大丈夫と頑張ろうは魔法の言葉だ。 自らの腹の底から踏ん張る力を生み出してくれるんだ。 ただ、それをし過ぎると大きな代償を払うことになるんだ。 ぼくが送った手紙は果たして届いているのだろうか。 あの人が見つかった、という報告を出来ずに、今も尚最後のデートと称する沢山の出歩きをしている。 先日は彼の好きな食べ物を沢山用意して、ぼくの家で嗜んだ。 彼は惜しんでいるのか開き直った捻くれなのか、ぼくとのこの家を居心地が良かったと何度も口にするんだ。 初めに去ったのは君だというのに、いざ本当に手離すとなるとその途端にそんな事を言ってくれるようになるんだね。狡い人だ。 けれど、ぼくも同じなのでお互い様さ。 あの人の影に心の落ち着かないぼく。 彼の言葉や行動、表情に苦しくなるぼく。 そして、友人達へは笑顔を届けていたいと考えるぼく。 最近のぼくは心がひっちゃかめっちゃかだ。 だからこそ、今は頑張りどきなのだと踏ん張りたいのさ。 なのにどうして。さてどうして。 昨日のぼくは何かあったに違いないね。 友を遠ざけひとりで立ち向かおうとするのはぼくのいつもの悪いクセのようだ。 ♦ ♦ ♦ とある人に、ぼくは恋愛に対して潔癖だと言われた事があるんだ。 また、ある人にはストイックだと言われてしまった。 ぼく自身の心の問題なのだけれど、心が揺れてしまうというものはとても不誠実に思えてしまってね。 白黒ハッキリさせたいと思ってしまう端があるのは自覚しているよ。 ぼくの心を100とするのなら、その1%において他の誰かの存在を許してしまう事が許せないんだ。 …もっと柔軟に。 そうだな…。あの時の父さんのように、違う考え方を導けるようなもっと優しい人になりたい。 ぼくの目標にしている人はなんて偉大なのだろう。 父さんは本当にすごい。 本当にすごいんだ。 Jonathan Joestar |
大切な人とハグをするのは幸せな事だ。 という言葉を見て、ぼくはいいなァと感じたんだ。 何故なら、ぼくの場合は大切な人をハグする。事ばかりをしているからだ。 どんな力加減ででも、ハグをするからには大切に思っている証拠だ。 ぼくはそんな風に、言葉ではなく態度でばかり示してしまうのでダメなのだろうなと感じたよ。 あの人が帰ってきたんだ。 ぼくが探すより先にね。 …いや、帰ってきていた、という言葉の方が正しいだろうか。 すぐに気が付かなかったのは、きっと彼のおかげだ。 ぼくの気持ちを整える為に、ぼくはその人へ話しかけたよ。 どうなるかは分からない。 それでも、ちゃんと面と向かって笑えるように。 ぼくはあの人と話をするんだ。 エゴイスト過ぎてたまに申し訳なくなってしまうな。 Jonathan Joestar |
傍観者であるのなら、少しは楽に過ごせるのだろうかと考えていたんだ。 けれど、そんなことはなかった。 窓の外から覗く野原で、楽しげに遊ぶ街の人たち。 そんな距離感で居たかった。 ひとりぼっちは寂しいけれど、1人でカフェに行くのは楽しい。人々の生活の中でぼくは生きているのだと、この世界でひとりぼっちではないのだと。 そう思えるならばそれでいい。 なんてね。 お節介な性格をどうにかしなくては…。 変化にすぐ気付いてしまうのも考えものさ。 心配にはなってしまうのだけれど、ぼくは頑張って平常心を努めようと思う。 ぼくが出来ることなんてそれくらいだ。 余計なお世話で困らせたくはないんだ。 そうだな…。町外れの銭湯のような、そんな人間になりたいと思うよ。 ♦ ♦ ♦ 合理的解決策としてそれを選んだなんて、そんなのは辛い。 君を大切に思う残された存在は? なんて思って涙してしまったけれど、ぼくだってきっとそれに気付いてしまったのならそうしたのだろうと思う。 …そうだな。ぼくだって、その人の事を考えてそうする事がある。 理由は言わないけれど、考えて行動するんだ。 だとすると、ぼくは、彼か。 そうだね。…彼はぼくだったんだ。 Jonathan Joestar |
さて、物思いにふける時間だ。 重なるときには重なるものだ。とはよく言うけれど、ぼくの場合は重なりやすいで有名なのさ。 何があったかって? 実は、5年程の付き合いになる友人からの結婚報告を頂いたのさ! 色んな悩みや悲しみ、辛さを経験していた彼の相談に乗ることしか出来なかったぼくだけれど、それらを一緒に考えて来たからこそ、彼が今こうして彼の望んだ未来を手に入れる事が出来たことに祝福の気持ちしかないんだ。 お祝いしなくちゃあいけないな。 ぼくたちでは叶えられないのだろうね、と2人してそんな未来は諦めていたものだから、不可能を可能にした彼には青薔薇の何かを贈りたいと思っているよ。 彼らで選んで、彼らで決めたその道を彼らなりに大切に歩んでいってほしいんだ。 素敵だな…。 ぼくには出来ないことをやってのける! そこに痺れ(以下略) 今夜こそは早めに論文を切り上げて早寝をしてやるんだと決め込んでいたけれど、こんなときに寝るなんて男じゃあないさ。 うんと話を聞いて、うんと喜びを分かち合いたい。 君が幸せそうに話す姿がぼくは涙が浮かぶほど嬉しいよ。 本当におめでとう。 これからもずっと幸せでありますように。 Jonathan Joestar |
まさか君からそんな言葉を聞かされてしまうなんて思わなかったな…。 初恋は君で、そうでない人と結ばれたぼく。 揺れ動いた時間も何も、君は知らないのだからしょうがないのだけれど、今もこうして側にいて友達面しているぼくを笑うかい? 君に恋して、君に見合う紳士へと目指して、けれど君は恋愛にてんで興味がないというものだから隣で賑やかすようにして、君には笑顔で居て欲しいと願ったんだ。 そうして呑気していたぼくたちのその先には、ぼくが背中を押して素敵な人と結ばれた君の未来があって、ぼくを解いてくれた彼を選んだ未来があったんだ。 ぼくはそれに後悔はしていないよ。 けれどね、それとこれとは違うんだ。 君が寂しそうにしていると、そりゃあ動揺はしてしまうさ。 最近の君は特に心配だ。 Jonathan Joestar |