遺体見て発狂して食おうとしてもうたし。まああれが大先生のもんだと思えば発狂しても仕方ないと思いますね。だって、なあ。幼馴染が面影もないくらいぐちゃぐちゃになってもうてるんやし。
新聞の切り抜きと幻覚であ、こいつ死んでるんかな、って思ってはいたんやけど、やっぱり隣で普通に動いて話してるあいつ見たら死んでると思えへんし思いたくなかった。それでも事実は変わらなくて鏡にあいつだけ映っていない。どんどん大先生が死んでるって事実だけが積み重なっていく。信じたくないから帰るために鏡壊して回って、最後の部屋が開いてあいつから死んでるって聞いてやっと受け入れる決心が着いた。でも、やっぱり、一緒に帰りたかったんよな。殺してくれなんて頼むなや。
俺だけ無事に帰ってきたけど、夢だろうがなんだろうがあいつを手に掛けた事実は変わらんし戻って来ないわけやん。本人には言うたけどもう勝手にあがりこんだあいつのいる家に帰ることもなければ特別でもない日に誰かと食事することもなくなる。それはさみしいことやなあと思うわけです。
楽しくRPもできたし、最後にした会話も気に入っとるんよな。あと殺す時の描写しんどくて好きやった…俺いつもロスト描写が好きって話しとる気がする。最初は普通にクローズドやと思ってたからこんなしんどくなると思わなかったわ。
あと、うろ覚えで話してもうたから改めて調べたんやけど、実際親しい人相手には絞殺を選ぶことが多くて、絞殺死体の時は親しい人から容疑者にあがるらしいで。まあ…わかるよな、なんとなく。