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┗1585.「」(1-5/19)
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5 :
鶴/丸/国/永
2019/09/08(日) 19:10
そうさなあ。廻り合わせには、少うしばかし自負がある。きみも、あいつも、彼も、どれも。俺は、おひとの話に聞くほど「さようならば」を告げてはいないが、生きつづけるきみたちは、違うだろう。仰々しく「さようならば」と告げたつもりでも、観慣れた下街では、決まりの悪いおしまいばかりさ。望まずとも巡り、臨んだところで手前勝手に廻り合う。はて、さて、まったく。愉快なものだなあ。……ま、逢ったら、逢ったで、そっちの様子も聴かせてくれよ。小宵のお月も奇麗に輝るか、お星は隕つることなく瞬いてるか。今年はあまり観れないかも知れんが、さくらは咲いたか。桃の霞は、どうだい。梅雨にこころをやられていないか。ああ、しっかりと、眠れているのかい。ひとみに映る、紫陽花の色はうつくしいのか。向日葵はきみのこころを蝕んでいるか。紅葉は、水面は、戀のこころを魅せるか。──竜胆は、咲いたのか。眞白の雪は、変わらずに咲わうのか。金平糖は美味かったかい。……まあ、どう過ごそうと、きみたちのところにも季節は廻る。おやすみ、きみ。たのしいゆめを。気が向いたら、俺にも教えてくれよ。
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4 :
鶴/丸/国/永
2019/08/07(水) 23:46
「おやすみ。」
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3 :
鶴_丸_国_永(刀_剣_乱_舞)
2019/07/13(土) 12:47
きみたちに刀傷を負わせるためならば俺のやいばは冴えているが、どうやら疵と云うやつはそうそう簡単に付けられんらしい。爪で引っ掻いてみるか、ああ、牙を立てるのもいい。だが、どうだ。きみのこころに疵を遺すためには、俺のやいばでは脆すぎる。途端に錆びて往くこいつのしろがねを、さて、何と喩えようか。やまいに罹っちまったとすりゃあ、それはにんげんが日々悩まされている、こころと云う名のやまいだろう。
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2 :
鶴_丸_国_永(刀_剣_乱_舞)
2019/07/13(土) 01:49
──なあ、主。きみが俺を熔かす日が来たとして。俺を徒らにする火に出遭うとして。きみはその仮想を、俺の火葬を、悔いることなどはしないでくれ。きみは、ただ、俺を忘れて征んでくれ。
なあに、大丈夫さ。ほのおは何時でも、俺たちつるぎを生かすだけだ。こころを殺し、やいばを熔かし、いのちを無に帰すあいつらのことを俺たちは畏れがちだが、実のところ、畏るることなど何ひとつとして無いのさ。俺たちは輪廻して往く。俺の玉鋼が熔けたとして、次ぎのつるぎのかいなになるか、燻るけむりと散るか、……はは、末路はきみの意に反するだろう。だが、ああ。俺は、十二分に満足するはずだ。
なあ、きみ。俺の、きみ。きみがいつか、俺のこころを濾過し、俺の身骨を熔かし、たとい、屑石に変わったとて、きみは哀しまないでくれ。振り返らずに、征んでくれ。……それでも。やさしいきみのことだ。哀しみを獲ることも道理だろう。その時は、砕いた先の俺の端くれを、真白い紙にばら撒いてくれ。俺はきみの半生を語るように、俺たちの出逢いと別れを憶うように、俺をきみのインクにしてくれ。つるぎが折れ、やいばが熔け、それでもこの鶴がきみの許に在れるのならば、遺書にしてくれ。誰よりもたましいに近しい俺が、きみのこころを、いのちを、おもいを描く、遺書になろう。見世の仕舞いを、いま。俺が、描いてゆこう。
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1 :
鶴_丸_国_永(刀_剣_乱_舞)
2019/07/13(土) 01:24
#熔ろけた浮き世で、きみの「遺書」になろう。(独言:他者投影有:1PL多PC:
親愛:
交流)
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