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794.寿司好きのシェパードとかき氷の森(保存)
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54 :
eたoいhちeょoうh(実/況)
2015/10/13(火) 21:22
今日は戦闘が休みで、演習をやった。普通の訓練じゃなくて、救急法の演練。俺もえ新ふ参び兵ーも使うのは初めてじゃねえから、そんなに手間取ることはなかったけど、一応記録として日記に記しておく。
その一。自身が負傷した場合の止血。
CAT(戦闘用止血帯)を使用する。片手でも扱える設計であり、四肢に巻き付け、締め付け用スティックを捻ると絞まって止血出来る。利き手ではない方の手で60秒以内に行えるようになること。
その二。人工呼吸法。
省略。
その三。TCCC(戦闘負傷者救護)。
俺達が実際によくやるやつ。敵陣警戒中に狂った奴を止めるのも(>>21、発見→応急処置→搬送)これと似たようなもん。というか、救助は大体こういう流れか。
応急処置。敵の射撃下にあるので非常に危険。大体敵の射線上で倒れてるので、味方の援護射撃を貰いながら助けに行く。
戦場治療。自陣までずりずり引っ張って敵の攻撃が当たらない位置まで持ってくるので、ちょっと安全。CAT活躍。大抵大量出血でショック状態なので、雨衣などの防寒処置を行うと良し。
後送処置。衛生科などの医療施設に運ばれる。俺らの出る幕無し、あ軍ろ医ま頑張れ。
以上。
皆も戦場で撃たれたときはこれを思い出して実践してみてくれ。
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21 :
eたoいhちeょoうh(実/況)
2015/09/14(月) 22:43
ちょっと怖いかもしれない昔話。
暗い中、真夜中。耳が煩いほどに静かな夜。
俺がまだ新参兵で、歩哨をやっていた時のことだ。
歩哨ってのは大体二人一組で、片足を組んで見張りをする。首はなるべく動かさず、視線だけでボソボソと警戒地域の名前を呟く。もちろんお互い会話なんて無し。年食って階級が上がってたらもっと手を抜く方法なんていくらでもあっただろうが、新人の俺たちにそんな余裕は無かった。
しばらく経つとボソボソと呟く声も言葉にならなくなってきて、ゲシュタルト崩壊が始まってくる。自分が何を喋っているのか、何を見ているのか分からなくなってくる。頭は回ってねえけど、体は機械的に動いてる。そんな状態で、俺も俺のバディも歩哨をやっていた。
突然、俺のバディが動いた。俺は敵が来たのだと一気に頭が覚醒したんだがどうも違うらしい。バディは自分のナイフを抜き、そして自分に刺そうとした。……した、って過去形なのは俺が止めたからだ。敵にバレる危険は勿論あったけど、それより仲間の命のが優先だし。
バディの銃とナイフを奪って、身動き取れなくしてから有線で外哨長に連絡をする。すぐに交代要員が来て俺達は後方待機場に戻ったが、俺のバディはそのまま衛生科の人と共に居なくなった。
俺はちょっと話を聞かれて後は普通に休憩してた。俺のバディはその後数ヵ月戦場で見ることは無かった。多分、入院してたんだろう。
真夜中の孤独は人を狂わせるって話。