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┗1396.禎祥と警鐘【保存】(49-53/73)

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53 :七_海_建_人(呪_術_廻_戦)
2021/05/04(火) 09:30




見透かしたつもりで接されるというのは気分の良いものではない。こう言いたいのだろう、こう考えているに違いない、と知った気になって得意気に語られると溜息が出る。一体君に何が分かるのですか。……その言葉を発するのは得策ではない。飲み込んで、そうですね、と当たり障りの無い返事をする。大人というのはそういうものだと思っていた。違和感、理不尽への不満、そういったものを表に出さずに自分の中で処理するものだと。
だが彼は違った。見透かしたつもりではなく、事実見透かしている。私の思考を驚くほど正確に読み取って話す。決して決めつけず探りながら言葉を丁寧に選んで組み立ててくれるが、出会った日から今までそれを外したことはない。話そうとしていたことがかぶることも多々ある。彼の頭の良さがそうさせるのだろう。私の言いたいことを瞬時に汲み取ってくれる、その頭の良さに助けられている。しかし、感心する私に彼が言った一言はシンプルだった。
「分かりやすいよね、あんた」
――そうですか。仮に分かりやすいとしても、そうなるのはあなたの前でだけです。
ああ、それから例のパズルのことですが……無邪気に挑戦しているところを想像して和んでいますよ。完成したら教えてください。数千通りの答えがある中で、もしその完成形もかぶっていたら。そんな想像を巡らせるのも悪くないでしょう。

──

今日は買ったまま手をつけていない本を少しずつ読んでいかなければ。タイトル、挿絵、あらすじ。本に惹かれる理由はいくつもある。その衝動のまま買うため本棚から溢れてしまっていて、電子書籍にも手を出しましたが……やはり紙の本が良いですね。読み返すのも容易で、何より「読んでいる」という感覚をはっきりと得られる。

──

2021/05/06 21:31 追記(書き手:夏油傑/何ということのない追記のため特に彼に更新の報告はしていないが、いつか気付くだろう)

>>

やあ、私が筆を執るとは思わなかったかい?いや、君のことだから「そろそろ夏油が書くだろうな」と想像していたかな。……え?更新したら言えって?私もそこは迷ったんだよ。だけど単に編集しただけだから報告すると驚くと思ったんだよね。それに君、誠実だからその都度丁寧に読んでくれるだろう。だからこそ、敢えて……ああ、いや。正直に言うよ。これは一種のゲームだ。私のこの編集に君がいつ気付くか、というちょっとしたゲーム。私としては二日後辺りに気付くと思うんだけど……結果を楽しみにしておこうかな。

──

2021/05/07(18:20 夏油傑)
今日(5/7)の12時27分に彼からメッセージが入ったよ。まさか一日も経たずに気付くとは思わなかった。君が私の日記を読んでくれることにどれほど喜んでいるか知っているかい?読んだよというメッセージが届くことはもちろん、私が「書いたよ」と送った時に「読んでくる」と返してくれることも、何もかもが嬉しいんだ。
……さあ、この編集はいつ伝えようか。タイミングが難しいね。





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52 :七_海_建_人(呪_術_廻_戦)
2021/04/13(火) 09:21




手元の小説の物語は何も進んでいない。それは当然だった。今更本を閉じてから、隣でくるくると表情を変える彼に視線を移す。要は聞き入っていた。様々な話を聞かせてくれる彼の声に。
無邪気な子供のようだ、と思うことがある。私と目が合うと笑うところも、手を伸ばすと頭を撫でられるのだと信じて大人しくしているところも。私は生憎、素直に撫でるような性格ではない。当然だ、呪術師が素直で得することなどないのだから。いかに相手の思考を読み、裏をかいて行動するか。だというのに、私も随分と甘くなったものだ。
──そう思うでしょう?私のそばに二年半もいるのだから、その変化を一番強く感じているのはあなたのはずです。嫌というほど知っていると思いますが、私は呪術師も労働もクソだと思っています。クソだと知ってしまっている、と言った方が正確ですが……あなたがいるからこそ、そのストレスと戦いながらも帰ってこられるのです。この年齢で「あなたがいるから」などという安っぽく聞こえてしまいかねない言葉を使うことへの躊躇はありましたが、頭の良いあなたのことだ。誤解などしないと信頼していますよ。この先も私の隣にいてください。私にはあなたという存在が必要ですから。


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51 :イ_デ_ア・シ_ュ_ラ_ウ_ド(t_w_s_t)
2021/03/28(日) 21:55



ゲームをする際はコントローラーも含めて充電を怠ってはいけない、事情があって自室から出る時は人が周囲にいないことを確認しなければならない、重いものを持つ時は自分が非力だということを自覚しなければならない。そんな基本的なことは嫌というほど分かっていたつもりなのに、何故僕の首は微妙に痛いのか。ゲームをする時の姿勢が悪かった?上を向く時にうっかり筋を違えた?それとも変な姿勢でベッドや机でうたた寝をしたから?我ながら思い当たる節が多すぎるのでは。とりあえず湿布を貼って様子見。それにしても湿布って本当に一瞬で手が臭くなるよね。しかも石鹸で洗ってもなかなか取れない。……大抵湿布って筋肉痛を和らげるために使うはず。はー……運動とは無縁の拙者からこんな匂いがするとか痛々しいことこの上ないんだが。明日補習に出たら、いや何で陰キャからこの匂い?って陽キャから思われそうだし部屋から一歩も出たくないですな。……そ、そもそも「若干痛いような気がする」、そんな曖昧な状態で湿布を使うことが間違いだった……?

──

前まで一人の時はうつ伏せで眠っていたんだけど(主に仮眠を取る時)、体に良くないって聞いたから仰向けで寝るようになった。でも天井を見ていると、こう……色々なことを考えてしまって落ち着かない。あの漫画どんなオチだっけ、とかあのゲームの最短クリアへのルートは実はもう一つのパターンだったのでは、とか……そういう時に限って良いアイディアが降ってきて変に目が冴えたりしない?起き上がるほど頭は覚醒してないけど眠るには冴えてる、って感じ。あの独特の高揚感は別に嫌いじゃないけど、起きたらほとんど忘れているのが悔しい。手元にメモを置いてから寝るべきかな。

──

でもアズール氏と一緒に眠る夜は、ただただ「幸せだな」っていう感情で満たされてるからそれ以外のことは頭にないんだよね。


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50 :イ_デ_ア・シ_ュ_ラ_ウ_ド(t_w_s_t)
2021/03/25(木) 21:40




気付いたら机に伏せて眠り込んでいた。画面が表示されたままのパソコンとスリープモードになったタブレット、ヘッドホンから聴こえてくる何周目か分からない音楽、あとはほんの少しの首の痛み。何がきっかけで目が覚めたのかも、そもそも何故眠ったのかも分からない。起きた瞬間に目に飛び込んできたパソコンの画面に映し出されているのは、アズール氏への例の……、……あ、いや今全部思い出したっていうかさすがにこれは羞恥心に苛まれずにはいられないから忘れたふりをしてただけっていうか……とにかくそこは察してくだされ。僕は「アズール氏が喜んでくれたら幸せだし、何より共通の好きなものが増えたら嬉しい」、そんな感情一つで動く男だから。

──

前に上げたばかりだから今回はsage。

──

ところで、さっき6回くらい連続でくしゃみが出たせいでオルトに心配されてしまったでござる。しかしくしゃみをした張本人である僕が「何故こんなに連続で……?」と動揺していたばっかりに、二人揃って無言で顔を見合わせるという変な沈黙を生み出してしまった……。


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49 :イ_デ_ア・シ_ュ_ラ_ウ_ド(t_w_s_t)
2021/03/19(金) 14:15




人に助けを求めようとすることが無かった。人前に出たくないと言ってもああだこうだとくだらない理屈を並べて否定され、無理矢理引きずり出されて視線に怯える。直接目を見て話すことが大切。そんな馬鹿げたことを信じきっている人間と一緒にされたくないんだけど、そう声に出したところでそれは誰にも届かない。甘えだとか我慢が足りないとか、そんな風に一蹴される。だから、どうせ助けてくれって手を伸ばしたところで無駄。期待しなければ失望もしない。そう思っていたのにアズール氏は違った。僕が手を伸ばす前に、僕の方へ手を差し出してくれる。
彼は僕が「大丈夫」と言わずに正直に弱音を吐くと、どこか安心しているように見える。きっと僕が無理をしがちな性格だと思っているのでは……実際のところの僕は基本的には嫌なことは嫌だと突っぱねるけど、そう出来ないことも当然ある。
そんな時、大抵の人は弱音を聞くと「皆それぞれしんどい思いをしてるのに……」って感じると思う。でもアズール氏はそういう考えじゃない。自分がしんどいからしんどいんです、他人の物差しで測るべきではない。……そう考えて相手を否定しない優しさを持ってる。だから僕は、自分から助けを求められるようになった。っていうか正確には僕が落ち込む前に気付いて「大丈夫ですか、イデアさん」って寄り添ってくれるんだよね。人一倍努力家だから他人に厳しくなってもおかしくないのに、彼は自分に厳しく人に優しい。そう言うと決まって「僕は自分に甘いですよ」って笑うけど、彼ほどの努力家を知らない。彼の立場がどれだけの努力を重ねて得られたものか想像することしか出来ないけど、僕はアズール氏を尊敬している。
2年と5ヶ月を迎えた今も、新しく知る君の一面やずっと知っている性格の素晴らしさを改めて日々好きになってるんだ。だからこの先も、アズール氏が僕のそばにいることを選んでくれたあの時の決断を後悔しないように成長していくつもりだから……それを観察するような気持ちで見ていてもらえたらな、と。ず、図々しい……?でもアズール氏への愛情はどれだけ伝えても足りないくらいだし、ずっと一緒に過ごしていきたいと思ってるから。


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