引越したからお礼はいいかなと思っていたら巫女さんは普通に書いていたので焦りつつ今から書こうと思った。
まあ、今日も今日とて嘘なんだけど。
今回は巫女さんにありがとうと伝えるだけにしよう。それと毎回触手がばら撒かれた室内の掃除などという汚れ仕事をお任せして申し訳ない。なんで僕が謝ってるんだろう。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆

なんだかんだでそれなりに人と話す日記になったなあと想定していた方向性との違いに思いを馳せて感涙に咽んだ、嘘だけど。最初のほうとか特に人に見せられたもんじゃないけど大丈夫かな。今更過ぎるな。

書きかけの原稿を棚に仕舞い込む奇特な作家に礼の手紙だ。
独りよがりな手紙を出して気味悪がられることには慣れているんでな、今回も好き勝手喋らせてもらった。よって返事は要らん！そもそも宛名も書かない曖昧さだ、届くかどうかも未知数だろうよ。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆

此度の原稿はこのとおり、女が報われぬ恋に身を焦がすだけの物語。使い古され過ぎた余りに叩いたら埃が出るどころか埃と化して消えそうなモチーフだが——読み手におまえのような売れっ子作家がいるとなれば、まかり間違って刺激的な読み物と化す可能性もあるだろう。物語とは読み手によって好き勝手歪められるものだからな！歪め方はおまえの場合ミステリ、SF、ゴシック、はたまた風刺もの——選り取り見取りな作風で結構なことだ。
……が、今回はまさかの恋愛小説に挑戦中ときた！こいつはいい、女どもの幼い恋物語を書くのは面白いがそればかりでは創作に幅が出ないのでな。ネタ探しを兼ねて俺も拝見させていただくとしよう。
——なに、パクリ？こういうのはオマージュというのだ、バカめ！そもそも俺がまともな恋愛小説なんぞを素直に丸ごと参考にするわけがないだろうが、そんなものは読むだけで十分、いや十二分だ。
せいぜい幸せな恋物語で発行部数を稼ぐがいい、俺も一冊くらいは買ってやる！

確かに、あんたなら少しは倒し甲斐がありそうかも？——まあ、何回やったって私が勝つのは決まってるんだけど♡
温室育ちの心も、究極の魔法とやらも、私には勝てないってわかったでしょ？それでも私を倒したいんだったら……あとはもう、手下とかたくさん引き連れて一斉攻撃でもしてくれないとね〜。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆

やっぱり強くなるのって楽しいわ♡
魅魔様も、靈夢みたいにぐ〜たらしてると私に勝てなくなるよ？うふ、うふふふふっ……！

欲しかったなあ。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆

今ね、水曜日は誰が行ったらトオルがいちばん驚くか考えている……。むーん。井浦ー、どう思う？
あっ、逆に井浦が行けば？……すごくうるさくなるね。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆

お墓参りに行ったらおじいちゃんがめっちゃ元気に木魚叩いてた、的な……。
いやあ、なんか毎回びびるよね。トオルいんじゃん！って。

あ……ごめん、トオルが老け顔って言いたいんじゃないよ……。