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┗猫とバタートーストと仙人と俺。(114-118/128)
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118 :
香
03/29-18:58
驚き桃の木サムシングブルー。
や、三つ目は大して意味ないですけど。なんとなく語感だけ。
時に先生。先生はお相手さんがもしここで日記持ってた場合、気づくと思う的な?
>あー…思うに無理あるかね、うん…。
おや珍しく及び腰。
>や、だって我、文体から見抜くとか超苦手分野あるし。
まあ耄碌したお爺ちゃんの目だもんな。
>歳のせいじゃねーあるよ!ちょっと超級的に鈍いだけあるよ!!
まったく大声で言うことじゃない的な。要は節穴なんですよね?
>いやいやいや、でも、逆にそれで得してる部分だってあるあるよ。
は?それはまた、どーいうアレで?
>それはまたいつか、ある。大した話でもねーあるけどな。
はぁ。それじゃ、せいぜい面倒くさい長話じゃないことを祈ってます的な感じで。
>ていうかそもそも、R18の現行日記はあちこち見てるあるが表のは今のとこ私信確認程度あるからなー。
今日の茶会の縁で、stkする日記先増えたらいいですよね。wktk。
>そういえば読んでるとこ増えたりもしてるのに書庫ずっとほったらかしだったある。
あ、そーいえば……。そのうち整理しないとですね、みたいな。うん。
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117 :
中
03/28-22:07
可愛いあるな。なんといういじらしさあるか。
> >>>3612に勝手に便乗して、向ける先を絞らねぇ私信とするある。
#☆☆☆☆☆ ~τW'ワ')<でもって関係ねぇ話あるよ! ☆☆☆☆☆
もし我が恋したりまぐわったりするその手のゲームの攻略対象で、あいつが主人公だったとするある。
我の属性、きっとちょろイン。間違いなく童顔年上系ちょろイン。
いや、もちろんあいつ限定での話あるよ。我の可愛いあいつだけの話で。我、別に惚れっぽくはねぇある。
もう顔合わせるたびにフラグ立ってんじゃねぇのかっていうくらいのデレ。すみやかにデレ。そして溺愛。
まぁ寝所では泣かすあるけどな。泣かせて鳴かせてサービス満点120%する機会を虎視眈々狙ってるあるけどな。
本当にもう、こんな至れり尽くす男、他にどこにいるあるか。いてたまるあるか。
だからあいつは一生我に惚れてればいいと思うある。ひたすら我だけ攻略してればいいある。
おっと、我以外を攻略したい時は我は出現させちゃダメあるよ。パラメータの数値に気をつけるよろし。
でないと勝手に爆弾抱えて、更に構ってくれないと爆発あるからな。悪い噂とか流れちゃって手間あるからな。
まぁ何が言いたいかって、我のちょろさはわざとだってことあるよ。愛ゆえなんだから、当然の話ね。
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116 :
香
03/27-23:57
今日は菊さんちに遊びに行った。
#ところで香龍君は、ナポリタンという料理ご存知でしょうか?
ナポリタン? Pardon?
#スパゲッティにピーマンやソーセージといった具材をケチャップで絡め、炒めて作るパスタなのですが。
ケチャップのパスタ…。ああ、分かった。それ、拿☆破☆崙☆意☆粉(スパゲッティ・ナポレオン)ですね的な。
#ナポ…レオン?……ははぁ、香龍君のおうちではそう呼ぶのですか。私の家ではナポリタンというんですよ。
知ってる知ってる。つーか思い出した。要はナポリ発祥でもないのに菊さんがお得意の魔改造で作り上げた的なアレですよね。
#ゲフンゴホン、ま、まあその通りです。
#……それでですね、香龍君。ここに、このようなものがあるのですが(さっ)
えーと。市販のアイスバー、的な?
#はい。ナポリタンです。
…… Pardon?
#ナポリタン味のアイスですが、何か?
いや。いや、何か?って聞きたいのはこっちなんですけど。
#つい先日、期間限定で新発売されまして。
はぁ。
#偶然にもちょうどここに二本、それがあるのですよ。
や、偶然っつーか、普通に菊さんが買ってきたんですよね、自分で。
#ええ僭越ながら、新しいもの大好きなので。宜しかったらいかがですか、ご一緒に。
つまり買ってきたはいいけど道連れが欲しい的な感じで勧めてるんですよね、それ。
#恐れいります(照れ)
褒めてないですから。まー香☆港人的な好奇心が疼くんで、食べますけど。
#ありがとうございます!ささ、どうぞどうぞ!
ちなみに味は想像以上に攻めの姿勢でがっつりナポリタンだった的な。パネェ。
#「甘さと庶民的な親しみやすさの内に有無を言わさない問答無用さが感じられる辺り、ベッドヤクザなわんこ攻めといったところでしょうか…」
って菊さん談。
不味くはない、そこまでゲテモノっていうほどには不味くはないと……いや、意外とそう思ったんだけど、半分くらい食った頃に
「まだあと半分もあるのか…」
って俺の素直な感性が囁いてたから、実は不味いのかもしれない。
いやどうだろう、分かんなくなってきた。つーわけで、騙されたと思って食ってみて下さい的な感じ。まる。
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115 :
香
03/26-21:40
#(1/2)
>「初めての恋は、まぎれもなく崇拝だったある」
下弦の月の下で今夜もまた、酒を片手に先生の昔話が始まった。
それまでにも関係を持った相手は少なからず居たけれど、全身を貫かれるような恋をしたのはその相手が初めてだった、と先生は語る。
だからそれが先生にとっての初恋、という事になるらしい。
>「今のお前らには想像もつかねぇかもしれねぇあるが、その頃は我もまだガキだったものよ。
> 青臭くて粋がって甘えたで、若さと愚かさを履き違えて、全力で泣いて、笑って。そんな頃の話ある」
先生は四千歳をとっくに超した今でも年甲斐もなく大人げない國だけど、それが若い頃ともなれば更に、といって過言じゃなかったようだ。
想像もつかないというか、想像もしたくないというか。どう考えるべきかな。
>「ある時、我は初めて足を踏み入れた山を散策していた。何か面白いもんに出会わねぇかと、フラフラと。
> そうある、思い返せばあれは確かちょうど大晦日の事だったあるかな。
> なんでそんな日にそんな場所に迷い込んだんだか、もう今じゃさっぱり憶えてねーあるが。
> でもそこで、出会っちまったあるよ。我は一目で恋に落ちたある」
どんな人だったんですか、と俺は素知らぬ顔で尋ねる事にした。
>「女神、あるな。一言で言うなら。
> 美しく、冷たく、氷のように残酷な微笑を浮かべる美人だったある。
> そして奔放だったある。引く手数多で、関係を持った男はさて一体どれほど居た事やら」
――若かりし日の先生の新しい年は、初めての恋の情熱と共に明けた。
顔を合わせる度に一喜一憂して、ひと月が過ぎる頃には愚直に求愛して、二回振られて、それでも諦めきれなかった。
そうして三回目にやっと、色よい返事貰えたという。
>「それはまさしく、天にも昇る心地だったある。
> それからほんの幾度かの情人としての逢瀬、ほんの一、二度重ねた肌。
> 寝ても覚めても、ただ次の邂逅を待ち焦がれて、我はただ情熱だけに突き動かされて生きていたある」
でもそれからは、数ヶ月と保たなかったのだそうだ。
段々と女神は忙しいといって姿を見せなくなり、そのままいずこかへ消えてしまった。
それでも疑いたくなくて待ち続ける先生が折に触れて送り続けた手紙にも返事が来る事はなかった。
よくある話。珍しくも何ともない、どこにでも転がっているような儚い恋の終わり。
その後、風の噂で女神は熊のような大男と一緒になったと聞いた。
思えば女神が遊び相手に見繕っていたのは皆ガタイのいい男ばかりだったと、先生は肩を揺らして自嘲気味に笑い飛ばす。
>「きっと、始めから我みたいなのは好みじゃねかったあるなぁ。
> だが仮にも一度は情人の位置に立っておきながら、それを覆せなかったのは我よ。
> 思えば無茶もした。信頼を失うような下手もやらかした。
> 自分ばかり見るのに必死で、制御もきかなくて、馬鹿ばっかりやってたものある。
> それじゃ覆すどころか、まともに惚れてさえ貰えるわけがねぇのも当然の話ね」
迷走して、逆走して、暴走して、空回りに空回りを続けてそれでもひたすら一心に走っていたのだ、という。
月を見上げて杯を呷る先生の愚直な昔話は、まだ先へ続く。
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114 :
香
03/25-23:03
#(2/2)
不安だった。幸せだった。愛していた。
嫉妬に身を焦がし、狂おしいほど己を焼いた。
いつもいつでも、待っていた。待っている間も、恋は絶えずしてひたすらに恋だった。
どれも最大級で、会えなくなってからもずっとずっと、先生は長らくその女神だけを見つめていた。
>「だが、何でも言う通りにする、何でも従うと己を捧げているようでいて、その実は求めてばかりだったあるよ。
> なのに自分では従順な犬と思い込んでいて、欲しい餌を与えてくれと、努力すれば叶うはずと纏わりついていただけの愚かな駄犬。
> 迷惑かけてばかりで、困らせてばかりで、我はまるで躾のなってねぇガキで」
どう足掻いてもその恋は、初めから終わりまで、一方通行のままだった。
先生はそう語り、俺が注ぎ足した酒に月を映す。
>「己で無欲と信じる強欲ほど性質の悪いものはねぇあるな。
> 我はこんなにも我儘で欲深い男あるのに、どうしてあの時は、それに気づきもしねかったのか」
いつも自信満々の先生がここまで自虐するなんて事は、滅多にない。
つまりそれほど酷かったって話なんだろうか。何がどこまで本当かなんて、俺には見当もつかないけど。
>「あの頃、あの時。我はほんの少しでも女神の心を楽しませてやれていただろうあるか。
> 暴走してばかりの愚かな我でも、ただひたすら愛して焦がれる熱情だけは間違いなく本物だったあるよ。
> 自分をそれだけ愛した愚かな男が居たという事に、女神は少しでも笑えてくれただろうあるか。
> ――返す返すも、重ね重ね、時に物思うのはそんな事ばかりある」
それほどの熱い想いを捧げる相手に出会えた幸いと、迷惑をかけてしまった後悔と、果たしてどちらが重いのか。
謝謝と対不起と、一体どちらが大きいのか。
今では、いや、今でもどちらなのか決められないと、先生は苦笑いする。
>「自分がいかに愚かだったかという事は、何度何回でも思い知るべきある。
> もう二度とは繰り返さない、今ならもっと上手くやれると信じる事が大事ある。
> そうすれば前に進める。今この手にあるものをもっと大事にできるある。
> もっとああすれば良かった。こうすれば良かった。
> そんなのはいつの日も、無数に重ねて絶える事はねぇものよ。
> だが今の自分はあの頃よりもずっとずっと広く大きく世界を知って、それら何一つとして無駄にはしないのだと己を奮う事は可能ある」
べきだとか、どうだとか。
偉そうに言ってるけど所詮は先生の持論に過ぎないだけで、きっと汎用性なんかは無いんだと思う。
でもきっと、それでいいんだろう。先生が俺にこう長々と語るのは、誰よりも自分に言い聞かせたいからだ。
お爺ちゃんのこんな昔話に付き合えるのも俺だけだろう。昔の恋の話なんて、今の恋人にするような話じゃないだろうから。
>「――今度こそは、過去に重ねた恋よりもずっと、一つ前の恋よりももっと、確かに幸せにできる。
> 愛するからには、『我は幸せにするためにこいつの心を奪い、我のものにするのだ』と。
> 恋に落ちた時は、そういうつもりで臨むようにしてるある」
先生はいつもいつも、無駄に鬱陶しいくらい自信に満ち溢れているけど。
どうやらその裏にはこんな、山ほどの後悔があってこそ成り立っているらしい。
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