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┗189.刃生行路(〆)(10-14/78)

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14 :三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/06/13(水) 23:07

#本格的に内容のない独り言

長く在ると日々を過ごす中で様々な出会いと別れを経験するのだが、そのそれぞれで多くの約束を交わしては叶わないまま無くす、を重ねてきた。中身は些細な事から重要なものまで幅広く、こんな花が咲いたから見に行こう、あの菓子を取り寄せて茶をしよう、近いうち、また今度。
俺は社交辞令と本音の見分けがあまり得意でないもので、昔は交わした全てが叶うものと信じ込んでいた。しかし誰しも事情もあればやはりそもそも社交辞令、という事もある。ゆえに叶わない約束の方が多かったように思う。
約束が流れる理由…原因のひとつは俺自身で、相手の中の己の優先順位を勝手に下げて何も言い出せないという事があった。俺の事など、俺との事など後で良い、他に優先すべき事がある筈だ。勝手にそう思い込んで約束の話を持ち出せず、時間が過ぎていく事に勝手に傷付いて胸を痛める。結果、叶わないのならする意味はなかろうと約束自体好まぬようになり、話が出た時は頷きながら、いつか、そのうち、と曖昧に終らせる事も少なくなかった。
約束は叶わないもの、流れても詮のない事。仕方のない事態は受け入れる以外なく、相手を責めてはならない。笑ってそうかと頷けば良い、仕方のない事なのだから気にするなと肩を叩けば良いのだ。初めから期待をしてはならないし諦めて受け入れる事が肝心、嫌だとごねるなどもっての他。

そうして長い間諦め第一でいた俺だが、幾らか前に相分かったと頷いた事で痛い目を見た。中々にしんどく心が重傷を負う辛さだったもので、今は仕方なくとも嫌なら嫌だと言えるよう、約束が守られない事が残念だと伝えられるよう、日々努めている。


それはさておき、何とかトマトという小粒のトマトがとても美味いのだが、あれは本丸で育てられんものだろうか。

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13 :三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/06/12(火) 10:42

#向日葵のような刀のこと

紫陽花を見て三日月の花だと笑う姿が可愛らしい。
そうだな、俺はお前の紫陽花だ。
雨が上がったら一緒に虹を探してみようか。

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12 :三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/06/11(月) 17:55

#但ししぶとく甦る

草刈りの匂いについて話をした。本格的に夏が来る前に一度と非番の刀総出で草刈りを行った事が切っ掛けであったが、休憩の際に誰かがこんな事を言ったのだ。草を刈った匂いが好きだ、命が溢れているような気がする。
あの青い、ただの花からも葉からも然程香らない匂いは、しかし茎を折ったり毟るとよく分かる。好きだと言う者も居れば好まん者も勿論居る訳だが(俺は割りと好きだ)、そんな好きだ嫌いだの飛び交う中でまた誰かが言った。あれは草が身を裂かれた匂いなのだから、生き物の血臭と同じなのではないか。

成程、刈られた草は身を裂かれ骨を砕かれたと同じか。そうして漂う匂いは血臭のようなものであり、ならば命が溢れる印象も間違いではない。刀を鎌に持ち換えてまでも俺達は切って血臭を纏うのだなと思うと、少しおかしくなった。

庭の雑草にはこれからも、殲滅戦の餌食となって貰おう。

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11 :三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/06/03(日) 03:11

#因みに俺は穿いていない

現代においては様々な素材、色、形の下衣があるのだと言う。俺達はどういう理由か打たれた時代に関わらず装いも其々であるから、皆は出陣の際の動きやすさ等を考慮して己の下衣を選んでいるらしい。
また、戦闘時重視のそれとは別に、普段穿きを用意している者もいる。何故そんな事を知っているのかと言えば本刃に選ぶのを手伝うよう頼まれたからなのだが、俺の好みを伝えてみればとても微妙な顔をされ少ししょんぼりとした。
穿くもよし、穿かぬもよしでは駄目なのだろうか。

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10 :三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/05/30(水) 23:16

#乾杯の勢いでグラスを割った話

今日は本丸の祝い事があった。皆で腹一杯美味いものを食べ、美味い酒と茶とジュースを飲み、思出話に花を咲かせ、先程まで煩いくらいに盛り上がっていた。今はもう静かだが、誰かしらはまだ呑んでいるのだろう。

刀としては長く在る我らも人の子の様に見るならふたつみっつ、至らぬ点も学ばねばならん事もまだまだ山程あるだろうと思っている。
髪は伸びずとも、爪は伸びずとも、成長は出来るものだ。
千年を生きた俺とて。

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