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|||1-|||書
160 :イースチナ(アークナイツ)
2020/10/03(土) 18:24



ふむ。探偵小説のようには行かないものです。貴方ではない誰かが表紙を飾っていても、考えながら探せば見つかるものかと思いましたが……これがなかなか。
きっとズィマーなら「虱潰しにすりゃいつか見つかんだろうが」とか言うところですね。全く理解不能なスタミナです。普通は虱潰しなんてできません。
というわけで、近いうちに伺いましょう。そうですね……心の準備ができ次第。


ズィマーはいまのところちゃんと眠れているようです。少しでも長くまともな睡眠時間を確保できたらいいのですが。……幾ら頑強なウルサス人の更に冗談みたいなフィジカルお化けとは言え、睡眠は大切ですから。

さて。こうして起きている時間なんて珍しいですし、たまにはひとりで散歩でも……と思ったのですが、そこまで目が覚めているわけでもありませんね。やめておきます。代わりにズィマーの寝顔でも眺めましょう。
名にし負う冬将軍も、こうしていると普通の人間なんですよ。……普通の、人間なのに。いまでもこうして、貴方の細い肩に寄りかかると安心してしまう。
——今日は、このまま寝ます。私のベッドより貴方のベッドのほうが近かったから、ということにして。



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159 :イースチナ(アークナイツ)
2020/10/03(土) 18:21



いつまで、こうしているんだろう。

貴方はきっと、私が手を振り払うまでは私を守り続ける。——いいえ。手を振り払ったって、その手を差し伸べ続けるのかもしれませんね。本当にどうしようもない程優しいひとだから。
私から……私たちから、貴方を解放してあげられたら。もう無理だけど、それでもそう思います。だって貴方は、どんなに重くても自分から手を離すことができない。そして私にだって、もう。
だけど、目を合わせるには私たちの顔は煤に塗れすぎている。言葉を交わすには私たちの心は砕けすぎている。手をしっかりと繋ぐには私たちの手は、……、……。だから、私たちはきっとこの先へは進めない。私の想いは貴方を苦しめるだけですから。

貴方を、なんの付加価値もないひとりの少女として見てあげられる誰かがいてくれたらよかったんでしょう。学校で起きたなにもかもを知らない、貴方を日常に連れ出してくれる誰かが。私ではどう足掻いてもその役割が担えない、誰かが。
そうして、貴方に頼るしかできなかった弱いアンナのことなんて、今度こそ名前すら忘れてしまってくれたらいいんです、と。——そう願えない私はやはり、どうあっても貴方の重荷にしかなれないんでしょうね。ソニア。



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158 :霧雨魔理沙(東方Project)
2020/10/01(木) 22:30



「人里の外に出てはいけないよ」「夜は尚更」「そして最もおそろしいのは」「満月の明るい、こんな美しい夜なのだからね」

いまでも満月を見て思い出すのは、部屋の隅に色濃くわだかまる闇と、そこを流れる透明な声と、繋いだ手の確かさだ。
私が私を超えられない証左のような記憶。里の子供なら誰でも語り聞かせられる、ありきたりな人食い妖怪の物語。
忘れたつもりでいたのに。こうして満月を見上げる度、優しくて押し付けがましかったあの声が私を咎め続ける。里の外に出てはいけないよ。ねえ。

「里の外に出てはいけないよ、***」「おそろしい妖怪がいるからね」「だけど巫女様が***を護ってくださるからね」「安心して、巫女様に感謝するのよ」

——ああ、うるさい。



きっと霊夢はあの物語を知らない。
それが何故だか、今夜は酷く不愉快に思えた。



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157 :霧雨魔理沙(東方Project)
2020/09/30(水) 18:55



そういやフランに日記を投げ付けたはいいが、キャッチできたか確認せずに帰っちゃったな。……まあ、たぶん大丈夫だろ。


無事キャッチされてたみたいで安心したぜ。返事くれてありがとな。
次から茶会やるときには此処でこそっと告知するつもりだから、また気が向いたら遊びに来てくれ。


別れたほうがいいって言われたことは(直接的にしろ婉曲的にしろ)二回しかない。しかもそのうち一回はあいつが酷いからとかそういう話じゃない。むしろあいつのほうが別れろって言われてるんじゃないか?知らないが。
つまり私の日記は恋人が酷く見える日記ではない。QED。



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156 :古明地こいし(東方Project)
2020/09/30(水) 18:51



深く透明な淵の底みたいに冷えた空気、虚に広い空の色、死につつある朝顔。また同じ夏が終わる。零れ落ちていく。
お姉ちゃんがその眼を地底に葬っている間に、世界はもう何度生まれ変わっただろう?



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