気が付けば、ドーナツだったり、チョコレートだったり、かりんとうだったり、甘いものばかりに手を伸ばしている。甘いものは好きだけど、そこまで甘党のつもりはなかったのにな。そんなことを話したからか、わざわざ六／郎がネットから情報を拾ってきた。やたらと動きが早いのよね。
>「ドーパミンとセロトニンは別名幸せホルモンと呼ばれていて、甘いものを食べることで自分自身で幸せを満たしているそうですよ」
うんうん、よく知ってるわ。ぶっちゃけ異性間交流会でもその話題は持ち上がるし(なんちゃって科学話が好きなのは、テレビの影響よねきっと)、その時はきゃっきゃと周りと合わせて女の子っぽく騒いでいたのも思い出しちゃった。余計な思い出。要するに、今の私は幸せ不足で、だから甘いもので補給してるのね。生意気～！と六／郎に八つ当たりして、重い溜め息が出た。
幸せ不足なんじゃなくて、自分がワガママになってるの。足りない足りないと、今までに貰ってきたモノじゃ満足していない。これは自分史上、ダメな方向に転がってるわ。今の段階で、どうにか方向転換しなきゃ。
#あの人に会うために、甘いものを断ってみるのもいいかもしれない。

年を重ねたからといって成熟した大人にはならないが、かといって子供のままだとゴネることも出来ない。身体にガタが来るのは早くて、もう徹夜も出来なくなり若くないのだと告げる。そうかわかった、ならついでに、どうか中身もそれなりの大人にしてくれないか。
達観したことなんて何一つ言えない。恋なんてものは、学生時代からどうにも苦手だ。本気になるとか、遊びだとか、甘酸っぱい恋愛を傍目で見るのは楽しくて喜ばしいが、当事者になどなりたくなかった。いや、なったところでどうにも出来ない自分を知りたくなかったというか、気付きたくなかったというか、見たくなかったんだな。誤魔化しきれない感触に、一瞬で熱を取り戻す。わーわー騒いで馬鹿みたい、そりゃあ教え子にも呆れられるよ。わかってる、わかってるんだ。
みっともないのは、逃げ道を探しているからだ。叶わなくても当たり前だったと、先に言い訳を探している。情けねぇな、本当にさ。それでもどうしても、諦めたくはないんだ。格好悪いところを認めて、格好良くなりたいと藻掻くしかない。
とはいえ、記憶飛ばすほど酒に逃げるのはダメ人間だからね。冗談抜きで社会人失格だからね。繰り返すなよオレ！頼むからこれ以上、あの人に差を付けられるような真似しないで！

春ですね。そう言いながら、風の冷たさに驚いている。もう桜は散ってしまったけど、この冷たい風は春っぽくないな。でも、これくらいだと過ごしやすい。
#
おかげ様で、どうにか色んな媒体で宣伝活動を続けた甲斐があり、無事に『娼／年』も公開されました。作品問わず感慨深くなりますが、今回はまた想いが募りますね…リ／ョ／ウの成長物語が、皆さんの心に何かひとつでも響かせたら幸いです。そういえばどちらかのインタビューで、デートにどうぞみたいなことを答えてから、いやデート向きじゃないだろ！と先輩や同級や後輩にまで総ツッコミされました。いやぁ、駄目ですかね？ダメかな、そうか。色んな意味で、勉強してもらえる気がしたんですが…気まずくなるのはヤバいか。どうぞお一人でも、心置きない友人とでも是非(笑)
#
恋してるなぁという実感が強くて、そんな自分を笑ってしまいそうで、同じくらい泣きたくなる。どんな形でも恋。どんな形でも愛。構われたら嬉しくて、だけど素直になれない自分が邪魔をする。適当に放っておいていいよなんて、放っておかれたら淋しくて苦しいのによく言うよ。なかなか、うまくいかない。現在進行形で、自分の敵が自分状態です。格好悪い方で(笑)
だからこそ、幸せな皆さんに力を勝手に貰ってます。もっとラブラブで、もっとイチャ＿イチャ＿スイッチを押してくれますように。

>メタ混合
…いや、いやいや。此処で出てくるのは僕ではないでしょう。少なからず待たれているだろう彼女ではなく、どうして僕が。別に構わないんですけどね。どうせ僕はそこそこの医者ですし、現実とはとうの昔にオサラバしてしまってますし、もう何を言われたところで大丈夫ですよ。しかしそれなら、手土産の一つでも寄越してください。回らない寿司の代わりに、宅配寿司でも手を打ちましょう。…え、まさかタダ働きさせるつもりですか。やだなぁ、これだから嫌いなんですよ。すぐに権力を振りかざす、可愛くもない犬なんですから。
殴られるかと思った人にではなく、その妹さんにアタックを食らってしまったので仕方なくタダ働きしましょう。美＿鈴ちゃんは厳しい…とはいえ、僕がどうこう綴る内容は少ない。彼女が鬱々としているところを、あの人とやらがあっさりと壊してきた。壊れた飴玉は確かにゴミではあるけれど、それでも美しいものになったようです。抽象的で意味がわかりませんよね、まあ泣き腫らしてはいないので悪い方向へは進んでません。良い方向へ向かえばいいな、くらいの希望が見えたのでしょう。
人間、気付かれていないと思っていることは案外と気付かれているし、気付かれたと思っていることほど気付かれていないものです。疚しさに敏く、好意に鈍いとは平和に生きてらっしゃるなァ…僕には関係ない話です。

あのひとにふれたい。
あのひとにふれられたい。
小さな欲望が飴玉みたいに転がって、足の踏み場がなくなっていく。転がるだけならまだ綺麗でも、砕いてしまえばただのゴミ。だからこうして、踏まないように蹲るしかないの。このままだといつか砕いてしまいそうだから、その前には処分しなければいけないんだけどね。
今がいい。これ以上は望まない。何度も自分に言い聞かせるのは、私が臆病者だからに他ならない。だって今の関係が壊れてしまったら、あの人と話すこともなくなってしまうでしょ。それだけは嫌。楽しく喋る時間のあとで、虚しさに襲われたとしても耐えられるのは、また笑いあえるから。
だから、早いうちにまた片付けをしなきゃいけないわね。桜も綺麗に、散っていくもの。