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Ringwanderung
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287 :
07/13-22:40

#20150715 06:34 - Leben -
夜が一層深くなっていく瞬間が俺はとても好きだ。具体的にどんなと聞かれれば…うむ、難しいな。街のネオンが一つまた一つと役目を置いて消えていく様が、まるで世界の終端のように思う。こんな事を言うと、ローデリヒに厨/二/病くさいと言われそうだ。

#人気の無い空間には、
今にも消えそうな街灯。空を見上げれば月明かりがぼんやりと明るさを主張させながら、深い色へと落ちていく。黒い影が付いた薄灰色の雲は長細く流れている。
>少し風が強いんだろうか。

ガラス越しにそんな風景を眺めていると、
同僚が珈琲を片手にやってきた。
#今夜飲む酒だったら絶対美味かったのにな。
珈琲を飲みながら皮肉たっぷりに笑う。

#全くだ。
俺がそう言った直後に部下が呼びに来た。
>今夜は此れで眠れそうにないな。

[][][]

288 :
07/16-00:06

#201507192100
>酷い頭痛に見舞われた。
最初は脈に合わせじんわりと太い血管に沿って痛みが拡がっていく、その痛みは毒が廻る様に脳全体に拡がり、やがて眼球の奥をスプーンみたいな物で抉られる様な激しい痛みに変わる。のたうち回れ共、痛みは和らぐ事はなく、何時しか痛みを忘れ眠りに就く。

#目が覚める間際に、
コバルトブルーの海に沈んでいく夢を見た。光が遠くなって、泡が一つ、また一つと光へと消えていって、幻想的だと思った。光へと伸ばした手は指先から気泡へと変わっていった。
>其れは哀しき人/魚/姫の結末の様だ。

裏切られても尚、憎しみに呑まれず己の命を絶つ道を選んだ。哀れな姫君は何を想い泡になっていったのだろうか。
#悲しみに包まれて絶望したのか
#裏切られても尚王子の幸せを願ったか
俺の知るところでは無いが考え深い。

[][][]

289 :
07/16-21:55

#20150717 21:20 - Leben -
天気が荒れて長雨が続いた朝は、地より沸き立つ様な土と埃の匂いが鼻腔を掠める。一般的には、雨の匂い、と称されるものだ。香/水やワイ/ンの分野では、この様な土や森林のような香りを「アーシ/ー」という。「Eart/hy」を表現する言葉としては、アカ/シアの森や古い森などの森が主だ。ふと思えば、世はこの種の香りに満ちている。

#例えば、
草木を踏んで作られた獣道に漂っている香り。
屋根裏の木々が湿気を帯びた香り。
訓練後に衣類に付いた砂の埃っぽい香り。

>それから、
夏の終わりにも嗅いだ事のあるあの匂い。思えば夕立の後はいつもこの香りがしていた。雨が招く、この独特な香りが俺は好きだ。この香りについては、発生理由が諸説有るようだがどの説にしろ吸い込み過ぎない方が良い、と言う。
#駄目と言われても嗅いでしまうがな。

>香りは記憶として残り易い。
空になった紅茶缶の蓋を開けるとまだ残り香がある。その香が鼻腔を満たすとお前と出掛けたあの日を思い出す。懐かしいという程、まだ時は経っていないはずだが、もうずっと昔の事のように思えるのは不思議だ。思い出の香り、というのも悪くない。
#些細な事だって思い出として大切にしたい。


それ以上に、
お前をもっと大切にしたい。

[][][]

290 :
07/19-12:56

#20150719 12:56 - Leben -
>今日は天気が良い。
久方ぶりに山へ車を走らせたんだが、遠くに層積雲が見えた。朝の涼しい時間帯に来ればより美しい景色が見れたかもしれない。明日は天気が良いだろうか。

#様々な形を見せる雲だが、
其れを分類するとたった10種類しかない。俺が見た層積雲という奴は、その中でもメジャーな入道雲と呼ばれる積乱雲以上の良く見かける雲だ。俺はこれらではなく、高積雲と呼ばれる雲が好きだ。

#秋口になると、
地球を包む様に空に現れる、羊の群れみたいな雲なんだが…特に、山地の九十九折を抜けた先に広がる山を見渡せる場所からの景色は絶景だ。木々のグリーンとアスファルトのグレー、そして透き通る様な見渡す限りのスカイブルーに漂う白い高積雲。コントラストといい、言い知れぬものだ。
>言葉でも写真でも此れは伝えられないだろう。



 - - - - -
#さて此処からは昨日の話だ。
>何時もよりは長く彼奴と話す事が出来た。
というのも午前は俺が59務だったせいだ。本来であれば休息日の筈なんだが…なかなか休ませてはくれない。

#帰宅してから俺が寝てしまうまでの間、
思えばずっと彼奴に触れていた気がする。俺がただいまと言えば、彼奴がおかえりと顔を出す。それから、天気の話と互いの59務の話をする。天気の話をするのも、59務の話で互いの忙しさに深い溜息を吐くのも半ば日課の様なものになっている。

#左の首筋に歯型が一つ。
狼の愛情表現は相手のマズルに噛み付くことだが、猫にも移ったんだろうか。首筋に甘噛みをされると擽ったい。だが、悪い気がしないのが不思議だ。此れが彼奴の所有欲の表れだというのなら本望だ。身体中に歯型を残されたって構わない。
>無論、その倍はお前に歯型を残すつもりだがな。

#腹に納めたくなる位に愛している。
彼奴の言葉を借りるなら、つまりはそういう事だ。狼の口なら猫など丸呑みに出来るやも知れない。
>赤ずきんを丸呑みに出来るのだからな。
しかしながら、遅れて出て来た狩人に腹を捌かれるのは御免だ。喰べてしまうのは比喩だけに留めよう。

お前の言う様に俺は喰べない狼であろう。
>精神的にはもう胃に納めたも同然だがな。

#お前の事が愛しくて堪らない。
此れがある種の不治の病ならば、俺もお前も末期患者だ。今後、特効薬が出来ない事を願いたいものだな。現状として、互いに治す必要がない、と言い合えるうちは何も心配はないが…知っての通り、俺は筋金入りの心配性だ。この先、特効薬が出来るのならば、今のうちに解けない程強い呪いを掛けられて置くのも手かも知れない。
>その時はお前も道連れだ、アーサー。



#今も昔もこの先訪れる未来も、
お前の腹が減ったというなら、
喜んで俺は此の身を差し出せる。

>お前の空腹を満たすのは俺だけでいい。


#此処だけの話だが、
昨晩、寝入ってしまった事を悔やんでいる。
自業自得も甚だしいが今夜もお前に触れたい。



>Egal was kommt, ich werde dich nie verlassen. 
            ( 何があっても俺はお前を離さない )

#言っておくがお前に拒否権は与えんぞ。

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292 :
07/20-20:08

#20150720 20:08 - Leben -
>今日は彼奴が国務でいない1日だった。

午前中は洗濯や掃除、買い物をして過ごす。午後からは部屋に篭って借りてきたDVDや撮り溜めた映画を見ていた。結局、合計で3本も見てしまった。

#しかしながら、
最後に見たサバ/イバル指/南の映像が強烈過ぎた。あんなに生き生きと放尿したものを飲尿(実際には唇を潤しているだけらしいが)する奴を今まで見たことがない。複数の昆虫を一つに握り込んで食べたりと…非常事態ならその必要が有るのやもしれんが…恐ろしい男だ。
>言わずもがなあの内容は役に立たん。

#そんな時に、
兄貴から手紙が来て、DVDを見ていると言っただけだというのに、怪しいDVDを見ていると廻りの奴らに触れ回られ、誤解を解くのに30分近く掛かった。兄貴じゃ有るまいし、こんな真っ昼間に堂々とそんな真似をする筈がないだろう。

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