眠る横顔が綺麗。

普段だって長身で割と整った顔で言うことなんてひとつもない。しかし眠る顔は格別。どこかの彫刻みたいに鼻や口はしっかりとした形を主張していて美しい瞳を隠してる瞼はシュッとしている。わかるかなぁ、わかんなくていいや俺だけが知っていれば。

今日は社長業が忙しかったようで…日中あんまり会話できなかったね。
しかしそういうつまらないことばかりじゃなくて今日は良いこともあった。貰い物の美味しいものがあったんだけど絶対食べきれないからってのを口実に彼に我が家に来てもらうことになった。この家に引っ越してから初めてかも知れない。なんだか弟者のやつはよく来るんだけど。

口実があるってのは実にいい、彼を合法的に離さずに済む。
誰にも邪魔されない。

もしかして平日は書くネタが余り無いのか？

今日は別の場所で仕事していたんですがだいぶマメにLINEをくれました。昔話もしたね、僕がチームに入る頃の話。まあ兄弟ともに足繁く通ってくれたんですよ僕の地元まで。そしたら結局「おっつんがヤンチャしてた頃」っつう話になっちまって。ナンデスカそれ。ちょっと素敵な髪型していただけですよ。

この前のお返しに風呂上がりの濡れた髪を拭いてあげて今日という一日を締め括りまた明日に繋ぎましょう。

あ、
万年筆は見てきたんだろうか。

彼が先に寝落ちたので今日の事を備忘に記す。
本日も規則正しく起きてくる人。人によっちゃ早朝とも思えるだろう時間から話す。俺のペースと違うという事を忘れてうっかり寝起きの男を質問責めにしてしまった。うっかりうっかり。箇条書きという効率化を求めるのはどうかご容赦頂きたい、ほら私従軍経験があるから…それは嘘です。
煙草の本数心配されすぎ。これは本当に心配しなくて大丈夫、健康だから。
タブレットを使うだけで絵になるやつ。彼は簡単な仕事はタブレットで済ませてるらしいんですけどそれを持って作業する様がねえ…まあ絵になるんですよ。私もその横で仕事してたんですけど先に終わった彼がこちらが片付くまで見届けてくれましたね。
ハッピーエンドのその後を生きてるってのは良い。ハッピーエンドまでじゃなくて終わりの始まり？…ん？それは変だな。
弱点を晒しまくった今日。どうか弟者の奴には言わないで欲しい。
ヘッドフォンはそれこそ複雑な感情になったね。俺のアイデンティティだからさあ。でも彼が身につけているところを写真に撮ることができたので(しかも隠し撮りじゃあないんだぜ)、家宝にします。


ついでに昨日のこと
例のCMの猫がかわいいと言う。個性的な着眼点。
彼が煙草を咥える姿をひさしぶりに見た。
(俺にはじゃがりこ吸わせようとした)

こんな甘々になっちまうのが俺の本性ではなくて彼がそうさせてるんだってことはよーく解ってるんですケドね。いや、解ってねぇのは俺か？俺の本能が引き出されているなんてことはねぇよな。

金曜までは二人して仕事で昨日と今日は一緒にまったりしている。知り合って十年以上経つってのに急激に近付いたのは最近と来てる。知ってて当たり前のようなプライベートな話も知らなかったり、仕事での癖なんかは分かりきってんのに彼に現在恋人がいるかどうかすら俺のデータベースの中に情報はなかった。そういうことは確認してから次に進みなさいよ俺は。まー手順がめちゃくちゃだこと。もう自分の心がどうなってんだかわからない。それでここに書き殴ってる次第でございます。
あの時一緒に飲もうっつー話をしたことが全ての始まり。彼に作ってもらったハイボールの味は生涯忘れないでしょう。

彼の瞳を覗き込んだ時にその深い青に吸い込まれそうだった。まるで夜空か宇宙のよう。それからというもの彼をイメージするときに連想するものは星とか天体とか星空、そういう類のものになった。そんなロマンチックな性格じゃあねえんだけどねぇ。乙女力が高すぎちゃってまあ。
君の瞳の中に星を視てしまったから僕はそれが欲しくてどこまでも追いかけて行きたくなった。そんな愚かな男の話。

ここまでのあらすじ
邂逅とは思いがけなく出逢うことである。偶然が重なり赤い彼の導きによりチームの長になる男に邂逅した約十年前、その時の私が今のこの想いを想像できただろうか。この感情もまた、邂逅である。

悩みに悩んで色々書き息抜きに装飾したりしていたのにこの指がぜーんぶ消しました。ボタンひとつで消えるのに復活のそれはねぇのかよォ！世知辛ぇ世の中！

chasing a starlight
星明を追って

どこかの第三の男とどこかの青い髪の男のお話。
※姿は時々入れ替わり〼

完 捏造 同性愛 特殊性癖

本棚ご自由に。



記録者：おついち
いつの日にか彼に渡そうかと目論見中
命と引き換えに渡しました
零れ落ちた思考を拾い集める場所

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青い髪の男：兄者

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