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┗だいたい調理部日誌!(16-20/49)

|||1-|||書込
20 :ギルベルト☆
09/30-16:49

台風凄すぎるぜ!
こんな日はちょっくらフランシスにイタ電すっかなー!!





>゙( `ヮ´)プルル…





>プツッ ( `ヮ´)!!






「けーっせせ聞いて驚け泣き喚け!よおフランシス!待望のお待ちかね、俺様参上だぜー!」

>(*`ヮ´)+





>ピーッピーッ!(*`ヮ´)









>( `ヮ´) ……。







なんかちょうど電池切れた。



#また後で改造予定

[][][]

19 :イヴァン☆
09/28-22:44

>>18



生温さを掻き消すような歓声が聞こえる。
同じ園芸部のアントーニョくんが、アルフレッドくんにお姫様だっこされてるみたいだった。
歓声というかやんややんやの笑い声かもしれない。
お題は、なんだろう、察した。

結局、お題はやっぱり『好きな人』で、あんまり幸せそうなのでトーリスも突っ込む気が失せたのかもしれない。
なんせあんなに堂々と言い切られちゃうと、ね。うふふ、文句言うのが馬鹿みたいだもの。
好きにしてくださいって言うか、ゴールしても、アントーニョくんは降ろさないんだなあって言うか。

彼はいつでもパワフルで、賑やかで、僕は知らず知らず小石をシューズでつついた。

アルフレッドくんたちの回りにさっきの人達も集まって、じゃれあってる。
彼らはいつも生温い目を向けられちゃう、悪目立ちや良い目立ちをしてちょっと浮いてる気がするけど…いつだって、とっても仲が良いみたいだ。
園芸部のアーサーくんでさえ、調理部に顔を出してるのを僕は知ってる。アントーニョくんも。

僕にはなんだか眩しかった。


「イヴァンー!マフラー貸してぇ~!」

見上げると、泣きそうな顔。
あんまり頼りないからどうしてか、体操座りをしていた筈が立ち上がって、気が付いたらマフラーを渡していた。
途端に胸に柔らかい何か、ハグだ!

うわ、うわあ!

誰々、恥ずかしい、やだ、ビックリした、一体なんなの!?

溺れそうな僕に、それからお礼の言葉、グラッツェ。
素早く駆けてく背中と横でびゅんびゅん跳ねて、揺れてる癖毛。

ゴールテープを切った彼はよく知ってる。
一年生のフェリシアーノくんだ。
彼、僕の名前知ってたんだ。まだどきどきしてるよ、恥ずかしいなあ。

発表されたお題は『長いもの』で、会場からは拍手。生温くない温かな拍手。


返しに来るフェリシアーノくんは、マフラーを畳んで僕に差し出した。

「イヴァンのおかげで、一等賞であります!俺褒められちゃったよ~。ありがとーイヴァン!ねえねえ今度よかったら、俺んとこおいでよ。お礼にすっげー美味しいお菓子をごちそうしちゃうよ~!」



こんな単純な、と人によっては思うかもしれない。
くだらないかもしれない。彼の気紛れなのかもしれない。

でも僕は、とってもとっても嬉しかったんだ。


風が巻き上げた砂埃のせいか、目頭がうんと痛んだ。
僕は彼の、優しいおともだちになれるだろうか。
体育祭が終わった後、花を一輪持って、彼に会いに行こう。



#これは余談だけれど、彼は僕と仲良くしてみたいって思ってくれてたんだって後から知った。
#でもそれを知ったのは、ふふ、文化祭のお話。

[][][]

18 :イヴァン☆
09/28-22:44

乾いた風が、足元から砂埃を攫う。
赤い鉢巻き、白い鉢巻き、今日は何処を見てもみんなが紅白の尻尾をはたはたとはためかせていて、なんだかお揃い。
恥ずかしいけど、誰かに話しかけてみようかな。
だって空があんまり遠くて高くて青いから、仲良くなれそうな気がするんだ。

去年もそう思って、頑張ってみたけれど…どうしてみんな逃げて行くんだろう。
僕のお家が、まふぃあだなんて噂のせいかなあ。
確かにむきむきしてる人も居るけど、みんなとってもいい家族なのに悲しい。
どこかに僕を悲しくさせない、優しいおともだちがいますように。

ぱぁん、空砲が鳴って最初の競技が始まった。
今日は僕の高校の、体育祭がある日。



わあ、わあ、わあ。
歓声がすごい。
まさかサディク先生の仮面がお題に出るなんて、うふふ。笑っちゃった。
借り物競争って見てると本当に楽しいな。
棒高跳びの応援に目を奪われてると、ざわめきと雄叫びが聞こえた。

「るっつぅうう!来いよ!俺、俺様と一緒に!」

ギルベルトくんが満面の笑みで応援席に居た弟くんに突っ込んでいったらしい。彼の突進を受け止められるのは、弟くんだけだろうなあ…十中八九僕なら避けちゃう。
規則正しいフォームで兄弟揃ってゴールテープをきって、一等賞。
そんなギルベルトくん、むきむきしてる弟くんのむきむきの肩に手をのせている。
お題は『可愛いもの』

ああ…うん。

紙を読み上げたトーリスが笑顔のまま固まって、でもすぐに拍手したけど、会場に流れた生温い空気を僕は忘れないだろう。

ギルベルトくんって、本当に目立つなあ。そもそもギルベルトくんの近くの人達もとっても目立つし、なんだか見てて、僕が恥ずかしくなっちゃうや。

その次は、噂をすれば影。フランシスくんだ。
彼はなんとお題の紙を見るなり、悠然とコースにそってまた走り出した。
お題なんだったんだろう。軽やかにテープを切って、発表。
お題『綺麗なもの』

発表したトーリスが青くなっていたけれど、フランシスくんは手鏡を取り出してウインクする。

「お兄さんの美しさって神様からの借り物かな?」


会場に流れたさらに生温い空気を僕は忘れないだろう。うん、僕は放送部に入らなくて本当によかったな。

>>19

[][][]

17 :菊☆
09/22-23:03



本日、私こと本田菊は調理部部長フランシス・ボヌフォア氏とめでたく喧嘩致しました。



今度描く、『まゆみん』という薄いアレのソレが原因です。
いえねまゆみんって言うのは頭に葉っぱが生えてる系の生き物なんですけどね!
まゆみんの設定決めようってそりゃ熱く幸せなお話してたんです。
嬉しいと葉っぱがお花になって咲くことにしようだとか、って言うか聞いて下さいよ!
ピク☆ミン2のパロがいいねって思ってるんです。
惑星へったりとかに降り立つ、ひげまーはある日森の中でこの惑星独自の生き物、まゆみんを見つけるっていうお話なんですよだいたい。
あ、すみません私ったら。まゆみんって生き物は、ひげまーよりも頭ひとつ小さいちょっとおつむのよわい、頭から葉っぱ生えてる生き物ですよ。
花のみつが主食で、みつ持ってると何処からもなく野良のまゆみんが寄って来ますよ。
抜いたらもれなくついてきて、なんか色々しますが、基本的に抜いた相手をとことん慕います。同じまゆみんでも個体によってかなり違いがあって、かいぞくてきまゆみんや、えろまゆみんなんてのもアリだと思うんですよね。
かいぞくはやんちゃ、ノーマルのまゆみんって言うか今回の主軸はあーさーにしましょうか。
あーさーは純情弱気な乙女でいきます。
とか話してましたら、あれよあれよと決まりまして。


今、皆さんにお手伝いしてもらっているんです。
フェリ君は
「可愛いねこの子」
って褒めていただけて、ルートさんには
「この生き物が迷子になるのは胸が痛い…どうにかならないのだろうか。実は先週俺の家にもやっとベルリッツが帰って来たんだが、良い方に保護していただけて本当に安心した。このまゆみんの主人のあーるは貼り紙はしないのか?」
って真剣に訊ねられました。
「すみません電信柱ないんですよこの惑星」
と返しましたが再会のシーンは見せられないよ!ですね。ひげまールートはあーるが酷いですし…やっばい隠さないと。

で、けっこう形になってきて最初~真ん中くらいまで終わったんですよ。
そしたらフランシスさんがね、
「ねー菊ちゃん、そもそもこのまゆみんってさ」
「はい?」
「下はどうなってんの?」



あああ

植物!?
って!穴!ない!?


そんなの酷いです私はモブとまゆみんとか考えまくってたのに肝心の穴がなかったらそんなのうわああん!!

って咽び泣くところでしたが、アレです。私閃いた。

「つるぺた!つるぺたで胸はあり!下はなしにしましょう!大丈夫ですよフランシスさん、穴がなくても素股があるもの…!」

「ええーっそれはちょっと!だってお兄さんは素股よりは突っ込みたい!」

「なーに言ってんですかすっとこどっこい!考えても見て下さい、柔らかい内太股、大好きな主人が気持ちよくなって欲しくて一生懸命足を閉じるいじらしさ!そこに突っ込む快感!素股いいじゃないですかあ!」

「いやそれはいいけどさあ!確かにいいけど…!」

「じゃあ、これならば!ふぇら!ある日主人の持つアハンウフンな本を見つけて、『なあこれなんだ?』『あーそれはね…』初めて人間には穴があると知る!ショックを受けるまゆみん『今まできもちよくなかった?がまんしてたのか?ごめん…』ってしょんぼり!
『おれ、がんばるから、どうしたらいい?フランシスがきもちよくなるようにがんばるから…』からの、ふくらとした頬に小さな指が…ふぇら!」

「ぐぐぐ!大好きだけど、お兄さん大好きだよそれ!でもっ」

その後議論は白熱し、決着がつかぬまま2時間が経過……することはありませんでした。

「あ。まゆみん個体差激しいから、突然変異で解決じゃないですか」
「あ!」


という次第で、私とフランシスさんはめでたく喧嘩したのです。
様々な山越え谷越え、出来上がりました。
ギルベルト君、どうでしょうか…今回のお話…素股もふぇらも入れてみたんですけど…ちなみに前の主人との再会のシーンや、抱擁はルートさんに指導いただいて、それでけっこう感動話かなーなんて、描いてるうちに盛り上がって私ったらああ恥ずかしい!


彼に最近何をしているのか訊かれて、私はそう話しました。
頁を捲る指も、伏し目がちな瞳もとてもとても、…口に出来ません。

私最近おかしいんです、ギル君を見ると落ち着かなくて…。
ギル君、お話面白いって言ってくれるでしょうか。嫌かな、素股…なんだろう、貴方の一言がすごく怖くて、聞きたくて、聞きたくないんです…。


ギル君は本を閉じると、晴れやかな声でこう答えました。



「本田、お前マジ絵うまいよな!」


きゅん。

[][][]

16 :アルフレッド☆
09/22-14:44


君のぉー!
胸がー!

俺は揉みたいーっ!!

[][][]

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WHOCARES.JP
18 :イヴァン☆
09/28-22:44

乾いた風が、足元から砂埃を攫う。
赤い鉢巻き、白い鉢巻き、今日は何処を見てもみんなが紅白の尻尾をはたはたとはためかせていて、なんだかお揃い。
恥ずかしいけど、誰かに話しかけてみようかな。
だって空があんまり遠くて高くて青いから、仲良くなれそうな気がするんだ。

去年もそう思って、頑張ってみたけれど…どうしてみんな逃げて行くんだろう。
僕のお家が、まふぃあだなんて噂のせいかなあ。
確かにむきむきしてる人も居るけど、みんなとってもいい家族なのに悲しい。
どこかに僕を悲しくさせない、優しいおともだちがいますように。

ぱぁん、空砲が鳴って最初の競技が始まった。
今日は僕の高校の、体育祭がある日。



わあ、わあ、わあ。
歓声がすごい。
まさかサディク先生の仮面がお題に出るなんて、うふふ。笑っちゃった。
借り物競争って見てると本当に楽しいな。
棒高跳びの応援に目を奪われてると、ざわめきと雄叫びが聞こえた。

「るっつぅうう!来いよ!俺、俺様と一緒に!」

ギルベルトくんが満面の笑みで応援席に居た弟くんに突っ込んでいったらしい。彼の突進を受け止められるのは、弟くんだけだろうなあ…十中八九僕なら避けちゃう。
規則正しいフォームで兄弟揃ってゴールテープをきって、一等賞。
そんなギルベルトくん、むきむきしてる弟くんのむきむきの肩に手をのせている。
お題は『可愛いもの』

ああ…うん。

紙を読み上げたトーリスが笑顔のまま固まって、でもすぐに拍手したけど、会場に流れた生温い空気を僕は忘れないだろう。

ギルベルトくんって、本当に目立つなあ。そもそもギルベルトくんの近くの人達もとっても目立つし、なんだか見てて、僕が恥ずかしくなっちゃうや。

その次は、噂をすれば影。フランシスくんだ。
彼はなんとお題の紙を見るなり、悠然とコースにそってまた走り出した。
お題なんだったんだろう。軽やかにテープを切って、発表。
お題『綺麗なもの』

発表したトーリスが青くなっていたけれど、フランシスくんは手鏡を取り出してウインクする。

「お兄さんの美しさって神様からの借り物かな?」


会場に流れたさらに生温い空気を僕は忘れないだろう。うん、僕は放送部に入らなくて本当によかったな。

>>19

19 :イヴァン☆
09/28-22:44

>>18



生温さを掻き消すような歓声が聞こえる。
同じ園芸部のアントーニョくんが、アルフレッドくんにお姫様だっこされてるみたいだった。
歓声というかやんややんやの笑い声かもしれない。
お題は、なんだろう、察した。

結局、お題はやっぱり『好きな人』で、あんまり幸せそうなのでトーリスも突っ込む気が失せたのかもしれない。
なんせあんなに堂々と言い切られちゃうと、ね。うふふ、文句言うのが馬鹿みたいだもの。
好きにしてくださいって言うか、ゴールしても、アントーニョくんは降ろさないんだなあって言うか。

彼はいつでもパワフルで、賑やかで、僕は知らず知らず小石をシューズでつついた。

アルフレッドくんたちの回りにさっきの人達も集まって、じゃれあってる。
彼らはいつも生温い目を向けられちゃう、悪目立ちや良い目立ちをしてちょっと浮いてる気がするけど…いつだって、とっても仲が良いみたいだ。
園芸部のアーサーくんでさえ、調理部に顔を出してるのを僕は知ってる。アントーニョくんも。

僕にはなんだか眩しかった。


「イヴァンー!マフラー貸してぇ~!」

見上げると、泣きそうな顔。
あんまり頼りないからどうしてか、体操座りをしていた筈が立ち上がって、気が付いたらマフラーを渡していた。
途端に胸に柔らかい何か、ハグだ!

うわ、うわあ!

誰々、恥ずかしい、やだ、ビックリした、一体なんなの!?

溺れそうな僕に、それからお礼の言葉、グラッツェ。
素早く駆けてく背中と横でびゅんびゅん跳ねて、揺れてる癖毛。

ゴールテープを切った彼はよく知ってる。
一年生のフェリシアーノくんだ。
彼、僕の名前知ってたんだ。まだどきどきしてるよ、恥ずかしいなあ。

発表されたお題は『長いもの』で、会場からは拍手。生温くない温かな拍手。


返しに来るフェリシアーノくんは、マフラーを畳んで僕に差し出した。

「イヴァンのおかげで、一等賞であります!俺褒められちゃったよ~。ありがとーイヴァン!ねえねえ今度よかったら、俺んとこおいでよ。お礼にすっげー美味しいお菓子をごちそうしちゃうよ~!」



こんな単純な、と人によっては思うかもしれない。
くだらないかもしれない。彼の気紛れなのかもしれない。

でも僕は、とってもとっても嬉しかったんだ。


風が巻き上げた砂埃のせいか、目頭がうんと痛んだ。
僕は彼の、優しいおともだちになれるだろうか。
体育祭が終わった後、花を一輪持って、彼に会いに行こう。



#これは余談だけれど、彼は僕と仲良くしてみたいって思ってくれてたんだって後から知った。
#でもそれを知ったのは、ふふ、文化祭のお話。