まさか君からそんな言葉を聞かされてしまうなんて思わなかったな…。 初恋は君で、そうでない人と結ばれたぼく。 揺れ動いた時間も何も、君は知らないのだからしょうがないのだけれど、今もこうして側にいて友達面しているぼくを笑うかい? 君に恋して、君に見合う紳士へと目指して、けれど君は恋愛にてんで興味がないというものだから隣で賑やかすようにして、君には笑顔で居て欲しいと願ったんだ。 そうして呑気していたぼくたちのその先には、ぼくが背中を押して素敵な人と結ばれた君の未来があって、ぼくを解いてくれた彼を選んだ未来があったんだ。 ぼくはそれに後悔はしていないよ。 けれどね、それとこれとは違うんだ。 君が寂しそうにしていると、そりゃあ動揺はしてしまうさ。 最近の君は特に心配だ。 Jonathan Joestar |
今日は、彼から急なお誘いがあった。 「暇だ」その一言だけでぼくはまず出掛ける準備をしたんだ。何をしたいかまでは決めないところが常だからこそ、ぼくも支度をしながら何処へ連れ出してあげようかと考えるんだ。 彼を迎えに行く頃には彼も準備は出来ていて、何処に行く?なんて、彼もぼくが決める事をさも当然のように聞いてくるので、少し意地悪をして着くまでの内緒にしたのさ。 と言っても、本当にただ、過去にぼくたちが行ったところを巡っただけのことなんだけどね。 最後にたくさんの思い出を作ろうと言ったくせに、ただ思い出を振り返るだけだなんて芸がなかったかな…なんて心配にはなったけれど、彼も彼で同じ事を思ってくれていたようだった。 お揃いで買ったブレスレットを恥ずかしそうに見せてくれたときは驚いたなァ。 なぞりたいと思っていたのはぼくだけじゃあなかったんだ。 それだけが嬉しかったよ。 彼が粋にドリンクを持たせてくれて、ぼくは花もなくフランクフルトを差し出した。 自由に、わがままに、自分を立たせて居たい彼と、お世辞にも紳士とは言えない、情けないぼくのままで居られるこの空気はやっぱり何処の誰よりも居心地がよくて、彼が側に居てくれて本当に良かったと心から思ったよ。 今日も彼を寝かしつける前に、次の休日の約束をしたんだ。 こんな掛け替えのない友情を卒業しようとしているぼくはもしかすると馬鹿なのかも知れないけれど、根拠のない確信のようなものがあるから後悔はしないさ。 最後まで目一杯楽しもう。 そしてぼくはその度にこの日記へ残していくと誓うよ。 おやすみ。 Jonathan Joestar |
昔々、若い貴族のひとり息子が素敵な女性に恋をしていました。 その人はとても優しくて、街1番の人気者。 泣き虫で引っ込み思案なその男の子は、彼女の隣に相応しい男の子になるべく街1番の紳士を目指して色んなことに挑戦をする事にしたのでした。 その成果が実り男の子は人気者になったのだけれど、元々の性格のせいで寧ろそれがプレッシャーになってしまって、上手く笑う事が出来なくなってしまいました。 それでも男の子は、彼女と並ぶ為に無理を続けてしまいます。 その頃でしょうか。 男の子の家の養子にと迎えられていたもう1人の男の子に、まるで胸ぐらを掴まれ迫られるような出来事があったのです。 彼は、心配と、苛立ちと、その二つの感情を男の子にぶつけてきました。 #君は痛々しくて見ていられない。 上手く道化を演じていたつもりでいた男の子は、その言葉に驚いてしまいました。 それでも自分を崩したくなかった男の子は、彼に対しても戯けて見せてしまいます。 理解してくれるその彼を突っぱねてしまったのです。 それが引き金となってしまったのでしょう。 彼は怒涛の勢いで男の子への感想を述べ、そして男の子もその感想に対して感情的になってしまいました。 若気の至りとも言えるその喧嘩は夜通し続きましたが、最終的に根負けしてしまったのは男の子の方でした。 次第にぽつりぽつりと溢れる本音には、先程の勢いは何処へやら。彼は静かに頷いて耳を傾けます。 聞いてくれる、答えてくれる、指摘してくれる。 男の子にとってその彼は、いつしか唯一心解ける存在へと変わっていきました。 しかし、暫くしてその彼は男の子へ抱いていた気持ちを告白してしまいます。 遠くで輝く憧れの存在。彼女への気持ちが未だ残る男の子は、彼への気持ちがそれではないことをはっきりと告げて断りを入れました。 男の子は不器用です。 今まで焦がれていた気持ちを直ぐには消す事が出来ず、その気持ちを抱いたまま彼の1番近くに陣取るのは違うと、馬鹿正直に話してしまいました。 しかしそれは彼も承知の上の事でした。 気持ちを知らずに居られるよりは少しでも意識してくれるだろうと、そう続けます。 彼は男の子に比べ幾らか賢い人間だったようです。 …フフ、眠くて本を読めなくなってきてしまったよ。 また気が向いたらお話を読んであげようね。 おやすみなさい。 Jonathan Joestar |
昨日はついワインを飲み過ぎてしまって、久しぶりの二日酔いというものに起こされてしまったんだ。 もっと優しい女神に起こしてもらいたかったなァ。 女神といえば、最近本当にそう思う人に出会ったんだ。頑張り屋で、優しくて、元気があって、仲間への気配りは流石だと思うのだけど、元気がなさそうな時の分かりやすさが可愛らしい。 あまりにも眩し過ぎてしまったから、先日の事もあって早めにその場を立ち去ろうと思ってしまったよ。 そう悩んでいる頃にエリナからお誘いがあってね。 2人で静かにお酒を楽しんだのさ。 彼女はとても真っ直ぐだった。 無邪気に笑う姿が素敵だというのに、子供のようで嫌だと言っていたんだ。 ぼくのように大人になりたいってね。 大人になって良いことなんててんでないというのに、エリナにはそう映らないようだ。 無い物ねだりだねって顔を合わせて笑っていると、ぼくたちの間にある奇妙な友情をこれからも大切にしたいと思えたよ。 ありがとうエリナ。 さて、今月も早くてもう一週間を過ぎてしまったみたいだ。 今月中に済ませてしまわなければならない大きな用事の為に明日からまた気持ちを切り替えて頑張ろうと思う。 大丈夫さ。ぼくなら出来る。 ただ、お酒だけは少し量を考えて飲もうと誓おう。 頭痛のモーニングコールはもう懲り懲りだからね。 Jonathan Joestar |
という言葉があるけれど、ぼくの場合もそうだった。 今日は朝早くから用事があったので慌てて起きてしまったのだけれど、慌てん坊過ぎたようで予定よりもかなり早くに起きてしまったんだ。 だからいつもより朝食を豪華にすることが出来た。 そのくせ、大事な本番の時間でうたた寝をしてしまったのでプラスマイナスゼロ…というところだろうか。 最近忙しさから抜け出せて気を緩めてしまっていたのもあって、久しぶり朝からこんな時間まで、というのは流石に疲れを感じてしまったよ。 今日はこのまま寝てしまおうか、とも考えたけれど、せっかくの金曜日なのだからもう少し起きていたいな。 楽しいことをしたい。 今はそんな気分なんだ。 Jonathan Joestar |