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スレ一覧
┗2041.真夜中のシュテルン(12-16/30)

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16 :ガイア
2022/08/14(日) 13:08

気を抜くと旦那に甘えている自分がいることに気が付いたのはわりと最近。付き合ってもう少しで三ヶ月、どうやら俺はすっかりあいつに染まってしまったらしい。甘えるのが曝け出すのが苦手だと宣っていたのはいったいどこのどいつだったんだって話だ。
俺の髪を乾かすのは自分の役目だと言ってた気がしたのもあったが半分無意識にタオルだけ引っ掛けてベッドに行って催促したり。添い寝するようになってから心地良さを覚えちまったその手に撫でられたくて強請ったり。耐えきれなくて力一杯抱き付いて……いや抱き締めて肩とかに顔を押し付けたり。
思い返すとどれもこれもがこの歳の男のする事じゃ無さすぎて羞恥心に苛まれるし、もしかしなくともまたやらかすんだろうなと諦めも同時に生まれてくる。

お前と比べたら早寝な俺だが、無駄と分かってても起きる事が癖になってしまったようだ。早くその温もりを腕の中に閉じ込めたい。
愛しいディルック、この想いを綴って鷹に持たせたらお前はどんな顔をしてくれるんだろうな。

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行商人を助けた礼の品として騎士団に果物が贈られてきた日のことだ。その日は任務で一所に留まらなかったせいで俺への伝達が遅れ、知ったのは騎士団に戻ってから…俺の分として葡萄を二房渡された時だった。
いや俺に葡萄なのか?と驚いたし丁重に断ろうとはしたんだが、その行商人に手を貸した団員は俺以外全員退勤済み。ジンに押し付けようにも好意を無碍にするなと一蹴。それ以上は何も言えずそのまま持ち帰ることにした。
さすがに生物だからと直帰し軽く夕食を済ませてから濯いだ葡萄を食べてみる。甘いし美味い。これが酒になればもっと好みだったに違いない。……それでもどこか物足りなさを感じるのは、もしかしなくとも俺自身がもっと美味い葡萄を知っているからなんだろう。久しぶりにワインでもジュースでもなくあの地の葡萄をあいつと食べたい気分になった。

そう言えば少し前に旦那とした会話を思い出してな、ベッドから出ずに俺が剥いた葡萄をお前に手ずから食べさせてやりたいっていう願望。似たような話は前から、それこそこの関係になる前からしていて……その時は「僕のことを猫か何かと思っていないか」とかなんとか言われた気がする。無自覚だったかどうかは覚えがないものの好意があった頃だったし否定したんだが。
昨晩会話の流れで二つほど隠していたものと自覚したばかりの欲求を俺はお前に伝えた。そんな今ならさすがに分かるんじゃないか?俺はな、お前に尽くしたいんだ。これでもかってほどの愛を与えて溺れさせたい。綺麗とは呼べない重さだってある。
……それはそれとしてディルック、お前が俺に敬愛を持ってたのは初耳だったんだが。どこでどうしてそうなったのかこれを確認した後にでも教えてくれないか。未だにこれに関しての動揺が収まってくれないんだ。


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15 :ディルック
2022/08/04(木) 12:20

最近の君についての話

君は、出逢った頃とは随分と変わったなと思う。

僕と出逢う前の君も、僕以外の人間と居る時の君も、当然だが僕は知らない。僕が知っている君はとても慎重で、少しだけ臆病で、甘えることの苦手な男だった。それからとても博識でスマートで、どことなく本音の見えない男だな、とも。他の人間から見えている君がどんな人間なのかは知らないけれど、僕から見た君はおおよそ今述べたような人間だった。

僕が知っていた君が、今の僕といる君に変わっていくのはとても嬉しいし愛おしいと感じる。その変化は確かに僕がもたらした変化なのだと、そう自惚れてしまうぐらいここ数ヶ月で君は変わったね。

君が割りと悪戯好きで好奇心が旺盛なこと。
これは元々の性格だったのかもしれないが、甘えるようになってくれたのは君が僕に心を許してくれたからだと思っている。
少しだけ臆病だったあの頃の君に至っては、今はその影すら見当たらない。僕に愛されている自信に満ち溢れていて、今は心配事なんか何1つないんじゃないか?
現に今この瞬間だって、君は僕の腕の中で何かに悩むことも怯えることもなく、あるがままを全て晒け出して安らかな寝息を立てて穏やかに眠っている。
ねえ、ガイア。君の答えは分かりきっているけれど敢えて聞かせて欲しい。君は今、幸せか?

今日も僕は君のことが大好きだった。
早く明日の大好きな君に逢いたい。

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14 :ガイア
2022/07/07(木) 17:20

書きたい事が山のようにある中でとりあえず今日の話だけ先に書く。
稲妻では七夕っていう行事があると旅人から聞いたんだ。色々話してもらった中で気になったのは願いを叶えるという紙…短冊というものを飾るという部分で、目敏く気付いたあいつに流されて書いてみることにした。
内容は隠し通せたわけだが…この出来上がった紙をどうするかが今の課題だなぁ。明日まで自室の窓際にでも貼っとくか。

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騎兵隊長の俺とワイナリーのオーナーである旦那は互いにそれなりに忙しい。そして時間が中々合わない。一日一回顔を合わせる、これが当たり前にはならない程度にはな。そんな俺達だから会えた時は一層嬉しくなるし時間が経つのも忘れて──本題からズレるからこの辺りにしておくとして。
つい最近、デートなるものをした。場所は璃月の…なんだったか、旅人から教えてもらった小島だ。なんでもハートの形に石が積み上げられた場所があるとの事で、地図に印だけもらって旦那と近くの浜辺に降り立って海渡りを決行。金リンゴ群島でもやったように元素を使えばそのうちたどり着くだろうとか思ってた俺は甘かった。旦那が氷を溶かしやがる。海面を凍らせてたら後ろから聞こえる派手な水の音と僅かな熱気。振り返ると案の定海に落ちてる旦那。面白すぎて笑いまくったがさすがに沖だったからな、素直に助けた。
すったもんだありつつ到達した小島には確かにハートの形に並べられた石、周りは緑が生い茂ってるってのにその内部は草ひとつ無い。奇妙だが普段そう多く会えるわけじゃない俺達が浮かれるには十分だった。
そこからは旦那が持参してくれた花火を眺めたり写真機で想い出を記録したり。途中雷雨に見舞われたりもしたがかなり充実した時間になった。前に旦那が季節を俺と楽しみたいと言ってくれたのをぼんやり思い出したりとかな。
また二人して時間が取れそうな時があったら、と約束を取り付けてこの日は帰ったわけだが…七夕の件といい旅人には世話になりすぎてるからそろそろ感謝の品でも見繕わないとなぁ。…鹿狩りにでも連れていくか。


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13 :ディルック
2022/07/07(木) 12:03

忘れないうちに確保を。備忘録

>0701
僕はきっと君の弱さですら好きなのだろう。
心を開くことは、いつだって僕たちに最も良い結果をもたらすのだと僕は信じている。

自分でも言っていたが、君はとても誠実な人間だ。
僕は君のその誠実さに必ず報いてみせるし、君が誠実であるが故に抱えている苦悩を燃やし尽くすだけの覚悟も力もあるつもりだ。だから君はいくらでも甘えてくれていい。少し悩んで答えが出ないようならば僕に話してくれればいい。
沢山の蜜を注いで、頭が痺れるぐらいぐずぐずに甘ったるく漬け込んで、そうして君を内側まで柔らかく解してあげよう。

それができるのはきっと僕だけだ。
自惚れかもしれないけれど、そうであって欲しいと思う。

>0705
テイワット散策。
・訪ねてくるなり机の上に仁王立ちする君の周りを徘徊するアデリンからの圧
・溺れる僕と笑いすぎて手元が覚束ない踏氷渡海真君
・ハートの島と花火、時々雷雨
・岩陰の蝉たちと秘密の口付け
・着衣温泉
・二人の永遠はひたすらに尊かった
・騎士団長(仮)と秘書の七星、白昼堂々の浮気は許さないと乗り込む僕
・101匹ガイアさん
・第二次義兄弟喧嘩は既の所で回避
・箱庭で触れた君の手のひらは温かかった

>0707
君の自室の窓際にぶら下がっていた細長い形に切り取られた青い紙。何かと思えば稲妻の夏の行事の一環らしい。本来は願い事を書いたその紙を笹に括り付けるようだが、モンドには笹が生えていないからとこうして窓際にぶら下げてみたらしい。流石に君の願い事をこっそりと盗み見るのは悪い気がして、どんな願い事を書いたのか本人に直接聞いてみた所あっさりとその内容を見せてくれた。

世界を何も知らなかった子どもの頃の僕は、当たり前のようにその願いが叶うものだと浅はかにも信じていた。大人になってしまった今はその願いが簡単に叶うものではないことを知っている。それはきっと君も分かっているんだろう。それでも、幻のような君の願いが嘘にならないよう僕は最大限の努力をしようと思う。
これから僕と共に過ごしていく季節の一つ一つが鮮やかな色彩に彩られるようにと願いと祈りを込めて、君に倣って書いた赤い短冊は今日も窓辺で可愛らしく揺れている。

愛してるよ、ガイア。ずっと、君だけを。

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12 :ガイア
2022/07/02(土) 07:56

俺は多分自分が嫌いだ。こうでありたいと思ったのは俺自身だっていうのに、それに苦しんで理不尽に辛くなる…理性で抑えが効かない本能が恐ろしくて仕方ない。
旦那はそんな俺すらも全部受け入れてくれると言う。なんだこいつ聖人か?惚れるしか無いだろこんなの。
喉に情熱的な視線を貰ったからには俺からもお返ししないとな。手首はもう伝えたが…言わせてもらった今なら、胸にもしたい。

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昨日は旅人と一緒になってクレーの相手をしていたんだ。子供用の玩具、スメールでは知育菓子というらしい。俺は当たり前だがこういった事は初めてで、だからこそ新鮮な気持ちで挑むことができた。
子供用と思って甘く見てたんだが、クレーやパイモンだけじゃなく俺や旅人も苦戦する始末。順番を間違える、練り足りない、上手く剥がせない。そんな小さなハプニングを積み重ねて完成させた時は嬉しかったなぁ。それぞれ味のあるいいものが出来上がったってわけだ。
──ふと、思う。お前ともこうやって馬鹿みたいに笑ってた時があったなってな。今度は二人でフォンテーヌの玩具で遊ばないか?なにやら今は稲妻の方で何かしてるみたいじゃないか。大人になってからでも楽しめるものなら、お前もいい息抜きにできるだろう。

昔のように、なんて都合のいい事は言うつもりもない。ただ俺は今の旦那と…全てを共有したい。良い事も悪い事もお前となら……なんて馬鹿みたいな夢を持つようになってきている。
人間は強欲な生き物だ。それは俺だって例外じゃない。相談の口実にいつも以上に一緒に居られて嬉しかったのは伝わってそうだし、きっと今夜も意識を手放すその瞬間までお前の言葉に焦がれて待とうとするだろう。言いにくかった事を吐き出させてもらったんだ、隠さずに伝えさせてもらう事にするぜ。
暑さで溶けるって言うんなら、会えた時に存分に冷やしてやろう。今度こそ俺を誘拐してってくれよな。…さすがにこれは冗談だ。


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