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┗1957.色彩理論(21-25/40)

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25 :山/田/三/郎
2021/02/01(月) 15:47


暇だと思っていた年末年始はなんだかんだで忙しく、平素より会話がままならずに僕は不貞寝正月を送っていた。
交流関係が広いヤツは年始から悩み相談に駆り出され、着信が鳴る度リビングを抜けて自室へ行く。通話の時間が長くなるにつれ機嫌が悪くなる僕を心配した一兄にあれこれ気遣わせてしまうのも忍びないので僕は僕で出掛ける事にした。

行き先はヨコハマの繁華街…ではなくそこから離れた森の奥にある野営地。突然訪問した僕に驚くでもなく「丁度馳走が出来た所だ、少年も食べていくと良い。」そう穏やかに告げて…すき焼きのようなものを食べさせてくれた。具材は敢えて聞かなかったけど、美味しいから食は進む。程なくしてお腹が満たされ僕に食後の珈琲を振る舞いながら「空腹は人を寂しくさせるからな。」と全て見透かしたように言ってくるものだから思わず、何の話だ、と返してしまったけど、野営地の主はやっぱり静かに笑うだけだった。

日が暮れ始めると「おいさぶろー、今どこにいるんだ」「夜には帰ってくんだろ?」「は、今日帰んねーのか?!」と次から次に心配の連絡。別に心配させるつもりは無かったから素直に居場所を伝え、明日の昼には帰る旨を説明したら「そっか、それなら大丈夫だな」と安心していたからヨコハマの年の離れた友人の事も信用してくれているらしい。
その後はチェスなどのボードゲームを楽しんで、明け方に少し眠り、宣言通りに昼前には野営地を後にした。帰り際に突然邪魔をしたお詫びをしたら、「また好きな時に来ると良い」と採れたてのさつま芋をどっさり渡してくれた。次は収穫を手伝ってくれとも言われたけど、僕が気に病まないように気遣っての事だろう。

自宅に戻ると「沢山話せるって言ったのに、あんまり話せなくてごめんな。」と申し訳なさそうに謝ってきた。別に怒ったり責めたりするつもりは最初から無かったから、年末にそういう会話を交わした事を覚えてくれてたのがただただ嬉しかった。でもやっぱり寂しかったらしい僕は抱き締められて少し泣いた。

もう2月だけど、これは年始の話。


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24 :山/田/三/郎
2021/01/14(木) 18:18


あの時の音楽を聴いていて呼ばれた事に気が付かなければ、あの時あと1時間眠るのが早ければ、あの時退屈な気持ちじゃなかったら、あの時、あの時…、大抵の出会いは幾つもの時が重なって在るもので、どれか一つでも欠けていれば互いに存在してる事すらも知らずに一生を終えたって可笑しくない。

僕があの時気持ちに気が付かないままだったら、あの時アイツが先に折れていたら、…僕は何も知らずに近い将来可愛い女子と付き合うアイツを何とも思わずに、特に見守りもせずに、執着や嫉妬も知らずに


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23 :山/田/三/郎
2020/12/18(金) 11:02


特に暈してもいなかったから相談していた友人が見れば分かるだろうと思ってはいたけど、正直こういう場を見る印象が無かったから油断していた。暫く書いていなかったから埋もれていて僕でも探せないのに「三郎くん日記とか書いてたりする?」なんて聞かれて笑ってしまった今日この頃。散歩の途中でたまたま出会した気分、気恥しいけど見付けてくれてありがとう。

確保から季節は変わり現在1/12。あけましておめでとう僕の日記帳。また緩々言葉を綴っていくつもりだから今年も宜しくな。


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22 :山/田/三/郎
2020/11/18(水) 14:50


┈以下、所々綺麗に切り取られたページがある┈


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21 :山/田/三/郎
2020/11/18(水) 14:27

他人を下に評して上に立ちたがる人間が嫌いだ。でもそれより評価を気にしなと豪語しながらも、後ろ髪を引かれて身動きが取れなくなってしまう僕が、僕は嫌いだ。
一つ駄目になると今まで積み上げてきたもの全てが無駄に思え、途端に僕は何も持たない人間に成り下がる。後ろはおろか前を見ても左右を見ても真っ暗だ。苦しい。息が浅くなる。

そう僕が沈んでいると決まって「三郎くんげんき〜?」と声を掛けてくれる友人がいる。その頭から一本長く伸びているアホ毛はしょんぼりした人に気がつくアンテナにでもなっているのか、ふわっと現れては僕を楽にしてくれる言葉を投げ掛け、また遊ぶ約束なんかしたりして、ふわふわっとシンジュクに戻っていく。
終わり良ければ全て良しと言うから、終わり悪ければ全て駄目になるかと思っていたけど…「楽しく過ごした時間まで否定しちゃうのは勿体無い!」この一言で僕は、ああそうか、確かにあった幸せまで無かった事にする必要はないんだってハッと気付いたんだよね。

僕は何も持たない人間ではなかった。

傷付けるのも人なら、気付かせるのも人なんだ。


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