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┗だいたい調理部日誌!(11-15/49)
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15 :
アーサー@
09/22-00:55
朝一番の現国の授業中は眠い。
あくびをかみ殺しながらも耐え、あと10分程で終わりそうな時、ふと斜め前のギルベルトの席に視線を投げると、ギルベルトは消しゴムを使っていた。
いや使っていたと言っても、ただノートの写し間違いを消して修正するって程度じゃない。数文字消すっていうより、何行にも渡る間違いを消す様な大胆な動きだ。
だが、あいつは消しカスを机の隅に集めた後、ペンを手にするでもなく、黒板を確認している様子もない。ノートの写し間違いではないのか?
そのまま観察してたら、再び消しゴムを手にした。今度も文字を消す様な動作じゃない。
よくよく見てみると消しゴムを滑らしているのは、ノートではなく机の表面だった。机の落書きを消しているのかとも思ったが違うようだ。
ギルベルトはさっき隅に集めた消しカスと出来たばかりの消しカスを一緒にして、指先で擦り始めた。
するとバラバラだった消しカスは黒い一つの塊になった。
その時点でギルベルトが何をしていたか俺にも分かった。
あれだ。ねり消し作ってた。
指先でつまんで何か考え込む仕草をする。まるで製作中の自分の作品を確認する芸術家みたいだった。
ねり消しの大きさはおそらく直径1センチ程度だが、あいつは満足しなかったようで、更に消しゴムを滑らせて出来た消しカスと合体させた。
チャイムが鳴るまでの残り時間、ギルベルトはずっとねり消しを大きくする作業を続け、3センチにはなった。
休み時間に入るとギルベルトは早速、フランシスの席に寄って行って、ねり消しを自慢する。アントーニョも集まってきた。
得意気に自慢されてアントーニョは素直に「でっかいの作ったなー!」と感心してたし、最初は呆れた様な反応をしたフランシスも「まあ頑張ったね」と返してた。
それを聞いて調子に乗ったギルベルトは、「次の時間でもっとでかくするぜ!」と意気込んでいた。うっせーよ、声がでかい。
というか授業聞けよ。結局さっきの授業で最後までノート取らなかったなかったじゃねーか。
次の理科の時間も奴はひたすら机の上を消しゴムを滑らせていた。
消しゴム自体が小さくなってきたのかやりにくそうだったが、続けてた。
ねり消し作ろうと消しゴム使うと、実は消しゴムが大分削れるよな。まだ普通に会話できたアルと俺も小学生の頃やったから覚えがある。
授業終了のチャイムがなると、今度はフランシスとアントーニョがねり消しを取り出した。お前らもか。
ギルベルトの作ったのと合体させるために作っていたらしい。
三人のを合わせると相当な大きさになって、あいつ等ははしゃいでいた。小学生か。
次は移動教室なので、一応もたもたすんなよ、と声をかけてやってると、菊も寄ってきた。
菊が手にした物を「良かったら私のもどうぞ」とギルベルトに差し出す。
そっと手に乗せられた物は黒い塊。ねり消しだ。
悪友どもは菊に感謝と賞賛の言葉を口々にして、大はしゃぎ。
俺は謎の疎外感を味わい、そっと教室を出た。
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14 :
ルートヴィッヒ☆
09/18-00:44
俺様は今までこういうことしちまったら日記じゃなくて伝言板みてぇになっちまうって必死に考えてた、が!!
ほ、本田!?
本田!おまおまま本田!
やべぇマジやべぇようこそ本田!グアァ…アァ…ウオォッやべぇかわ、いや何でもねえ!
はあ、はあ…こ、興奮しすぎて妙な汗かいちまったぜ…汗がキラッ、俺様もキラッ、どうしよう本田…俺様今けっこうかっこいいぜ?
あー、いや、何でもねえけど?
ちらっちらそわそわドキドキ。
お前ってさ、バファ☆リンと面倒臭いで出来てるってこの前話したけどやっぱいい奴だよな。
まー…その、割と、中学くらいから、嫌いじゃねえ。
目が、嫌いじゃねえ。
前髪の長さとか。本読んでる時の、俯いたらぽた☆ぽた焼きのばーちゃんかよってくらい気持ちずれる眼鏡とか。
そん時の、黒い目が若干見えそーで見えねえとことか、お前マジどっこのアイドルの鉄壁パンツ?ってくらい気にしちまうし落ち着かねえ。
そういう!お前の!頑張って机にへばりついてみても見えない目が、み、魅力的なんじゃねえかと、思わなくもないぜ!
だからよ、なんつーか…感謝してるって言うか。
あー!言葉が!出ねえ!
つまりお前のことすっ
すっげえ楽しくて仕方ねえから!また遊ぼうな!俺様の俺様によるお前のための美声聞かせてやっから、眼鏡洗って待ってろよ!けーっせせせせ!
せせ、せ…
―
兄さんの部屋に消ゴムを借りに行ったら、扉をノックする直前に、あー…。
このような、声が聞こえてしまった。扉が数センチ開いていて、てっきり電話中だと立ち去るつもりだったのだが…。
数センチの隙間から、姿見の中の兄と目が合ってしまった。
途端に兄さんが叫びながらブリッジした。
その後は奇声を上げながら床を転がって、ベットの下に素早く入ろうとしたので思わず部屋に飛び込んでしまった。
兄さん!
ど、どういうことだ俺がハグしなかったからか?ハグをしなかったからなのか!?どういう事だ、何をすればいい!
兄さん大丈夫か!?腹痛か?至急マニュアルが欲しい、だが何のマニュアルが必要なのか皆目見当がつかない!
と俺も叫んでしまい、父さんに喧嘩かと心配されてしまった。
だが、父の気遣い、仲直りしなさいと焼いてくれたホットケーキは素直に嬉しい。
そんな祝日だが、まあ、その、ふむ、平和…なのだろう。多分。
兄さんと目が合わないのが気掛かりだ。
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13 :
菊@
09/17-01:05
ふう、昼はギルベルト君と勉強会をしたり、はしゃいだりと楽しくも疲れましたが、夜はこれからですよ。
中古で思わず買った漫画が予想以上に面白くて止まりません。和み系で主人公が可愛いです。
表紙と気分で買いましたが当たりでしたね。
ただ、全15巻セットで買ったので今夜中には読み終わりそうにないです。寝なければいけるかもしれませんが、明日もギルベルト君と遊びに行く予定なのでまあ程々にしておきます。
自室の本棚もいっぱいになってきました。そろそろ本気で整理しないとマズイです。
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12 :
ルートヴィッヒ☆
09/15-13:43
本日晴天。
起床後、着替えて朝食に向かう途中で洗面所にて、鏡に向かって、独りでちゅうちゅうとれいんをしている兄さんに会う。鏡越しにおはようと言われた。
今日も元気なようだ。
―
曇り。
目を覚ますと目の前に兄さんの顔があった。穏やかに微笑んでいた。
俺を天使と呼ぶのをいい加減止めてもらいたいと思う。
―
雨。
突き指をしていたせいか、釦を掛け違えていたのを見つける。
直している間、兄さんは気恥ずかしそうに視線をさまよわせていた。
動くので、ついフェリシアーノにするように叱ってしまったが、兄さんはとても幸せそうだった。余計に動いた。
…もう少し落ち着きが必要ではないだろうか。
―
雪が降っている。
出掛ける際に兄さんに呼び止められる。
マフラーを巻かれて、最後に頭をぐしゃぐしゃ撫でられた。
懐かしいと思った。
ああ、昔はよく撫でられていたな。俺が何かをする度によく。
―
風が強い。
休日で時間もたっぷりある、今日は朝食を作るのを手伝った。
母さんは喜んでくれたようだ。
兄さんを起こしに行くよう言われ部屋に向かう。
何故か枕を抱えて、ベッドが接する壁に張り付くように寝ている。
兄さんの枕カバーはだいぶ古いようだ。綺麗好きの母さんがよく許しているな、と考えていると思い出した。
この薄黄色の丸は、すっかり色褪せ白くなった丸達は、ひよこではなかっただろうか。
小さい頃に貯金箱を崩した記憶がよみがえる。
今年は兄さんの誕生日プレゼントを悩まずにすみそうだ。
―
曇り、雨。
チチチチ…という声で目が覚めた。
俺の部屋に小鳥が逃げたようだ。
兄さん、恐らく小鳥はじゃがいもを食べない。
―
晴れ。
通学路でフェリシアーノと会い、ハグとキスをねだられる。
ふと視線を感じると、兄さんが羨ましそうにしている。
したほうがいいのだろうか。
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11 :
フランシス@
09/14-22:44
お兄さんは料理が好き。作るのも好きだし、美味しいものを食べるのも好き。
さらに言えば、自分の作ったものを食べた人の幸せそうな笑顔はもっと好き。
調理部で毎日活動しているのは、俺の大切な奴らが俺の作るものを待ち望んでいるから。
大食いの奴らの胃袋を満足させるために、大量に作るの大変だけど、お兄さん張り切っちゃうよ。
美味しいものは世界を救うと信じてるからね俺は。
だからこそ、不味いものを食べて満足しているなんて許せない。
初めてあいつの弁当を見た時は驚愕した。
縁あって一緒に昼飯食う事になった時の事だ。料理好きとして人の弁当箱の中身には興味がある。
こいつのはどんなものなのかなー、とちらっと覗きこんだら絶句したよ。
何か黒い物体が弁当箱に詰まってた。強いて言うならタワシが近い。
言葉を失ったまま見ていると、視線に気付いたあいつが恥ずかしそうに最近自分で作ってるんだと言った。
このタワシみたいなのが、食べるものだと言うのか。
あとそこで恥じらいは要りません。不恰好でも食べものだと認識できるものを作ってからだから。
え、何なのそれ。本当に何なの。食べられるものなの?
そのまま食べようとしている姿に思わずストップかけたお兄さんは悪くない。
不満そうに睨んでくるが、俺も譲れない。
お兄さんのべーグルあげるから、その弁当は捨てなさい。
はあぁ?っと言われるが、弁当箱を奪って鼻先にべーグルを突き出して、黙らせる。
俺の迫力に押されてかそれともべーグルの誘惑かで、結局受け取ったあいつが食べ始めると驚いたような顔をした後、顔が緩んだ。
どうよ、お兄さんが朝から焼いた胡桃べーグル。
あいつは言葉には出さなかったけど、雰囲気で伝わったのでお兄さんは満足。
美味しいもの食べて気が緩んでるうちに明日から俺が弁当作ってくる約束を取り付け、早速頭の中で明日の献立を考える。
それから数日後、あいつの弟から「彼がものすごく喜んで、はしゃいでて鬱陶しいんだけど」と苦情が来た。
毎朝仏頂面で受け取るから、気に食わないのかと思ってたけど違ったみたいだ。
そんなに喜んでくれてるなら、今度一緒に食べて顔を見てみようかなとも思う。
どんな顔をするのかちょっと楽しみだな。
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