私の恋は変わらず貴方のものよ、アルブレヒト。
叶うか叶わないかなんてどうだっていいわ。私が貴方を愛しているのなら、貴方は私に愛される他にないのだから。

どうか、お姉ちゃんにいつかやさしい恋が訪れますように。
そうして一刻も早く私を忘れてしまいますように。
積み重なる死体のひとつに数えた後、もう二度と顧みられませんように。

色とりどりの短冊に、山の上の神社に、頭の上を流れていく星に。願いに付随する想いなんてひとかけらもないまま、ただ祈るふりばかりをしてみせた。

星の数程いる中からお前が私を見つけたのは、私が一際光って見えたからってわけじゃない。
星の数程いる中で私がまだお前を好きなのは、お前が運命の人だからってわけじゃない。

本当は、この関係性の名前なんてどうでもいいんです。ご主人様が私を見ていてくれるなら、他の誰よりも私を想ってくれるなら。
でも、それは叶わない。この目が教えてくれる。ご主人様は私だけのものにはならない。絶対に。

寂しい、恋しい、憎い、苦しい、愛しい、狂おしい。
熱が増す。炎が燃え盛る。そうしてなにもかもを燃やしていく。
愛しい貴方。嘘ばかりの、私のご主人様。
きっといつか、貴方は遠くへ行ってしまう。ラスティアラさんと一緒に。私を置いて行ってしまう。だから、それならいっそ、私はご主人様を——。