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┗1977.こいこい。【保存】(41-45/68)

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45 :魘_夢(鬼_滅_の_刃)
2021/02/28(日) 00:00



俺がそうじゃないだけで、世の中にはありのままの君を全部受け入れてくれる男なんて掃いて捨てる程いるでしょう。前に話してくれた客を選り好みする権利とは違うけど、俺が何となく暇潰しに君の言葉尻をとらえてつける言い掛かりとか、退屈凌ぎに並べる君の気に食わない所とか、そんなのを聞き入れるかどうかも結局は君次第なんだし、そもそもお互いこんな遊び自体が暇潰しみたいなものなんだろうし。うふふ。だとすれば君にとっては冒す危険の割に採算の取れない遊びだよね。俺には明確な目的が別にあるからその限りじゃないよ。それに例え志半ばで御制裁を戴くことになったとしても、その時点で本懐は遂げられている。心の底から幸せだから。──期待外れ。話を本題に戻すとそういうこと。もっと我儘で気分屋で暴力的な娘かと期待したけど、君って変に悪気がないし素直で分別を弁えてる所があるからな。人間も鬼も、欲求を前面に出さない奴はやりづらいと言うか、そういう良くも悪くも子供じみた所も好きなんだけどね。そう、君のことは確かに好きなんだけれど、愛しているかと言われると、それは君自身が判断することだから俺からは何とも。一方的な感情で済む好き嫌いとは違って、相手が求める形かどうかも重要な愛云々については無責任なことは言えないし。いくら愛していると伝えても、愛されていないと感じる気持ちに勝るものはない。……わかるかな?まぁわからなくてもいいんだよ、これは君を怒らせたくて書いた大して中身のないものなんだから。ここ暫くそういう君を見ていなくて、うら寂しい気分が続いていたからさ。感情豊かな君が大好きだよ。ずっと傍で見ていてあげたいくらい。これが愛かどうか、判ったら教えてね。



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44 :魘_夢(鬼_滅_の_刃)
2021/02/24(水) 00:00



最終的には、君を喰べるか君に喰べられるかのどちらかしかないんだから、幸せだよね。君と連れ立って六階から七階までの石の階段を昇る間、そんなことを考えていたんだよ。八階の誰もいない休憩室で少し戯れてみたのもそういうこと。だから肝心の十二階からの眺めについては良かったとも良くなかったとも、蝋燭五千本分だとか言う放電灯の光も満月を欺くほど烏滸がましいものでもなかったし、人間が大袈裟な生き物でちょうど良かった。そうやって君の与り知らぬ彼是を考えている姿が単にぼんやりとして見えたのなら尚更良かったけれど。春の夜風なんて言っても洒落てるのは名前くらいで、実際は生ぬるくて強いだけの野暮ったい風だ。外を歩く時はよく視界の左側が遮られるから君には右側に居て欲しいし、そのうち櫛を借りる口実にもするつもり。確かに俺は考え事が多いかも知れないけど、かと言って君の話を少しも聞いてないわけじゃないよ。大事なことは話の最初か最後に伝えてくれたら何も問題ないんだから。このいただきに立って、腕を組みながら何を思ったとか思わなかったとか、そんなことを日記に書いたって流行りの歌集の中の一首を思い出したから、記念に。どうせなら最期まで君の名前を知らないままでいた方が面白いよね。逆らえないから教えただけの、俺の名前も忘れてくれていいのに。



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43 :メ_ロ_ン(B_E_A_S_T_A_R_S)
2021/02/24(水) 00:00



なぁんかアレだねー……良い夜だ。こんな夜は、世界の美しさを信じてやまない夢見がちな馬鹿の皆さんに、薄汚れた現実を教えて差し上げる社会奉仕に勤しみたい気分。哀れな身の上の僕はいつも孤独感に苛まれているんです!とか、空っぽのこの心が満たされることはないんです!とか。やっすい同情の売買専用常套句を駆使して二束三文で俺の獣生24年を買い叩いていただいて、報酬は両腕から零れ落ちるほどの温かい肉、肉、肉。揃いも揃って皆ホントに優しいよね、これは慈しみ深い愛の抱擁。優しい優しい世界に生きてる優しい優しいお嬢ちゃんお坊ちゃん方、幸せの味を僕に一口分けてくださいな。たった一口、ほんの一噛みで良いんです。どうせ味なんかしないんだから、この際贅沢言いません。さてさてそれでは一体全体、俺が君たちの何を味わいたいかと言うとだな、諦めの気持ちを持たずしてこの世のあらゆる不条理を責めずにいられる豊かな精神構造、あるいは万物を許し受け入れることを意識しない麗しい心のあり方さ。心はどこにあるのかな?心臓かな?脳ミソかな?腑分けついでにしっかり見ておいてやるぜ、深い嫉妬と羨望の眼差しでな。俺が背負ったハンデの分だけ誰かが得するわけでもないのに、自然の摂理に逆らうってことは、こんなにも不毛な結果を生むものなのかねぇ。フーン、あっそう。世のお母さま方に失敗作代表のこの俺からアドバイス。出来損ないの息子が生まれたら、与えてやるべきなのは愛情でもなく同情でもなく迷いなく下す魂の鉄槌。鬼が出るか蛇が出るか、ツノが生え揃わないうちがいいぜー。一思いに打ち砕いてやれよな。脳天を、一撃でよ。


ママがいないこんな夜は、やることないから暇なんだよね。何よりさみしいじゃん。ねぇママ僕さみしいよ、どこに行ったの。留守にすんならせめて俺の首に縄つけてから行けっつんだよなー。



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42 :魘_夢(鬼_滅_の_刃)
2021/02/18(木) 00:00



許す許さない、別れる別れない、殺す殺さない、話す内容も結論も何でもいいけれど、真っ直ぐで強い眼差しに見つめられるのが好き。何度か試してみたけど人間はすぐ死ぬし、そもそも弱い心じゃ何をするにも耐えられないからつまらない。明日をも知れぬ生き急ぐ身には戯れに付き合う時間が惜しいのだろうし、別れ際だか死に際だかに一矢報いてくれたって、それが最初で最後なら世話がないし。別に俺の何を受け入れて欲しいわけでもなくて、ただ見ていて欲しいだけ、割れて尖った感情でずたずたにしてくれたって構わないから、ずっとそういう顔で見つめていて欲しいだけのことがどれだけ難しいのかって、君と笑ったこともあったよね。とにかく人間は死にたがりがすぎるし、すぐに幕を引きたがる。儚いことと同じくらい醜いことも素敵なのに、恐れの裏に隠した本心では鬼を見下しているんだろうね。煮ても焼いても結局は喰う以外に使い道のない奴らだよ。さっき食事の話をしたせいで思い出したんだ。君が欲しがってる思い出ってそういうものじゃないと思うから、こうして輪をかけて慎重になっているのをわかって欲しいな。目的がいくつもあると目移りするね。俺のために死なない君が好き。俺のために、死んでくれない君が好き。



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41 :魘_夢(鬼_滅_の_刃)
2021/02/14(日) 23:00



この間ぶらついた界隈の、川を挟んだ向こう側の通り沿いと言えばわかるかな。そこに洋食屋があって随分盛況だと聞いたから、今度冷やかしに行こうよ。餌が餌喰ってるのを観察してさ、奴らが無駄にありがたがって啜ってる泥水だとか、あとは適当に何か持って来させて手を付けずに帰ればいい。所謂〝さかしま〟って言うのかなぁ、そういう下らない嗜みっぽくて楽しいでしょう。この手の人間の真似事って凄く君好みだと思うんだけれど、違ったかな。下らないと言えば、下らない理由で君に殺されるのって悪くないんだよ。無意味であることと有意義であることの最たる理由が死なないことなんだし、せっかく好きな女に殺されるんだから、理由なんて下らない方がいいに決まってる。だから君を待たせている間、俺が何をしてるのかいつか教えてあげる。──これは前々から思ってたことなんだけど、君って単に、肉親に似た雰囲気の顔の男が好きなだけだよね。本人に直接そう伝えてやればいいのに。うふふ。それはそうと、肉を食い千切られた仕返しに骨を砕くなんて、見かけによらず知的なやり取りができるんだな。確かに最高の応酬だったよ。



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