跨って腰を揺らして、頸動脈を指先で軽く押し込んで、問いかける。
——ねえ、私のことを愛してくれる？
めちゃくちゃな乱高下を描くポリグラフ。破れそうな鼓動。震え踊る針の先。跳ねる視界の中、蕩けた顔で頷く貴方に、その薄っぺらい愛の言葉に、ただ声もなく嗤った。うそつき。愛がなにかも視たことがないくせに。
指に力を込める。血飛沫。暗転。
世界は視えないくらいで丁度いい。
あぁあ。貴方たち人間が羨ましいわ。

お姉ちゃんだけなのよ。セックスしながら愛してって強請って、鼓動を少しも弾ませなかったのは。そんなお姉ちゃんに誰より何より恋い焦がれているの。
ねえ、ねえ、嘘でしょうって嗤ってよ。私の情動を穢らわしい死骸みたいに踏み砕いてよ。そうしてその死んだように淀んだ眼で、私の惨めな恋心を蔑んでくれたらそれでいい。

四千字は二枚とちょっとでいけるらしいぞ長瀬。
僕の日記は装飾で三百字くらい埋まってるからそれを差し引いて、三枚か最悪四枚あれば足りるかな。意外と枚数的には大したことがない。嘘だけど。アドバイスをくれた文豪の日記を見る限り字数制限いっぱいというのは相当の文量なので、普段は最終定理が問題なく追記できるんじゃないかという程度にしかページを埋めない僕の感覚は全く当てにならない。頑張れ長瀬、応援してる。そもそもパスワードを教えてないんだけども。

しかし、思わぬところから実践的アドバイスをもらってしまった。
上にいる文豪の日記もこっそりと好きなのでよろしくお伝えください。キノコが食べたいなら魔法使いが死ぬ程押し付けに行くよ、食べられるキノコかはともかく。
……ところで、真夏に鍋？いや真夏ではないのか。

考え事してたら寝忘れるってのも久々だ。

————————————
おっと、霊夢とBBはお帰り……お帰りでいいのか？
霊夢は感情面の心配はともかく失踪の心配はしてなかったからいいとして、BBは無事開いてて嬉しい。解錠できない本は如何な私でも盗、……借りられないからな。

思い立って改装してみたけど前のページを変えるつもりはない。何故ってそりゃあ面倒だから過去は振り返らない主義だから。
それに伴い、区切り線をどうするか問題やら確保ページが更に余ったのでどうするか問題やらに頭を悩ませている僕です。嘘です。余ったページには長瀬が四千字くらいの自己紹介をしたためてくれるって信じてるので。ついでに未だ白紙の百ページも埋めてくれるし洒落た区切り線も作っておいてくれる。長瀬マジ有能。一家に一人欲しいね。嘘だけど。ところで四千字書くには何枚要るんだろう。

刃が落ちるその瞬間まで、なんでもないような顔で笑っていたい。