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┗189.刃生行路(〆)(15-19/78)
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19 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/08/11(土) 21:42
#何でも測り隊
巻き尺を手にした秋田と五虎退に横になって欲しいと頼まれ、言われるがまま横になったところ身長を測られた。何でも万屋の店員に何たらとか言うキャラクターの巻き尺を貰ったそうで、それを使って本丸の様々な物を測っては記録を付けているらしい。主含む全員を測り終えたら大きな紙に書いて発表してくれるそうだ。
葉月に入ってからの本丸の流行りは自由研究である。
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18 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/08/06(月) 02:44
#再び寝入るまでの暇潰し。
暑さで器が弱っているのを日々感じる、主に疲労の蓄積する早さと回復の遅さ。鋼に戻りたい気持ちを抱かんでもないが、戻ったところでやはり弱りそうな気もする。
寒さに震える冬は胃が何かを拒む事もないのに、暑さに項垂れる夏は中々ものが胃に入らない。と、溢したところ、冷やした茶碗蒸しがよく出るようになった。味は洋風と言えば良いだろうか、枝豆やとうもろこし、トマトも入っている変わった茶碗蒸しだ。上に乗ったたれ?ゼリー?もよい。俺は毎日これでも良いが、若い連中は肉を食べたがるのでそうもいかず、適度に肉も噛んでいる。
願われると叶えてやりたいと思う。請われ頼られると手を貸したいと思う。だが聞いてやれない願いもあり、手を出してはならん頼みもある。俺にしか出来ない事だ、ゆえに俺には出来ない事だ。
誰もが幸福になる事は出来ないと知っている、全ての願いが叶わない事も知っている。それでもそうあったならと思う事は止められず、俺に出来る事を探したりなどする。
だが俺は神ではない。ただの刀だ。
麦茶に砂糖を混ぜる飲み方を教わったが、勇気が出ない。しかし興味はとてもあるので、飲んだら感想を書こうと思う。
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17 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/07/11(水) 20:54
#黄色い西瓜は赤より安いか?
西瓜の種を飲み込むと胃の中で芽を出し、育った蔓が臍を突き抜けて腹の外で実を付けるらしい…と、皆でおやつの西瓜を食べている最中に前田が話してくれたのだが、そんな馬鹿なと笑いながらも不安そうにしていた連中が後でこっそり薬研の元を訪れたと聞いて笑ってしまった。だが気持ちは分かる、幾ら人の子の傍らに在ったとは言え肉の器についてはまだまだ分からん事も多いのだ、顕現して日の浅い者は尚更に。
俺も初めてしゃっくりが出た時は己の器に何が起きているのか理解できず不安になったものだし、回数が百に達すると死んでしまうなどと言う冗談を真に受け初期刀殿に迷惑を掛けたりもした。そうしてひとつひとつ、鋼の時には分からなんだ様々を自身の感覚で知っていくのだろうと思う。
因みに今抱いている不思議は関節の折れる音だ。いや、折れてはいないのか。折れてはいないが折れた音がするな、不思議なものだ。
そう言えば、前の頁で書いて以来アンジェレトマトが見当たらなくなってしまった。俺が好きだ好きだと言うから皆が出陣や使いの折りに探してくれているらしいのだが、何故だか見付からない。悲しい。
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16 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/06/15(金) 01:41
#あんじれ、あんぜれ、あんじぇじぇ
何とかトマトの名が分かった、アンジェレトマトだ。口に出して呼ぶには言いにくいが文字ならすらすらアンジェレトマト。
一緒に万屋まで行ってくれた上、店の者に声を掛けて品種を訊いてくれた加州には感謝だ。どうやら俺以外にもあれを気に入った者は多かったらしい、美味しかったものな。
今度は苗なり種なりを探してみよう。
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15 :
三/日/月/宗/近(刀/剣/乱/舞)
2018/06/14(木) 19:01
#見返し用殴り書き
前向きなのも後ろ向きなのも悪い事ではない、そも足があり身体を捻る事が出来るのだから、前を向いたり後ろを向いたり走ったり歩いたりしゃがんだり、その時の衝動に任せて構わんのではないだろうか。
冬は必ず春となるし夜明け前が一等暗いと言うが、季節も一日も巡るもので終わらない春も暮れない日もありはせん。その事実に負けじと立つのも項垂れるのも、とても自然な事のように思う。
器の強度が個々異なるように心の強度も異なるもので、見目に個性があるのと同じく魂にも個性がある。それは何が良くて何が悪いと言う話ではないし、向き不向きを見たとして何ひとつ責められる点はない。
受け入れられる者も在り、受け入れられぬ者も居る。笑える者も泣く者も、立ち直りの早い者も長く臥せる者も。気持ちを押し殺す者も居れば激情を露にする者も在って、すぐ吹っ切れる者に深く心を悩ませる者と様々だ。そうして様々在る事が自然であり、世界に生み出されたと言う事。
世界はそのように出来ている。
繋がる縁、繋がらない縁、切れる縁。好かれる事、嫌われる事、受け入れられる事、拒絶される事。通じる事、通じない事、報われる事、報われない事。どれも普通で当たり前、特別な事は何もない。ひとつ特別を挙げるなら誰かと出会う事、出会わぬ数の方が多い事を思えば、その先が如何であれ出会いは特別な出来事だ。
ゆえに嘗ての友も愛した者も、宝箱に大事に仕舞う。
終わり方が如何であっても、思い出して胸が痛むとしても。
そうやって此れからも歩き続け、たまに足を留めて振り返った時、俺の来た道は大事で溢れているのだ。
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