★★ 以心伝心？ 🐾

無性に釘崎と話したいなって思ってたら朝に連絡きて笑った、オマエ凄いな。釘崎と虎杖とは用もなく会話したりしたくなる。最近はみんな任務でやられててあれだったけど、こないだ虎杖にも言われたが、まずいぞオイ。このままだと夏の思い出もなく終わっちまう。

あとで会議するか、花火くらいしてもいいのでは？どう思う、ダメか。どうせなら三人集まってやりてぇな、それこそ青春っぽいだろ？



釘崎の話し方、結構好きだったりする。夜更かしに付き合いなさいよとか、そういうちょっと我儘言ってくる感じとか。別にそこで俺に強要とかはしてこないし、俺が大体そういう時に朝早いんだよって言うと手のひら返してすぐに寝かしつけようとしてくる（？）けど、俺もダチと夜更かしはしたいからちょっと粘る――が、元々早寝だからすぐ寝ちまうのが悔しい。

気心知れた仲っつーか、空気感が好きなんだと思う。あとはやっぱりダチだからか、釘崎に何かあったら怒るし、俺に何かあれば怒ってくれるところとか、対等な関係で居られてるって感じて安心する。

虎杖とはまた少し違う距離感で。俺の中で尊敬が強い。でも、女の釘崎には話せないような事とか話せるから助かることもある。釘崎も俺が悟さんと付き合ってるのをふわっと知ってるが、やっぱり女だから言えないこともあって、そういう時に聞いてもらう。まあ、最近は全然だったが悟さんと付き合い始めた頃とか、薄々はそうかと思ってたけどいざ抱かれる側に立たされた時の内心の動揺を吐露したり色々。悟さんの前では自然と受け入れていたが、やはり初めてだから引かれたり面倒って思われたくなくて極力落ち着いて挑もうって思ってたけど、なんか慣れてる？って思われたような……ハグも、初めて悟さんとしたけど、虎杖としてるんじゃないみたいなこと言われたことあった気がする。

初めてのことが多くて、今もどんな言葉が正解なのかわからなくてそわそわしてる。



悟さんの頭の中が読みたいです。

☆☆ 絶妙な×× 🐾

優しいのはずっと変わらないけど、確かに悟さんはソフトなＳかもしれない。なんか悟さんと過ごすようになって俺がＭっぽくなってきてるのもそのせい、優しくされているのに言葉責め？とかどうしたいか言わせてくるからいっぱいいっぱいになってしまう。でもあの瞳に見詰められたら、その声で誘惑されたら、俺は何だって出来てしまう。どんな姿も見せられる。

興奮してるって伝えてくる仕草も、何度見てもドキドキして、愛して欲しくなる。たくさんしても、俺に溺れて欲しくなる。俺ばかりが溺れているようで、それじゃあ足りないんだよ。もっと溺れちまえばいいのに。悟さんを悦ばせる為に、俺の身体はどんどん淫らになっていく。なかもどんどん気持ちがよくなるし、すっかり胸も敏感になった。俺、調べたんすけど……先端も弄られててこれ、潮吹きさせるやつじゃないですか？胸も中も気持ちよくてこのままだともっとお手軽に俺の身体がえっちなことになっちゃうんですが。ちゃんとわかっててやってます？大丈夫ですか？俺このままいくと淫乱よりもっとえっち（？）になりますけど。


えっちで思い出したが、声って他の人ってどんななんですかね？喘ぎ声にも好みとかあるだろうし、悟さんは俺で平気なのか。そもそも俺、声がデカイのでは。

普段あまり声を荒らげたりしないから、時々心配になる。でも、悟さんが俺のこと好みだって言ってくれたから今の自分でもいいんだって思えた。



真似っ子って思われるかもって思って言えなかったけど、俺も……悟さんがちょー好み、です。

そもそも悟さんしか知らねえけど。

☆☆ 呼び方 🐾

恋人になった日から、名前で呼ぶようになった。その前からも、敬語とかいいのにって言われてて時々口が悪くなる俺のこともそのまま受け入れて貰っている。俺は悟さんとしか呼べないのに、悟さんは色々な呼び方をしてくる。恵。恵ちゃん。めぐみ。めぐ。

なんか可愛くていいなって思う。呼び方っていうか名前を呼ぶ声が、なんか甘くて……いつもとろけそうになる。実際に蕩ける場合もあるが、悟さんが紡ぐだけで自分の名前が特別なもののように感じられる。

可愛いですよね、悟さんって。



甘やかしたくてしかたがないんですけど、責任取って甘え倒してくださいよ。ねえ？

困らされたいとか、またドMとか言われそうだな。

☆☆ やさしい体温 🐾

甘やかされている。俺のことはお見通しだって、たくさんのものを与えてくれる。可愛らしい音と共におくられるキスも、頭を撫でてくれる大きくて優しい手も、悟さんの存在に甘やかされている。

あの話は、別に騙していたわけじゃないんです。付き合う事になったのも自然とっていうか、不思議と抵抗感とかもなかったから。悟さんにはどこを触られても平気だった。でなきゃ付き合う前から胸を弄らせたりしない。可愛いって愛でて貰ってはいてもどこか自信が持てなかったのも、そこも理由のひとつになっていました。自分に可愛げがないのも、精神的な揺らぎが少ないから淡白に見えたのだろうし。だから、俺は自分が悟さんの好みのタイプではないんだろうなって感じていたんです。最初の頃はよく気持ちのすれ違いというか、誤解？をさせていたので。俺とは相性が悪いのかなって思ってた。それがかなしくて、一秒でも長く一緒に居たいと毎日願ってた。心細くて、いつもみたいに抱き締めて欲しくて――でも、そんなこと言えなくて。

最近あまり一緒に居られないのも、俺に飽きてしまったのかもしれないとか、ちょっと考えました。


それでも揺らがずに居られるのは、好きだからです。

信じているから、帰りを待てる。恋しくても耐えられる。一番じゃなくてもいいんです、俺だけを好きでいてくれているのなら優先順位が低くても構わない。疲れた時はいつだって抱き締めて、俺の全てで癒してあげたい。辛いことがあったらその心に寄り添って、やっぱり抱き締めてあげたい。

やさしい存在でありたい。




俺は別に、世界中を敵に回したって構わないんだ。


重たいって笑いますか？

☆☆ だいじょうぶ 🐾

つい言ってしまう言葉。似たものに『平気です』『気にしないでください』などがある。本当に気にしないで居られたら寂しい癖に、上手く伝えられない。生き急いでもいないし、その日ダメなら次って、こういう世界にいて思うのは楽観的過ぎるを通り越して、単なる愚か者なのかもしれない。約束された明日なんてないのに、いつ会えなくなるかもわからないのに我慢して、その結果我慢させて。いや、どうだろうな。俺のこと、少しは気に掛けてくれてたりしますかね？

大切にして貰っていても時々感じ取る空気に、何か面白くないことでもしてしまっただろうか？と考えて手が止まる。あー、なんかもう書き難いから普通に名前出すが、悟さんにいつ飽きられてもおかしくないとは思うんだよな。本当に俺じゃなきゃダメな理由なんてあるのかわからない、他の人を俺は知らないから自分がどんななのかとかもわからない。ただ悟さんのことが好きで、笑顔を見られるだけで幸せで。触れて貰えて、たくさん愛してもらって……俺はどんどん悟さんでいっぱいになるのに、悟さんは俺がそうなるのはあまり好ましいとは思っていないんだと思う。今は大分俺の事を受け入れてくれているが、付き合い始めた頃とかは俺のことを重いとか怖いって思っていただろうし、言葉を悪く取られてよく悟さんの機嫌を損ねていた。俺はただ迷子の子どものように丸まって、迎えに来てくれるのを待っていた。

申し訳なさそうに笑う顔を見ると切なくて、でも俺を見詰めてくれる事にひどく安堵した。幸せになればなる程に時折俺は不安を与えられて、心細くなって、また優しくされて溺れていく。身体もどんどん淫らにされていって、自分でも淫乱なんだと思う。繋がっている時は俺だけでいっぱいになる――ずっと俺を見詰めて、俺だけに触れて……嗚呼、このままずっと俺のなかに居たらいいのにって、そんなことだって考える。可笑しいだろ、そんなの。何でもしてあげたいなんてのも綺麗事だ、本音はどうしたらもっとアンタをダメに出来るか考えてる。骨抜きにするって言ったのも、もっと夢中にさせて、もっと俺のものにしたかったから。

縛り付けるつもりはないですよ、大丈夫。



今は、まだ。